Native of Ehime

最近、自然も人間も少し変。自分のできることからやってみようか。

柑橘と薬

2018-02-25 23:32:12 | 特に心と体にいいこと
晩柑が出てきて、柑橘類の豊富な季節だ。

名前を聞いても知らない柑橘類も多く、いろいろな香りと味が楽しめる。

また、抗酸化作用を主として、様々な身体にいい作用が得られる。

ファイトケミカル(植物に含まれる化学物質)をうまく利用して、免疫力を強化できれば最高だ。


でも、柑橘を食べる時、薬を飲んでいる人は注意する必要がある。

薬局でくれる薬の説明書に「グレープフルーツと一緒に飲まないように」と書いている薬がよくあるが、国産の柑橘類にも同じ相互作用を及ぼすものがある。

同時に飲んではいけないということでなく、その作用は、3、4日続くから、気を付けなくてはいけない。

相互作用を起こす物質はフラノクマリンという。

分子標的薬を飲み始めた時、気になっていろいろ検索したが、素人判断は危ないので、薬剤師さんに相談した。

私は1箇所の薬局で飲んでいる薬の全てを管理してもらっているが、そこに相談すると「田中の分類」という柑橘属の分類表を渡された。

農学者の田中長三郎博士が分類した表で、それを利用して相互作用が有るものと無いものを示している。


ザボン区とダイダイ区が要注意で、


   ○相互作用があると報告されているもの
     
       ブンタン、グレープフルーツ、絹皮、ハッサク、夏ミカン、ダイダイ


   ○影響がないと報告されているもの
   
       ライム、レモン、バレンシアオレンジ、伊予柑、ネーブル、                  
       デコポン、ユズ、スダチ、カボス、温州ミカン、ポンカン


他にもいろいろな柑橘類があるが、「報告がない」とされているので、研究されていないということのようだ。


新しい品種は、どの柑橘を掛け合わせたかで、判断できそうだが、薬に関することなので自分で判断はしない方がいいだろう。

参考とするのは、信頼できる医療機関が出した情報がいいと思う。

ちなみに私は、この二つも参考にしている。

「グレープフルーツおよび他の柑橘類との薬物相互作用」 愛媛大学医学部附属病院薬剤部薬品情報室

「お薬とグレープフルーツジュース」 東邦大学医療センター 大橋病院

ただ、「キンカン」については、私のもらった表と違う結果になっている。

果肉で判断したのか、果皮だったのかで、違う判断になったのかもしれない。

一昨年、ユズの皮でピールを作って食べたが、果皮にフラノクマリンが含まれているとわかって驚いた。

マーマレードなどに加工した果皮は量的にたくさん食べられないし、茹で汁を使ったかどうかで成分の量も変わってくる。

あと、セリ科とクワ科の植物にも含まれるものがある。

パセリとかは、量的に食べられないが、イチジクは量が食べられる。

ただし、含まれるというだけで、むやみに避けて食べないのは、必要な成分が取れなかったり、食べられないというストレスもかかるので、病院や薬を処方してくれる薬局に相談することが大事だと思う。

なお、新しい情報を探すことも大切だ。

コメント
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