Native of Ehime

最近、自然も人間も少し変。自分のできることからやってみようか。

玉川温泉の入り方

2015-07-18 14:38:35 | 秋田 玉川温泉
玉川温泉の入り方についての質問が、昨日このブログのコメントにあった。

玉川には2年も行ってないので、ブログに書いてないか探したら、少し書いてあった。

5年前のものだ。

メモも確認したら結構書いてあったが、念のため、玉川にいる仙人ことKさんに連絡する。

すぐにkさんから電話が来る。

メッセージを送ったので、私が玉川にいるのかと思って電話してきたのだ。

少しがっかりしたようだったが、近況を報告しあう。


入り方を再確認。

・入る前に源泉を薄めて飲泉する。
・蒸気湯に入って、毛穴を開ける。
・源泉100%に10分間入り、湯船から出て5分間晒す(拭かずに濡れたまま乾かす)。 3回繰り返す。
・その後、肌の状況に合わせ、流し湯をしてもいい。

あと、
・本玉の風呂がいい。
・事前に大噴の空気を吸っておく。
・タバコはだめ。

ということだった。

晒す時の痛さはたまらない。

鋭い爪を持ったムカデが身体中を這っているようだ。

肩を怒らせ、歩きまわって痛みに耐える。

5分たった後、湯に入る時の快感はたまらない。

晒す時に温泉の成分が身体に浸み込むらしい。

よくわからなかったが、前回行った時、おもしろい例えを聞いた。

「煮物は冷める時、煮汁が中に浸み込む」

確かに。


入り方は、玉川温泉でも3種類の本を売っていて、それぞれのホテルにも入り方の説明書があるが、基本は同じようなものだ。

頑張って1時間入る人もいる。

玉川に来る人の病状や体調は人それぞれで違う。

同じ人でも、来る時期で違う。

自分の身体の声を聴き、無理のないよう湯治をすることが大事だ。

無理をすれば、がん細胞だけでなく、自分の身体も傷つける。

玉川温泉で湯治をする多くの人はがんなので、お互い話をすることで情報を得たり、がんに対する恐怖心が薄れ、生きる元気が出てくる。

いろいろな人の話を聴いて、自分のその日の体調に合わせた湯治をすることが大切だ。



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突然の電話

2015-05-19 23:19:55 | 秋田 玉川温泉
今日は、少し余裕があったので、砥部の岩盤浴に行った。




天照の癒だと思っていたが、張り紙を見ると「龍王館」となっていた。




水天龍王社の土地を持っている人が経営しているので、この名前になったのだろう。

私は6年前、この人のお陰で、秋田県にある玉川温泉の岩盤浴で湯治をすることができた。


岩盤浴は15分入って5分休むのを3セットするのが基本だ。

私は、無理せぬよう短めで出るようにしている。

今日もそうしたが、十分に汗をかき、身体が芯から暖まった。


帰る途中、玉川温泉で知り合ったHさんから電話があった。

すごく久しぶりだ。

出ると奥さんの声だったので、顔が曇った。

先週12日の早朝亡くなられたとのことだった。


何度かこのブログに書いたと思いますが、もう一度書かせてもらいます。


有名医大大学病院の研究職で、同僚に手術をしてもらったが、開腹してすぐに閉じられた。

余命は数ヶ月のようだった。

1年以上生きた人はいないと言われていたようだ。

絶望の中、奥さんと秋田県の玉川温泉に来られた。

最初は、肉好きで玉川温泉でも肉をたくさん食べていた。

でも、知り合いになった女性がそれを見て、「あんた死んでもいいの」。

玉川温泉の友情は凄いのだ。

彼は私に「肉がなぜ身体に悪いのか論理的に説明してくれ」と怒って言ったので、徹底的に説明させていただいた。

 ※ 肉食ががん患者の全てに良くないということではありません。

完全にはやめなかったが、少しづつ玉川に慣れていった。

私と同じ治療がしたいと言ったので、松山でお灸ができるよう段取りをした。

玄米菜食が可能な宿を紹介し、激烈なお灸を始めた。

毎日2時間。

本気でないと耐えられない。

火曜日は鍼灸院が休みなので、ハイパーサーミアで温熱療法をしてその後は、枇杷の葉温灸。

私と同じパターンだ。

その頃、玉川で知り合った別の女性2人も同じ行動だったので、病院の理学療法士の人は火曜日は平蔵ファミリーの日ですねと笑っていた。

3週間松山で治療し、1週間関東に帰り病院に行く。

自宅では奥さんにお灸をしてもらう。

