Simplex's Memo

鉄道と本の話題を中心に、気の向くまま綴ります。

住友大阪セメント専用線を見に行く。

2006-02-11 07:39:37 | 鉄道(地方・専用線など)
先月樽見鉄道へ行ったのはハイモ180-202の「さよなら運転」に加えてもう一つ目的があった。

それは「住友大阪セメント岐阜工場専用線」を見に行くこと。
なんだ、と言われる方もいるかもしれない。
しかし、この専用線こそが樽見鉄道が第三セクターとして生き残るキッカケであり、また今年度末の専用線廃止が同線に与える影響は大きい。
この専用線に樽見鉄道線の命運はある意味左右されてきたと言っても過言ではない。

本巣から分岐しているこの専用線、実を言うと今回初めて見に行く。
本巣でブルーの機関車が入れ換えをしている所は何回か見ているが、工場近くまで見に行ったことはない(車で通りかかったことはあるが)。

本巣の構内に屯している車両を撮り、樽見へ向かって左手に延びている線路伝いに歩く。
大体歩くこと15分。
道に迷うことなく、住友大阪セメント岐阜工場のサイロが見えてきた。
そして、その手前に広がる留置線には貨車多数。
貨車好きな知人がここを訪れた時「眼福」と言っていたが、その意味がよくわかる。

工場の入り口近くまで歩いてみる。
すると、突然踏切が鳴り出した。
そして、青いディーゼル機関車が奥から姿を見せる。

この日動いていたのは日立製D101。
1962年製造というから、車齢は40年を超える。
貨車を連ねて、さっきの留置線の方へゆっくりと動いていった。

入換列車を見送り、工場内を一枚。

とても年度内で貨物輸送から撤退するとは思えないな、と思っている間にまた踏切が鳴り始めた。

さっきの入れ換え列車が推進で工場内へ戻っていく。
そして工場内に留置された貨車と連結。
今度は単機で再度留置線の方へ動いていった。

この後は、留置線の貨車を連ねて工場へ戻り、本巣へ向かう列車を仕立てるのだろう。
そこまで居たかったが、時間の都合もあって本巣へ戻らなければならないのは実に残念だった。

本巣へ戻る道すがら、住友大阪セメント岐阜工場を撮ってみる。

「貨車」の楽園が消えるまで、あと僅か。
その割には同業者の数も少なく、のんびりと貨車の入換シーンを堪能できた。

最新の画像もっと見る