河野 啓一/花冠同人

河野啓一の俳句ブログ

11.12.18寒林

2011-12-18 10:39:07 | Weblog
★寒林に朝日当たりて青い空
★朝食に冬日差し込む幸思う
★枯れ枝を透かし差し込む朝日かな

好きな句 ★一枚の葉もなき冬木天をつく/高橋秀之 一夜で散ってしまった並木の銀杏が目に浮かびます。勢いがあってすばらしい詠みですね。啓一 

Sさんが入院してると?聞いて国循に電話してみる。プライバシーの関係ででんわでは一切教えられないと云う。やむを得ず、昼から行ってみたが、入ってないということしかわからぬ。退院日も不明。個人情報保護法のせいで不便なこと。

昼、BS3で偶々、”匠の時代”内橋克也氏の「マネー資本主義と日本」というような対談を見る。まさに弱肉強食、一人勝ちの経済といえるようだ。日本の”頂点同調主義”による異端の排除と”熱狂的等質化現象”の弊害で、1990年初めバブルがはじけて以来、最近のリーマンショックまで、派遣労働法の弊害が充満して、というような話。労働分配率の低下、株主配当と内部留保の増加、マネーによる日本の一流企業の支配率の増加尚などの話。 この先、やりよう次第で農業と新エネルギーと介護医療(FEC)を日本の基幹産業になし得ると力説。氏はS7生まれ、日本技術の自信過剰と神話警鐘も。いちいちもっともで、こういう人を首相補佐官にできないか 、と思ッた次第。 

夜、nhkで福島原発事故の検証番組をみる。これまた考えさせられた。
①地震で送電線鉄塔倒壊②津波が建屋内に流れ込みディーゼル発電機故障③自動復水器の役割と機能強度が所員によく理解されてなかったうえ、現実に一度も使われたことがなかった④最も重視されていた水位計が水位が低下すると適切に作動しないタイプであった⑤対策本部が復水器の故障の重大性を認識できてなかった、などなど。ために何度かチャンスを逃がしてメルトスルーにいたった。やはり技術過信が根底にあった人災であると言える。何とも残念なことだ。