途中からすごく元気になって、毎日、鍼灸所の帰りに城山に登り、道後まで歩いて帰っていた。

健康な人でも、しんどい行程だ。

結局、1年8ヶ月という長期間、松山で治療を続けた。

もう、愛媛県人だ。

抗がん剤もやめたが、その後上がったマーカーは2ヶ月で下がり、抗がん剤無しで正常値になった。


その後自宅に戻り、数ヶ月に1度、松山に来てお灸をして診断を受ける。


ここ2年ほどはお灸をやめ、玉川温泉を主体にして、いろいろな治療を見つけて治療されていた。

今日奥さんは「平蔵さんと同じ治療をしたらと言っていたけど頑固なので」と言われていたが、自分が信じる治療が一番ですとお話しした。

身体は人それぞれ異なる。

自分がいいと感じる治療が一番だと思う。


最近連絡がなかったので、心配していたが、3月までは普通に生活されていたようだ。

奥さんに、私は何とか働いていますと伝えると、「平蔵さんはみんなの目標ですから元気でいてください」と言われた。

そして、「主人は5年以上生きることができ、70歳の誕生日をなんとか迎えることができました」と言われた。

でも、奥さんがさみしそうだったので、旦那さんは今、明るい光の中で神様か仏様に抱かれて幸せですよとお話しした。

でも、今、これを書いていると涙がこぼれてきて止まらなくなった。



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佐々木理臣氏を偲ぶ

2014-10-03 23:57:28 | 秋田 玉川温泉
今日は佐々木理臣氏の一周忌だ。


5年前、私ががんを再発し、病院での抗がん剤治療を途中で打ち切り、絶望の中、秋田県の玉川温泉に行き湯治を開始した時、ホテルの相部屋で佐々木氏と知り合った。

作務衣を着こなし、軽やかに東京弁をしゃべる氏は、がん患者っぽくなく、私には粋に映った。

再発の闘いを始めたばかりの私だったが、8年半後の再発なので、それまでにいろいろなことを実践していた。

氏は私に、様々なことについて、的確に質問をする。

それに答えている時、何気なく彼のメモ帳を見ると、きれいな字で印刷されたかのようにやり取りをペンで書いていた。

お互い名前と病名は言うものの、素性はあまり言わない。

でも、氏の好奇心たっぷりの質問とそのメモを見て、職業がおぼろげながら感じられた。

氏は、東京中日新聞の外報部にいて、元台湾支局長だ。

これまで、ブログでは個人名を伏せてきましたが、あなたは本も書かれており、公人のようなものなので、名前を出します。

それに、あなたが、前向きに一生懸命がんと闘っていたことを、あなたを知っている人に是非伝えたいので、書かせてもらいます。


氏は、相部屋で、茹でた枇杷の種をガリガリかじっていた。

私が枇杷の種の微粉末を見せても、ガリガリかじるのがいいようだった。

氏は、「平蔵さんの言うことは、本当のことだねえ」と言って、悩んだ時はいつも電話をしてきた。

「平蔵さんは、私の師匠だからよろしく」、と言っていたが、私はだいぶん年下だったので、氏を兄さんのように思っていた。

氏は玉川温泉と同じ北投石がある台湾の北投温泉にも湯治に行った。

玉川温泉に行くより安いようだった。

でも、知り合いが来て、宴会をするので湯治にならないと言っていた。


松山を訪れ、がんを焼き切るというお灸をした。

二人で、瀬戸内海の美味しい新鮮な魚を食べて、少しお酒をいただいた。

神奈川に帰ってからは、お姉さんに毎朝欠かさず、仕事前にお灸をしてもらっていた。

少し手を抜くのが長く続けるコツですよ、と言ったけど、真面目にやっていた。

でも、氏は西洋医学に重心を置き、東大病院等に行って、とことん納得するまで調べていた。

でも、調べるのでなくて、まず実践するのが我々の仕事ですよと伝えましたね。

そして、私が福岡でがんペプチドワクチンを始めたのを知ると、あなたも福岡でワクチンの治験を始められましたね。

その行動力には驚きました。

でも、遠かったので、少し身体が疲れましたよね。



最後に電話した時は、ホスピスに入院していた時でしたね。


「先に天国に行って、待ってるからな。わっはっは。」というのが、最後でしたね。

周りからも誰かの笑い声が聞こえました。

その後どうなったのか、ずっと気になっていましたが、電話できませんでした。

ネットで検索していると、台湾の方があなたの追悼文と思われる投稿をしていたので、中国語がわからないのですが、亡くなられたのだと思いました。


