Simplex's Memo

鉄道と本の話題を中心に、気の向くまま綴ります。

長野電鉄8500系、登場。

2005-08-01 06:40:05 | 鉄道(地方・専用線など)
東急から地方私鉄へまたも電車が移籍した。
今回長野電鉄へ移籍したのは8500系。
その第一報を聞いた時、20mの4扉車が意外な所へ行くんだという印象を受けた。

長野電鉄には「青カエル」こと5000系(初代)が「赤ガエル」として譲渡されたことがある。
この時は1981年の長野線一部地下化に伴う導入だったが、既に元営団地下鉄日比谷線の電車に置き換えられて姿を消して久しい。

余談だが、長野線一部地下化前後の様子は「写真でよみがえる長野電鉄 地上線」(柏企画)によくまとめられている。
時間があれば一読をお薦めしたい。

話を元に戻す。
東急から長野電鉄への譲渡は、今回で二度目ということになる。
東京から長野への移動の様子等は、「レールファン長電」内の「長野電鉄8500系登場!!」にまとめられているので、これを見た感想等を少々書いてみる。

今回は6両が導入される(他に2両購入しているが部品取り用)が、内装はどうなるのだろうと思う。伊豆急行に行った8000系のように片側をボックスシートにするような改造はないのだろうか。
これは後述する話とも絡んでくる。

外装はどうなるのだろうか。
現行の3500系が「ステンレスに赤帯」であることから、こちらはあまり変更されないような気がする。東急8500系も正面に赤帯が入っているので、せいぜい赤帯を車体全周に巻くだけのような気がする(3500系の塗色を踏襲する前提で)。

形式・車両番号については、「レールファン長電」を見た限り、東急時代のそれをそのまま踏襲するようだ。

今回の6両は9月上旬に営業運転に入るが、約1ヶ月という期間では大規模な改修は難しいと思われる。
従って、内装に手が加えられることなく、東急時代の面影を残して走り出すように思う。

また、この6両の営業開始を前に、2000系4編成のうち「B編成」が8月28日に引退する。
恐らく今後も長野電鉄における8500系の増備は続くと考えるのが自然だから、「名車」と言われた2000系の姿が見られるのも長くないのかもしれない。
考えてみれば、廃車進行中の名鉄7000系よりも一世代前の名鉄5000・5200と同世代の1957年製の車が「花形」として生き残っているのだから、凄いものがある。

と同時に現在2000系で運転されている「特急」はどうなるのだろうか、と思う。
仮に置換が進行すれば、長野電鉄におけるこの種別も残るのかどうか気になる。
現在、特急料金は大人100円(子供はその半額)。
長野電鉄が特急料金を徴収する根拠を「クロスシート」という車内設備に求めているのか、それとも「他の列車より速い」という速達性に求めているのかわからないが、果たしてどちらだろうか。
徴収根拠が前者にあると考えた場合、今回の車両更新が終了し、2000系が消えた時点で、「特急」という種別が消えるのかもしれない。
そんな事をふと思うと共に続報が待ち遠しくなった。



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