Simplex's Memo

鉄道と本の話題を中心に、気の向くまま綴ります。

旧神岡鉄道から観光鉄道へ引き継がれる車両は・・・?

2007-02-05 06:49:37 | 鉄道(地方・専用線など)
昨年11月末で廃止となった神岡鉄道。
この旧神岡鉄道の施設を活用した観光鉄道構想については数回触れてきている。
そこで気になっていたのは、計画では「新車両」を導入するとしておきながら、従来神岡鉄道で使用されていた車両も残す、としていた点。
これについては「おくひだ1号」、「おくひだ2号」のいずれか一両、ディーゼル機関車一両を残すこととなっていた。
それに関連した記事が2月2日の中日新聞に掲載されていた。
「神岡鉄道の“シンボル”を解体撤去 奥飛騨温泉口駅前の機関車」

記事そのものは奥飛騨温泉口駅前に保存展示されていた元JR四国のKMDE101が解体撤去されたというもの。
最初は奥飛騨温泉口駅構内に留置され、駅舎の改築と共に駅前ロータリーに移設されていた機関車が消えてしまうのは何とも寂しく、残念だ。
保存場所が駅舎と調和して「終の棲家」的に見えたのが印象的で、「終着駅」の雰囲気を惹きたてていた。
しかし、神岡鉄道の資産であるものの、これを引き継ぐ飛騨市にしてみれば利用価値のない保存車両は「不要」ということで解体処分に至ってしまった。

話が横にそれた。
同じ記事内で「おくひだ2号」ことKM-151の運命についても触れられており、こちらも解体されるという。

従って、飛騨市の観光鉄道へ継承される車両は「おくひだ1号」ことKM-101とディーゼル機関車・KMDD132の二両だけとなる。
これに「新造車両」を加えた陣容で観光鉄道は運営されることになる。
神岡鉄道から観光鉄道へ継承される車両はこれで固まった訳だが、ディーゼルカーは予備車、多客時対応で使用するから良いとしても、ディーゼル機関車の用途が今ひとつわからない。
積雪期間は運行しないことが確定している上、除雪車両は樽見鉄道へ行った
牽引すべき車両もないので事業用として残すのも考えにくい。
記事中にあるとおり「展示」用に残すのだろうか。
運行時の使い方が気になる。

まだ運行できるかも定かでない観光鉄道。
記事を読む限り神岡鉄道から飛騨市が継承する資産の査定を進めている、という段階と言えそうだ。
次に続報を聞くことができるのはいつだろうか。

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
牽くものといえば (SY1698)
2007-02-05 22:13:23
そう、奥飛騨温泉口に保管されていたタキ23900改造のトロッコ車ですよ。それしかない。

#車両認可取れるか知りませんが。
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牽引するものって・・・ (筑波嶺)
2007-02-07 11:38:32
新車ってもしかしてトロッコ客車でも作るんでしょうかね。それなら牽引機に使えます。
マイクロバスサイズの輸送力って、まさか2軸無蓋車改造トロッコというのも考えられないではないかもしれませんね。
返信する
牽引する車。 (Simplex)
2007-02-07 20:23:21
コメントありがとうございます。

>SY1698さん

>奥飛騨温泉口に保管されていたタキ23900改造のトロッコ車ですよ

件のトロッコ車ですが、一昨年奥飛騨温泉口に行った時には影も形もありませんでした。
貨物輸送廃止時に運命を共にしたのでしょうか。
中部運輸局の車両認可が取れなかった事が早々に引っ込められる原因と聞いていますが、もし残っていたらと思うと・・・。

>筑波嶺さん
>新車ってもしかしてトロッコ客車でも作るんでしょうかね

「新車」と言っても飛騨市の計画では「軌道と道路で利用できるマイクロバスサイズの車両の導入も検討する」とあるので、まずDMVが候補に挙がっているのは確実と思われます。
また、トロッコ客車を作るよりは観光に特化したトロッコDCを製造した方が現実的に思えるのですが、その辺りは続報を待つことにしたいと思っています。
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