伊豆急行、初代「黒船電車」引退。

約三週間前に熱海で見かけた電車が引退するという。
ちょっと信じられないような気分だ。

「伊豆急の歴史を塗り替えてきた初代「リゾート21」が引退します。～「黒船電車」は２代目へバトンタッチ～（2006年1月20日）」(伊豆急行ニュースリリース、pdf)

ニュースリリースの要旨は次のとおり。
○1985年7月に登場した初代「リゾート21」が今年3月10日で引退する。
○初代「リゾート21」＆初代「黒船電車」引退に伴い、東京駅まで乗り入れ可能な「リゾート21」第4次車を二代目「黒船電車」として運転する。
○初代「リゾート21」の「さよなら運転」を3月11日・12日の二日間、開催予定(詳細は決定次第公表)。

初代「リゾート21」こと2100系第一次車が登場した時、左右非対称の側面、普通列車にも関わらず展望車に座れて(考えてみれば名鉄の「パノラマカー」に乗っているのでこの点は驚くことでもないが)、そしてユニークな座席配置と色々な意味で驚かされたことを昨日のことのように覚えている。
まるでオモチャ箱のような電車だった。

些か余談になるが、最近熱海駅に立ち寄る度に見かけた「リゾート21」は「黒船電車」編成ばかり。
伊豆急行にしてみれば、「黒船電車」は「リゾート21」の中でも特別で、レア度が高い編成の位置づけの筈。
その「黒船電車」が「リゾート21」の中で一番見慣れていた編成というのも、巡り合わせが良かったと言えばいいのだろうか。
言葉に困ってしまう。

それにしても、20年前に登場した電車が「引退」とは・・・。
「早すぎる」という気もするが、海沿いを走る伊豆急行の走行環境が大変厳しかったということなのだろう。