杉の子のひとりごと

私の交友録などを中心に,思いを綴っていきます。

老婆心

2010年04月17日 | 日記
この天候の変わりようはどうしたことだろう ?
穏やかな春日和だったのが一転 冬に逆戻りである。

我が家のワンちゃん達が、ガラス窓越に降り続く雨に尻込みして、
散歩を拒絶する有様である。
どうにかなだめすかして裏の土手沿いでトイレを済ませた。

スト-ブを焚き、やかんにお湯を沸かしてコタツに湯たんぽを
入れてやった。
普段は、主人の私を取り合って、些か仲が悪いのだが、
今日は、湯たんぽを挟んで頭を並べて仲良くお昼寝である。

「仲良くお留守番するんだよ・・・」 私の出かけの言葉を
目を細めて聞いていた。

役所の要件を済ませて、仲良しメンバ-とお茶会である。
気心の知れた、男同士の会合は至福の時間と言うべきか。
近況報告から~書士会の話等、さまざまな意見交換がなされた。

上に立つ者の資質、生き死にの世界であれば、トップの器量次第で
即命を失うことになる。
普通の社会であっても、その資質、実力、包容力等によっては・・・
会社の存命が左右される。

現在も上場一流企業の社長経験者と現執行部の内紛話が華々しい。
その、良否は兎も角としても社長に物申す社風、それの可能な
会社の有様は、私は結構なことだと思っている。
何故なら、いい悪いは別としても、社長だ ! トップだと言うだけで
言いなりになる取締役会よりもク-デタ-を起こすエネルギの有る方
が良いのではないかと思うからである。

しかし、下克上が当たり前になると簡単に社長になるのも考えものか!
普段は、社長の腰巾着の胡麻すり野郎が、社長の健康問題に翳りのある
ことを知った途端に、好からぬ企みを始める。
社長が、判断の出きる人間であれば、新芽のうちに摘み取れようが ?
裸の王様状態では、適格な処置は取れまい。

哀れ追放の憂き目に会う、だがしかし、これも我が身から出たサビか ?
そんな社長に限って、先代の時代には腰巾着で寝業師だったかもしれぬ。
因果は巡る、己が吐いた唾が天から落ちてくる、ただ其れだけの事で
ある。

今も、最側近達の好からぬ企みが我が耳に入ってきた・・・
社長の健康状態をチェックしながら、次期後継者候補を追い落とす
策略を巡らせていると言うのである、漁夫の利を占めんと暗躍を始めた。
私は、これも因果応報なのだろうと静観することにした。
内輪喧嘩は大きいほど面白い、がんばって大いにやりなさい。
お手並み拝見といたしましょう。

私の親友が、佐田岬半島に住んでいたが、大事な心臓を患った。
緊急時に間に合わないので、松山の病院に近い土地に家を構えて
移り住んだ、事業欲の旺盛な男で、私とは無二の友だった。

「そんなに稼いでどうする ?」 出会う度に少しゆっくりせんかと
なだめていたが、そうそう性格は変わるものではない・・・?
私が1万円あれば満足するところを、彼は100万~1,000万円
以上欲しいと言う考えだった。

とにかく、働いた、人の倍以上働いた、だから心配しながらも強制は
しなかった、それが、命取りになった。

ぺ-スメ-カ-の交換も終わって一息ついた時、それはやって来た。
娘さん方の孫達が遊びに来ることになって遊園地へ楽しみに出かける
予定の朝、彼の心臓は止まった。
悲しくも痛恨の極みで、病院には間に合わなかったのである。

常日頃、私は意見していたのだが、彼の事業欲と家族へ残してやりたい
気持までは抑えることは出来なかったのである。
情も有り、親分肌で、いい奴だっただけに、其の死が惜しまれた。
葬儀で、残された奥さん子供、孫達の涙する姿を私は呆然と見守った。

だから、私は分相応にせよと、誰にでも云うのである。
敵味方関係なく、突然の死と、路頭に迷う家族の悲劇だけは繰り返して
欲しくないのである。

私は、自分が生き死にの大病を患って来ただけに・・・
人を見る目が変わって来た、同じ時代に生きる者同士として、
目の前にいる者が善意の人に見える、否・・・見たいのである !?

私の忠告を、100の内1つだけでも聞いて、長生きして貰いたい。

後は、神のみが知る領域。私の役目は無い・・・。。。

                        合掌


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