Simplex's Memo

鉄道と本の話題を中心に、気の向くまま綴ります。

長野電鉄へ旅立つ元小田急HiSE車を撮る。

2006-04-17 05:50:41 | 鉄道(地方・専用線など)
昨日、「後ほど」と書いておきながら結局翌日回しになってしまった。

さて、話を本題に戻す。
昨年8月に小田急電鉄から長野電鉄へ譲渡された「HiSE車」こと元10000形は編成短縮改造のため豊川の日本車輌に入場していた。
その旧10000形は、長野電鉄への譲渡に際して「1000系」と形式も決まり、列車の愛称も一足早く「ゆけむり」と名付けられた。

その1000系が日本車輌を出場し、長野電鉄への旅に出る。
矢も楯もたまらず、豊橋を訪れることにした。
豊橋駅の4番・5番ホームの先端には同業者多数。その中に混じってカメラを構えることにした。
話に聞くところでは豊川放水路のあたりは既にカメラマンで一杯になっているという。

12時5分。
定刻通りにDE10に牽かれた元10000形8連がやってきた。

先頭に立っているのはDE10 1586。

既に4番線には岐阜行き普通列車が入線している。
その隣、5番線にゆっくりと入線した。

最後尾がヨ8000であるため、分かりにくいがHiSE車と311系の並びが実現した。
もう二度と実現しない光景だ。
そして、浜松方向へゆっくりと進んで停車した。

4番ホームへ一旦移動し、編成全体をカメラに収める。
11両編成を見慣れている身としては、「4両編成」の連接車というのは何とも奇異に映る。
今度は細部を撮ろうと再び5番ホームへ戻る。

車体をよく見ると褪色・汚れが目立つ。
日本車輌ではあくまでも編成短縮に伴う改造のみを行ったのみで、車体の内外装の整備は長野電鉄入りしてから行うようだ。
事実、車体の形式番号も小田急時代のまま。
「ゆけむり」など、長野電鉄を連想させる標記は一切見られない。
どういった装いで出てくるか・・・を密かな楽しみとしていたので少し興ざめな気分になる。


ヨ8000との連結部分を撮ってみる。
考えてみれば、こんな光景はなかなか見ることができない。
事実、付近には人だかりが出来ていた。
電車を待つ一般の人もカメラ付き携帯を向けていた。


個人的には、こちらの画像の方が面白い。
名鉄パノラマカーではよく見られる光景だが、ロマンスカーの両先頭車が向かい合わせになって連結されている。
小田急でも見られないシーンが目の前にある。


展望室内を窓越しに見る。
車内は小田急時代のまま。
座席の上には様々な機器や段ボール箱が置かれている。

時間の関係で豊橋で失礼したが、東上するにつれて段々注目度も上がっていくのだろうと思う。
そして、馴染み深い小田原を通過するのは17時頃。
果たしてどれだけの人が見送りに来ているのだろうか。

長野電鉄に搬入された1000系が整備を経て「ゆけむり」として特急運用に就くのは今年12月。
これから半年以上かけて営業運転への準備を整えることになる。
当面は小田急時代の姿を止めることになっているが、どんなサービスを用意して長野の地を走るのか、列車を見送りながら楽しみに思えてきた。


最新の画像もっと見る