今年の7月末、もうそろそろ確認の電話しようかと思った時、お姉さんから、あなたが昨年の10月3日に亡くなったと手紙をいただきました。

私が新薬で治療をするため昨年入院しましたが、その4日前に亡くなられていたのですね。


お姉さまから、あなたの手紙をいただきました。

時空を超えた、天国からの手紙でした。



「皆様 お世話になりました。
63歳。本当に楽しい一生でした。
中国・アジアを中心にもう少し報道の仕事をしたいと思っていましたが病をかかえ残念です。
これも運命。
先に旅立ちます。
自分のことを棚に上げて言うのは生意気ですが、身体だけは大事にしてください。あの世というのはどういう所なのか、皆が困らない様に良く調べておきますから、あとからゆっくりお出で下さい。

                          佐々木 理臣
                       2013年7月29日」



既に、あの世の仕組みを調べ終わって、まだ知らない我々に伝えたくて、うずうずしているに違いないですよね。

でも、佐々木さん、私がそちらに行くのは、もう少し先になりそうなので、あの世で過ごすコツをたくさん調べておいてください。


それでは、また。






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玉川保養所

2013-07-14 21:12:37 | 秋田 玉川温泉
秋田県玉川温泉の続き。


玉川温泉には、宿泊できる施設が4箇所ある。

その中で一番小さな所が、この秋田県建設業協会玉川保養所だ。

アットホームでいいという話も聞いた。

建設業協会の施設だが、会員以外も利用できる。


ざるそばと入浴を併せて1,000円なので、昼ご飯に行ってみた。


新館と旧館があるが、ここは新館。




新館には風呂や食堂がある。


玉川温泉に入るとできる湿疹が、だんだん出にくくなっているという話を聞く。

ここの温泉も玉川温泉と源泉は同じだが、どう違うのか感じてみたかった。


木をたくさん使った豪華な浴室だ。




源泉の湯船は、2人用位で少し小さい。




お湯もきれいでいい。


手打ちそばも、うまかった。




お客さんがいたので見ることはできなかったが、オンドルもある。



一度泊まってみたいところだ。



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志張温泉元湯

2013-07-11 21:31:27 | 秋田 玉川温泉
6月の写真データを整理していると、玉川温泉関係の写真がまだまだ残っていたので、少し書きます。


志張温泉元湯は、玉川温泉から鹿角市方向に車で30分弱のところにある。

国道341号から左折し、逆方向に川側に降りていく。

国道沿いにバス停もある。


温泉は川の横から湧いている。




清流と新緑がまぶしい。

マイナスイオンがすごそうだ。





玉川温泉に入ると湿疹ができる。

それでも、続けると病気に効くというので、頑張って入る。

だからわかっているけど、もっとひどい湿疹になってしまい、滲みてお湯に入れないこともある。

友人がかなりひどくなり、まもなく帰るので、肌を癒すため、ここに来た。


泉質は、アルカリ性単純温泉。

源泉は44.4℃と適温。

このため、加水なしで掛け流しの温泉を楽しめる。




木で作られた浴室は、肌触りもいいし、明るく清潔で、豊富な掛け流しのお湯も最高だ。

肌にすごく効くがアトピーにも有効なようだ。

それにこの温泉にはゲルマニウムが含まれているという。

効能としては謳えないだろうが、飲泉も有効だ。

鉱泉として売っているので、宅急便で自宅に送った。


また、十和田石を敷いた岩盤浴も御主人のこだわりのようだ。




元気の塊のような御主人がいろいろなことを教えてくれる。

御主人が打つ手打ちそばが名物のようだが、御夫婦でされているので時間があまりなく、もし食べたいのであれば早目に予約が必要だ。

今回は2回行ったが、2度とも食べられなかった。


皮膚にはよく効き、友人は翌日の朝、体中にあったかさぶたの多くがとれ、布団が真っ黒になったと言っていた。

私も帰る前、2度目に行った時は、かゆみがかなり改善した。


隠れた名湯だと思う。



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