岐阜市における路面電車に関する議論。
ここまで見てきた中で「廃止」を容認する主張はなかった。
その状況は突然急転する。岐阜市長は7月27日の全員協議会の場で主に財政負担の困難を理由にして存続断念を公式に表明した。
今回は昨年9月に開催された平成16年第6回定例会の議論を見てみる(第4回臨時会及び第5回臨時会は周辺自治体の合併協議離脱に伴うものが主であり、「路面電車」に該当する項目がなかった)。
な . . . 本文を読む
一日、大した事をしている訳でもないのに、書く事はしっかりとある。
どうしたものか。
さて、「廃止約二週間前の岐阜市内を行く。」の続き。
午前中は美濃町線と岐阜市内線をウロウロと彷徨した。
特に予定は決めていなかったが、実に楽しかった。
さて、徹明町で電車を降りて駅近くの古本屋に寄り、古本を2冊買った。
いかにも古本屋、という感じの店だが、路面電車が消えた後はなかなか来れそうにないのが残念だ。
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愛・地球博(愛知万博)の開幕まであと5日。
その前に開催された内覧会の記事を見る。
内覧会にしてこの体たらく、目眩がしてきた。
曰く、リニモが殺到する乗客を運びきれず重量オーバーで遅延した、懸念されていた「ランチ難民」の発生、人気企業パビリオンの入場整理券の早期配布完了、一部外国パビリオンの準備不足・・・。
3日間で約11万4千人が来場しただけでこれだけの問題点。本当にあと5日で開幕する博覧会の . . . 本文を読む
昨日、岐阜市内を路面電車に乗って回ってみた。
20日でも良かったが、510形の最後の団体臨時列車が走るため沿線は混み合う可能性がある。
それに、19日は市ノ坪で「ひっぱれ路面電車ファイナルinぎふ」が開催されるので、こちらを見てみたい。そう考えて19日に岐阜を訪れることにした。
朝、名鉄岐阜に到着して「ワンデーフリーぎふ」を窓口で購入。
これで路面電車の均一料金区間、具体的には新岐阜駅前~忠節、 . . . 本文を読む
前編から続く。
岐阜市は存廃について議会に対して明確に発言したのだろうか。
関連:岐阜市は「路面電車」をどう議論してきたか?(その10・前編)
早い時期から存続を願う方々から、あるいはまた、この機会に廃止すべきであると主張される方々から頻繁に電話をいただいたり、ファクスが送られてきている。本会議においても昨日も各質問者からもあったように、さまざまな議論を重ねていることは市長も承知している。これ . . . 本文を読む
開幕まであと一週間となった愛・地球博(愛知万博)。
今回、弁当及びペットボトルの持ち込み禁止がアナウンスされていたが、博覧会協会はこの件について妥協しない旨が報道された。開幕一週間前にしてこれか・・・。
「それでも弁当持ち込み禁止 万博協会、抗議にも譲らず」
弁当持ち込みを禁止する理由としては食中毒対策を挙げているが、例外として学校等の遠足で弁当を持ち込むのは可という。一律で禁止するならまだ筋 . . . 本文を読む
今年8月24日に開業する、つくばエクスプレス。
常磐線と競合関係になることから、JR東日本がどういった対抗策を講じてくるか注目してきたが、その内容が明らかになった。
「つくばエクスプレス:JR東日本がダイヤ改正で対抗へ」
記事によると、つくばエクスプレスの開業に先立つ7月にダイヤ改正を実施する。
7月のダイヤ改正というのも時期外れだが、対抗馬の出現を理由とするダイヤ改正というのはもっと珍しい。 . . . 本文を読む
今年9月で南海が撤退を表明している貴志川線。
和歌山市と貴志川町が南海に代わる運営主体を公募しているが、東京の旅行会社が手を挙げた。
「東京の旅行会社が運行業者に初応募」
