杉の子のひとりごと

私の交友録などを中心に,思いを綴っていきます。

中島トライアスロン

2010年08月23日 | 日記
朝、6時に起床して犬の散歩を済ませ、身支度を整えて家を出た。
この日を楽しみに待ちに待った中島トライアスロン見学の旅である。

午前7時半、余裕を持って家を出て、松山市三津浜港へ向かう。
道路は、通行車両が少なく充分な余裕で、港近くのラムへ到着した。

三津浜港の待合所は、家族連れや友人同士のお客さんで溢れ返って
いた。
港には既に小型のフエリ-が停泊して、乗組員が乗船の準備で急がし
そうに 動き回っていた。

空は霞が掛かっているが陽射しは強い、紺碧の海は穏やかななぎ模様
で、お客への乗船への誘導が始まった。
私と連れは、2階の一番前の椅子に腰を下ろした。

窓から見える三津浜一帯は、静かな佇まいを見せており、陸上を度々
車で通っていたが、今は全く違った風景と自然の音色を奏でていた。
9時10分、船は静かに岸壁を離れて一路中島へ向かう。

前方に、小さな釣り船が3隻程釣り糸を垂れながら小さなロ-リング
を繰り返していた。
梅津寺浜の沖合には、愛媛大学か松山大学のボ-ト部であろうか ?
カヌ-を綺麗に揃えて、白波を切って進んでいた。
その間近で水上スク-タ-が白波を蹴立てて旋回を繰り返していた。
さらに、興居島付近には貨物船の姿が東へ進んでいる。

釣島の湾にフエリ-は入り20名ほどの乗客を下ろして中島神浦港へ、
10時17分着岸、下船するとすぐ港に停車している巡回バスに乗車して
トライアスロン会場の在る長師へと向かう、5分ほどで到着する。

選手たちは、既にウエットス-ツ姿で砂浜の出発地点で勢ぞろいしていた。
10時半、中村市長の挨拶、激励を受けて、一斉に海に入ってスタ-ト
480名ほどの選手たちは、抜き手を切って我先にと急ぐ・・・!
私は、水際の砂浜で他の人々とともに声援を送る !?

係りの人々、ボランテイアの若者たちが、汗だくになりながらも
選手の健康のために一致団結して大会の成功を願いながら奮闘していた。
見知らぬ同士の、黙々とした触れ合い、村民はじめ来客の節度有る応援で
大会は盛り上がった。

私の目当ての選手は、今回が初めてのトライアスロン出場 !
多忙な仕事の合間に、時間を見つけて練習に励んでいたが ?
そこはやはり、初体験 ! 現場での臨場感はさすが後れを取ったのでは
ないだろうか ?

最後の集団からひとつ前の集団に位置して、息も上がらない落ち着いた
様子で、海上から雄姿を現した、慌ててシャッタ-を切る。
瞬く間に自転車置き場へと走り去る・・・?

彼は、身支度を整えると自転車にまたがって、ロ-ドへ姿を消した・・・!

出発地点の傍の倉庫の椅子に腰を下ろしたが、程よい風の吹き通しに在った
ので、涼しげに楽しく選手の動きを追うことが出来た。

ことのほか、購入した鯛めしが美味しく、食欲も進んだ。
2周しなくてはいけないのに、間違ってゴ-ルに入る選手も有って係官も
声をからして誘導していた。
彼は、バテタ様子もなく元気で帰ってきた。

最後の10キロマラソンコ-スに飛び出していった。
選手の中には、外国選手も男女数人含まれて、国内の女子選手の健闘が
光った。
約1時間後、どちらかと言えば後続の部類の中に、彼の姿は在った。
元気にゴ-ルを切った・・・!?

初めてにしては、上出来ではないか・・・?
視線が合った彼に、笑顔が戻った・・・「お疲れさん・・・!」
次々と、選手が帰ってくる・・・!
子供と妻と・・・手を携えてゴ-ルする !?

幼子の脳裏に、たくましいパパの、雄姿が記憶されたことだろう。
帰ってきた選手たちの、やり遂げた表情が眩しかった。

巡回バスに乗って大浦港へ向かう。
午後3時発三津浜港行きの臨時直行便に乗船できた・・・!

家族、選手たちの晴れ晴れしい笑顔と、健闘後の疲れと安堵で
まどろむ選手たちの思いを乗せて、午後4時フエリ-は母なる地
三津浜港に入港した。

人間同士、日頃の葛藤を忘れて、ひとつの目的にまい進する・・・
こんなことが、たまに有っても良いですね。

小さな出来事が大きな自信に繋がった男の晴れ舞台である・・・。。。


                                      合掌
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