Simplex's Memo

鉄道と本の話題を中心に、気の向くまま綴ります。

樽見鉄道の客車列車、遂に最後か?

2005-02-26 18:20:24 | 鉄道(地方・専用線など)
ようやく存続が決まった樽見鉄道。
存続の条件となっていたマイレール促進協議会が開催され、会社側の自助努力及び沿線5市町の財政支援を盛り込んだ住民も経営を支える市民鉄道への「転換計画」をまとめ、県に提出した。計画の承認後、県補助が適用されるという。補助額は3年間で7,700万円となる予定。

樽見鉄道が「転換計画」を県に提出

マイレール促進協議会の支援策及び樽見鉄道側の自助努力としては、2006年4月の新駅設置(北方真桑・糸貫駅間)や同鉄道ファンクラブ(仮称)の創設をはじめとする25項目。2005年度末に860万円余、06年度末に3,000万円余の増収を目指す一方で、運賃改定や運行本数の削減などで増収を図りつつ、人件費削減や機関車、客車の廃止などで経費を節減する。
また、5市町は、樽見鉄道へ課税する固定資産税課税額を補助額に計上することで事実上固定資産税を免除する形で援助する。

さて、新駅設置もさることながら、気になるのは「機関車、客車の廃止」という一言。
確かに2005年度末で貨物輸送が廃止されるため、貨物列車用の機関車は不要になる。
貨物列車廃止に伴って客車列車が廃止される可能性は高いだろう、と踏んでいたが、はっきり書かれるとやはり衝撃は大きい。
私鉄では津軽鉄道、わたらせ渓谷鉄道、真岡鉄道、秩父鉄道、黒部峡谷鉄道、大井川鉄道及び樽見鉄道の7カ所しか残っていない客車列車。
樽見鉄道以外の6カ所は観光目的(ストーブ列車、SL列車、トロッコ列車など)で残っているのみ。
日常生活において、通勤通学という目的で残っているのはここだけである。

既にJRの普通列車から客車列車が消えてかなり経つ。
いよいよ私鉄からも日常生活に密着した「客車列車」が消える日もそう遠くないだろう。

あと、運行本数の削減に伴って、主力となっているLE-DCからも廃車が出る可能性もある。
こちらの方もどうなるか気にかかる。

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