杉の子のひとりごと

私の交友録などを中心に,思いを綴っていきます。

旭節 北へ帰ろう

2010年08月22日 | 日記
今、NHKテレビでは、第42回思い出のメロディ-
「歌がある明日がある」が放映されている。

私にとっても、懐かしい思い出の歌が次々と流れている。
私たちの青春時代の娯楽はなんと言っても映画であった。
特に私は、洋画の西部劇が好きでスクリ-ンを食い入るように
見詰めました。

高校は地方の農業学校、約半数は地元に残って農業後継者と
なるために、受験勉強の心配もなく遊びまくっていたが ?
面白いことに、中間、期末試験の際は、その試験発表があると
同時に、下校時一斉に映画館へ走り込んで青春を謳歌したもので
ある。

高校を卒業後は、家業の農業を手伝っていたが、
市内の洋画館で面白い洋画、特に西部劇が上映されると・・・
先輩たちに連れられて、約1時間自転車を漕いで市内の洋画専門
館へ観に行ったものである。

映画が見終わると身内でリーダー格のTやん(T・M)の行き付け
の、馴染みのすし屋ちょぼ店へ連れて行って貰った。
本格的なすし屋へ、入ったことのない身にとっては、うれしい
驚きだった。

この歳になっても、すし屋のおやじさん、女将さんの親切が
忘れられませんね。
私が商売をするようになってからは、その息子さん達や娘さんの
ご主人と親しくお付き合い願うことになったが、人の縁の不思議を
感じながら感謝したものである。

そのリーダーTやんは、現在全国的に有名になった我が故郷の座敷雛
製作の棟梁として健闘している。

我々の青春時代の映画スタ-と言えば・・・
海の向こうアメリカにあっては、グーリー・クーパー、ジョン・ウエイン、
アラン・ラッド、ハンフリ-・ボガ-ド、クリント・イ-ストウッド。

フランスでは、ジャン・ギャバン、アラン・ドロン。

日本にあっては、まず日活の石原裕次郎、小林旭、渡哲也、
東映、高倉健、中村錦之助、大川橋蔵 、東千代介、
東宝、宝田明 高島忠夫、
新東宝、宇津井謙、
大映、市川雷蔵、勝新太郎。

映画全盛時代だったのである。
その後、やくざ映画深夜興行の興奮が押し寄せてくる。

私が、一番身近に感じるのは、日活全盛時代の小林旭である。
高校生の時、彼の映画のロケが松山で行われた、
高校の行事で、ちょうど松山へ出掛けた時に松山駅だったかで
ロケに出会った、あの時の群衆と興奮は、今でもありありと
思い出すことが出来る。

浅丘リル子がまた可憐で可愛かった・・・!
私の高校の先輩は、そんな映画界に憧れて日活へ就職した。
いつの時代も、我々庶民に夢を与えてくれる銀幕スタ-は、
(現在はテレビスタ-かもしれないが ?) 見上げる星である。

その当時は、旭の歌は、高音でキンキンするばかりで良いと
思わなかったが、歳をとるほどに年輪(経験)を重ねるほどに
彼の歌の味が、心に沁みて郷愁を誘われて為らない。

人生に挫折して、または失恋して落ち込んだ時に旭の歌を聴くと
本人も何かの対談の折、言っていましたが・・・?
冗談でなく、自殺を考えるかもしれない程の情感ですよ。
私なんか ! 過去の諸々を思い出して胸が切なくなりますね。
胸に沁みて心に響く哀愁は、彼の生い立ちから来るのでしようか !

小林旭の曲を聴くと、何故か ? 高校生の頃の情景が鮮明に
浮かんで来ます。
あの校舎が、校庭が、ヒマラヤ杉が、あの田圃の畦道が女学生の
後姿と重なって鮮やかに蘇ってくる。

だから、私は過去を振り返る時や思い出に浸りたい時は ?
小林旭兄の歌を聴くのである。
マイトガイ ! 永遠のヒーロー旭ちゃん ! いつまでもお元気で。

今夜も、久しぶりに、手酌で 「北へ帰ろう」 を聴いている ・・・。。。

                                合掌



この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 猛暑に想う | トップ | 中島トライアスロン »
最新の画像もっと見る

日記」カテゴリの最新記事