Simplex's Memo

鉄道と本の話題を中心に、気の向くまま綴ります。

古書は見つけた時が買い時。

2005-07-01 06:31:05 | 古書
昨日から丸善名古屋店で「第51回 丸善特選古書展示即売会」が始まった(7/6まで)が、タイトルの言葉を今回ほど噛みしめた古書即売会はない。
東京の京王百貨店で開催される古書即売会の足下には到底及ばない規模ではあるが、名古屋地区で開催される古書即売会の中ではここの即売会が質的にも充実していて一番だと思う。

目録は事前に届いていたので3点注文を出しておいた。
今日は仕事帰りに事前予約の抽選結果を聞いて、ついでに会場を軽く覗いて帰ろうと考えて会場である4階ギャラリーに入った。

会場は仕事帰りのサラリーマンでごったがえしていた。
女性の姿は殆どなく、スーツ姿の男性ばかりが目立つ。
早速会場を回ってみると出るわ出るわ、掘り出し物が。

古書の購入は「見つけた時」が鉄則だと思っている。
この鉄則を曲げてどれだけ後悔したかわからない。
従って、鉄則に忠実に従って欲しい本を抱えることになった。
結論から言ってしまえば、そのくらい成果に恵まれていたということになるのだが。

中には「これ買ったかなぁ・・・?」と疑問に思う本もあったが、内容を確認したら全くの別物だったので安心して買い物カゴへ。
上下2冊8千円という本をダブりで買ったら財布に痛いなどという状況ではなくなるから、ビニールパックされていない本は本当に助かる。

この他にも色々買い込んでいたら、いつの間にか両手一杯の本を抱えていた。
もう運べないとレジへよたよたと歩いて精算。
数えてみると買った本は11冊になっていた。
これだけ短時間によく買うわと自分でも思う。

会場内を見ると、「愛・地球博」の影響をあてこんでか「万国博覧会」モノのコーナーが出来ていたのが目を惹いた。
しかし、どうせ高いだろうなと大阪万博の公式写真集の値札を見たら、軽い気持ちで買える値段ではなかった。
まぁ、便乗商売したくなる気持ちはわかるけど・・・。

そして、今回の即売会で一番有り難かったのは購入した本を無料で宅配してくれるという点。
それなりの額を使ったから当然、と言ってしまえば身もフタもないが、重い荷物を抱えて蒸し暑い中を帰るのは勘弁、と早速荷物を宅急便で送ってもらうことにした。本当に有り難いサービスだと思う。

手ぶらになったが、ちょっとした満足感を抱いて丸善を出て、蒸し暑い歩道へ。
すると目の前を「国賊日本道路公団」と手書きの貼り紙が貼られた車を通り過ぎていった。
満足感は吹き飛び、一気に暑苦しさが増した。



アクセス解析

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
その通りです! (ゆん)
2005-07-01 23:48:09
古書でなくてもそうですから、古書は本当にそうですよね!

わたしは古書ではないんですが、

小学生の頃に「今度」と思った本をいまだに探しています。

もう15年以上経つんですけど・・。



無料宅配サービスはいいですね!

これを買ったら重すぎると諦めることも時としてありますもんね。
返信する
お久しぶりです。 (Simplex)
2005-07-02 21:25:24
本当に古書を買うタイミングというのは難しいなと思います。

お金があるときには欲しい本が見つからない。

その逆に限って本が見つかって大騒ぎ・・・とこんな事の繰り返しで今に至っています。



ゆんさんが探している本、見つかるといいですね。

しかし、15年以上探しているとなると、新刊が出回っている可能性は低いと考えられます。

一度古書店も回って調べられた方がよろしいのではないでしょうか。



まぁ、探している本は縁があれば勝手に向こうからやって来るものですから、気長に、かつマメに探していくことが一番の秘訣だと思います。
返信する