「和歌山市など公募の運営事業者、東京の旅行会社が名乗り」
運営主体に名乗りを上げたのは「トラベルプランニングオフィス(TPO)」。
以前にも「鉄道ファンの野心、どこへ行く?」で紹介したように、神岡鉄道の経営継承にも名乗りを上 . . . 本文を読む
岐阜市における路面電車に関する議論を見てみようと始めた、このシリーズも遂に10回目。
何とか廃止前、つまり今月中に事実関係だけでも整理したいと思っている。
今回は昨年6月に開催された平成16年第3回定例会の議論を見てみる(第2回は「路面電車」に該当する項目がなかった)。
なお、本文中は議員質問内容、は市当局、は市長の発言内容をそれぞれ示す。
参考:「岐阜市議会議事録」
路面電車については、名 . . . 本文を読む
「構造改革特区」。
地方公共団体や民間事業者等が自発的に立案することで地域の特性に応じた規制の特例を導入する特定の区域(特区)を設け、自己の意志に基づく構造改革を進め、地域経済の活性化を図る趣旨で開始され、全国から様々な構造改革特区の提案がなされている。
もちろん、交通関係も例外ではなく、様々な構造改革特区が申請されている。
路面電車に関しては平成15年の第3次提案でこんな提案がなされていた。 . . . 本文を読む
16日付けの中日新聞朝刊を見る。
この前から触れていた桃花台線の存続について、有識者によるあり方検討会が「再生・存続の可能性を模索する」旨を提言したことが報道されていた(web未掲載)。
愛知県はこの提言を受けて存続への具体策を検討するという。
提言は、「増収策を講じても現行のシステムを支えるほどの利用増や増収は難しく、公的支援も難しい上に、経費節減も限界」とした上で、6種類のシステムを比較した . . . 本文を読む
先週末、岐阜を訪れた際「岐阜600V線区(路面電車)廃線後の代替バス路線について」なるパンフレットを手に入れた。
「岐阜600線区(路面電車)」と言っているが、大部分が名鉄揖斐線の代替バス路線に関する説明に割かれている。
既存路線の増発で対応する美濃町線代替バスは説明不要、ということか。
揖斐線代替バスの路線については、「これでも代替バス?」でも触れているが、大野バスセンター~岐阜北高校を結ぶ「 . . . 本文を読む
あと残すところ半月を切った岐阜の路面電車。
これまで名鉄は路線を廃止する度、これでもかとお別れイベントを開催してきた。
ところが、今回は今日に至るまでイベントに関する公式リリースは発表されていない。
今回は地味に、いつも通りの姿のまま終幕を迎えるのかと思っていたら、朝日新聞にこんな記事が掲載されていた。
これを見ると、地元の人々が路面電車お別れイベントを開催するようだ。
例えば・・・。
・31日 . . . 本文を読む
廃止まで秒読み段階に入った岐阜の路面電車。
その廃線後を巡り、岐阜市議会でこんな質問が出ていたようだ。
・市民グループが岐阜市内外を走る名鉄路面電車のレール保存を求めている問題(路面電車再生トラスト運動への対応)
→市長答弁「レール撤去の先延ばしは難しい」
・コネックス社が路面電車を含めた岐阜都市部での総合交通事業へ参入する動きへの対応
→市長答弁「現在のレールの使用を前提にした働きかけを行って . . . 本文を読む
昨日の続き。
午前中は岐阜市内線と揖斐線を堪能した。
とても廃止三週間前とは思えなかった。
これまでの名鉄の廃止区間とは異なり、今回は廃止イベントも何も実施されていないため、車両にも装飾はされていない。
ただ、車内と駅に掲示された廃止のお知らせのみが、「廃止」を教えてくれる。
あとは沿線でカメラを構えるファンが増えたぐらいだろうか。
さて、名鉄岐阜に戻ると、各務原線側に移動して美濃町線の電車を撮 . . . 本文を読む