蔵元屋

　時折、一番町の蔵元屋に立ち寄る。

　愛媛の地酒のアンテナショップで29の蔵元が参加している。
　蔵元から直送した酒が1杯百円から飲めるありがたい店だ。
　3杯で正味1合。

　29の全ての蔵元の酒と「え」「媛の愛」をグラス1杯づつ飲むと初段となる。
　名前を書いたかまぼこ板が店に掲げられる。年に一度「有段者の会」があり、格安料金でおいしいお酒と料理を楽しめる。

　酒にはやはり個人の好みがあり、気が進みにくいものもある。しかし、段を取るためにやむなく飲んでみると、同じ蔵元でも季節ごとに違う酒があり、苦手だと思っていたものがいけると感じることも多い。先入観を持たず、いろいろ試してみることが大事だ。

　人の好き嫌いも同じで、嫌いだと思う人でもいろいろな面があるが、嫌いなところばかり見ているとその人がいやになる。
　その人のいいところだけを探してみると、その人がいいやつだと思えてくることもある。

飲み比べ

　酒屋に行くとお気に入りの「初雪盃　本醸造　元旦槽搾り」を見つけたので、他の蔵元を考えていたが、つい変更。



　でも、1升が 2.150円になっていた。5％強の値上げ、県内の他のいくつかの蔵元も値上げしたようだ。つらいが、正当な値上げは受け入れるしかない。

　缶ビールはシュポッといくと全て飲むので、値上げが響くが、酒は5％少なく注げば値上げの影響はない。(ということにしておこう)

　「石鎚　極み辛口本醸造+10」が残っているので、いろいろな料理で飲み比べ。
　料理によって、それぞれの個性が出てくる。

　でもそのうち、少し酔ってきて感覚が鈍ってきたので、比べるのはやめて、後はおいしくいただく。香りや味わいを感じるのは少しのあいだだけ。すぐに幸せになるので、講釈をいうのも、少しのあいだ。
　
　おいしいものがあればいい。
　気を使わず飲める相手があればなおいい。




　

奥伊予地鶏

　城川地鶏とか奥伊予地鶏という表示のある鶏のももをよく買う。
　国産銘柄鶏ガイドブックによると奥伊予地鶏が正式名称のようだ。
　たたきにしてみた。

　余分な脂とすじを取り、しお、粗引きコショウ、にんにくパウダーをふり、フライパンで炒める。皮から炒め、焼き色を付けたらひっくり返す。念のため、少し余分に火を通す。それでも、切るとこのとおり、中はレアー。



　特製のたれににんにくの薄切りを入れて、たっぷり付けて食べる。

　たまりましぇん。

皇太子殿下

　土曜から今日にかけて、皇太子殿下を見られた、また渋滞にあった方も多いだろう。
　皇族が愛媛にこられることも少ないので、是非拝見したく家族で行きました。



　2台目の旗のついた車に乗られて、人が集まってるところでは車はスピードを落とし、ゆっくりしたスピードになり、手を振っていただきました。

　松山城ロープウェイ東雲駅舎で四国八十八ヶ所のお砂踏みをやっていたので、礼拝。



　各寺院の境内の砂を緋毛氈の下に敷きその上を歩いて回る。四国八十八ヶ所霊場を巡拝するのと同じような功徳を積むことができるというもの。ひとづつ拝んでいくと結構時間がかかった。八十八ヶ所はまだ回ったことがないが、たいへんなことだと感じた。

　その後また、皇太子殿下を拝見。



　信号機も路面電車もすべて停止しているが、誰も何も言わない。
　やはり日本国民にとって特別なお方なのだろう。
　お顔を拝見するだけで胸が熱くなる。体の中に伝わるDNAを感じたような気持ちだった。

まるあじ

　魚屋に「まるあじ」の刺身用がでていた。
　ひらあじに比べると食味などで少しランクが落ちるとされている。
　しかし、10月、11月頃は脂がのって、刺身も結構いける。毎年今頃、刺身用があるのは旬だからだしているのかと思う。
　ずっと以前徳島の人にきいたが、徳島ではまるあじを珍重しており、料亭が船を借り上げて鳴門で漁をしている漁船に直接行って、まるあじを買ってくるそうだ。

　30センチほどでよく太っている。さばくと、腹の中にも脂が乗っているのがわかる。

　たたきを食べたかったが、味をみるため、少し刺身にする。



　ねっとりして身は甘い。うまい。

　家でアジのたたきを作る時、にんにくは1ミリ位に小さくする。アジに香りが移るし、にんにくの辛さがおさえられる。アジは1センチ角位で、気合を入れて角を立てる。たたきだが、たたかず薬味とまんべんなく混ぜ、一体として、しばらく置いて馴染ませてから食べる。

　これは大満足だった。
　
　旬の魚は安くてうまい。