Simplex's Memo

鉄道と本の話題を中心に、気の向くまま綴ります。

上田電鉄、2007年度以降車両更新へ。

2006-05-26 05:28:58 | 鉄道(地方・専用線など)
昨年、上田交通から分社する形で誕生した「上田電鉄」
その利用促進を目的として上田電鉄、上田市、関係団体で組織する「別所線再生支援協議会」が開催されたという記事を見る。

この席上で上田電鉄線の2005年度利用状況が報告された。
記事の要旨は次のようになる。
○上田電鉄の2005年度輸送人員は前年度比0.9%減少の122.8万人。9年連続の減少となったが、減少幅が2004年度の2.5%、1999、2000年度の9%前後に比べて小さいことから同社は「下落傾向が改善された」としている。
○席上で上田電鉄は利便性向上のために次の対応を考えていることを明らかにした。
・今年秋から来年春にかけてダイヤ改正を実施し、上田・下之郷間で1、2本の増便を行う
・2007年度以降、老朽化した車両の更新
・2008年度までに下之郷・別所温泉間で交換施設を整備。これについては現在設計中。
○上田市は上田電鉄に対して2004年度から3年間で約2.7億円の補助を行っており今年度が最終年度。車両更新や施設整備については長野県や国の補助を期待している。

上田電鉄の輸送人員は少しではあるが持ち直していることがわかる。
しかし、直近の利用ピークだった1996年度と2005年度を比較すると約30%利用者が減ったというから、この程度で満足している訳にはいかないだろう。
実際、記事内でも上田電鉄側は輸送人員について厳しい認識を変えていない。

話は変わって、2007年度以降車両更新を進めることが明らかにされた。
現在使用されている7200系は1993年に入線し、10両が在籍している。
「車両更新」というからには、新造、他社からの譲渡という二つの選択肢が考えられるが、同社の台所事情から見て後者ということになるのだろう。

おそらく、7200系同様、次の車両も東急からの譲受と見るのが自然な流れになるだろう。
何が入線するかということについては続報待ちということになるが、東急の車両状況から見て8000ないし8500系の先頭車がやってくるのだろうか。
ただ、これらは20m車であることから施設改良が必要ではないかと素人目には思う。
それよりも18m車の1000系のうち休車の2両はどう扱うのかが気になっているが、ひょっとしたら思わぬ展開を見せるような感じを受けた。

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