だいぶ暖かくなってきましたね。
2月も終わりですし、そろそろ外で練習しても良さそうです。
中国の武術は、本当は地面の上でやった方がいいそうです。
凸凹だったり砂で滑ったりする所で練習すると、自然とバランスが養われるからでしょう。
ひとつ難があるとすれば、夜、練習していると、時々お巡りさんがやってくる事かな。
一人で棒を振り回していた時でも長い弁明が必要だったのに、「推手」をどう説明したらいいのか悩むところです。
一緒に推手すれば分かってもらえますかね?
さて、13回目のFNPは2月の最後の日に開催いたしました。
今回、Aさんのお知り合いのAYさんが参加して下さいました!
ありがとうございます!!
常連のKさんにも来て頂いて4人。
久々にツーマンセルが組めます。
前半は推手しながら太極拳の技を色々検討してみました。
例えば、相手がグーッと押し込んできた時どうするか?
縦軸を中心に回転していなすのも一つの手です。
単推手の一連の動きは、これを何気なくできる様にするためのものです。
他にも太極拳独特の概念として「引進落空(いんしんらっくう)」というのがあります。
押してきた力をそのまま受け入れ、相手を前のめりにさせてから反撃する方法です。
これが決まると最高にスカッとしますが、なかなか難しい技です。
どの技にも共通する事ですが、うまく行ったかどうかは「手ごたえの無さ」で分かります。
本当に決まった時には、掛けた方はほとんど手ごたえを感じません。
「なんであんなに飛んでくの?」とやった本人が不思議に思うぐらいです。
逆に重さを感じる時には「崩し」も力の掛け方も不適当だと言うことでしょう。
例えが適当か分かりませんが、ボーリングの玉を指で押して動かす時、中心を押すと重いですが、玉の上の表面を擦ってやると軽く転がる、みたいなものでしょうか。
「これを動かすにはこれだけの力が必要だ」という常識を根底から覆す意識の変革が必要です。
よく太極拳の技は「真綿でくるむ様に」と言われますけど、個人的には「真綿で簀巻きにして川に放り込む」の方が近い様に思います。
後半、Kさんに加わって頂き、ツーマンセルの3セッションです。
2人組でお互い好きな練習をやります。
最初はKさんAさん組とAYさん管理人組み。
Kさんたちは散手をバシバシやりあい、AYさんと管理人は推手をじっくり行いました。
KさんAYさん、Aさん管理人のコンビ。
Kさん組は太極拳以外の何かを、Aさん組は蹴りの捌きを含めた対練をやってみました。
最後はAさんAYさん、Kさん管理人。
Aさん組は按の対練を激しく、Kさん組は太極拳でない拳法を粛々と行います。
こんな感じで時間を目一杯使って練習しました。
久々のツーマンセルをお楽しみ頂けたでしょうか?
推手サークルは一人で解決できない武術の悩みをお互いに協力して何とかしよう、という互助会ですが、それ以上に「楽しむ」のが一番の目的なので、今後も楽しく愉快に練習しましょうー。
ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました。