杉の子のひとりごと

私の交友録などを中心に,思いを綴っていきます。

思案投げ首

2012年11月28日 | 日記
ある課の課長一歩手前の席に平の頃から
気さくに応対してくれていた職員A氏がいる。

筋目、筋目に立ち往生の私を温かく見守って
くれた職員さんである。

建築会社と設計事務所の連携ミスで、大事な
手続きを見落としていた。

困った時の神頼み、
私に白羽の矢が立った。

調査士を交えて善後策を協議したが、時遅しで、
工事が停滞して進まなくなってしまった。

場合に寄れば出来上がったものを壊さなければ
ならない。

さあ! 困った! どうしたら良いのか ??
担当者は思案に暮れた。

さすがの私も、無償で何事もなく進むとは想像
出来なかったが、真正面から教えを請おうと
役所に出向いたのである。

その前、かの彼に電話して相談したが打つ手は
ないようだったので半分諦めた、
「Uさん、Bが担当しているから相談して見ると
いいよ !」

若いBは、Aの薫陶を得て人あたりが良くて親切
な対応を心がける職員である。

私は、暗闇の中に灯りが燈った気がした・・・
彼Bは私の訪問をにこやかに迎えてくれた。

適切な指導、親切で分かりやすい指摘、
前の課時代の、正統派職員のまま居てくれた。

杞憂が晴れた、正当な手続きで物事が解決出来る
事を悟った。

若干の工期の遅れは仕方が無い、
それよりも大事なのは、施主さんにご迷惑が
掛からない事、請負業者の信用が損なわれない事。

少しばかりの費用は余分にいるとしても全体として
見たら三方丸く収まる、良い落としどころだった。

Uさん、C課長に知らせておきましたよ !
以前、名刺を渡していたので親切に近況を知らせて
於いたというものだった。

早速、C課長の課へ出向いて見た。
窓際を背にして威厳ある小柄なC課長が坐っていた。

カウンタ-に近い若い職員がうやうやしく課長の元へ
来訪を伝えに行った。

書類に目を通していた課長・・・
目を瞬かせて、こちらを向いた、
一瞬、にっこりと笑顔がはじけた !

(お出でなさいや !) 手招きしている !
ふたりだけの漫才の始まりだった ?

今は亡き、 私が兄貴となついて指導願った重松さん
が繋いでくれた男である。

椅子に座るのも忘れて、ふたりとも立ち上がったまま、
額を寄せて談笑 !

新人職員が、このおじさんは誰と言うような顔を
して眺めていた。・・・。。。

             合掌


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