Simplex's Memo

鉄道と本の話題を中心に、気の向くまま綴ります。

岐阜市は「路面電車」をどう議論してきたか?(その16)

2006-05-29 06:18:16 | 鉄道(岐阜の路面電車と周辺情報)
岐阜の街から路面電車が姿を消して一年以上が過ぎた。 という訳で、岐阜市議会の議事録から「路面電車」という単語は段々少なくなってきているのが現状だ。 前回からまた時間が空いてしまい、半年ぶりに議事録に目を通す羽目になった。 今回取りあげる平成17年第5回定例会は11月開催。 そろそろ市長選が気になりだした頃に開催されている。 (質問) 総合交通政策についてお尋ねする。  今年3月31日をもって岐 . . . 本文を読む

「岐阜地区新鉄道設立準備室」の軌道事業特許申請、受理される。

2006-05-27 06:23:35 | 鉄道(岐阜の路面電車と周辺情報)
岐阜の路面電車復活を目指して関市の「サン・ストラッセ」を中心として組織する「岐阜地区新鉄道設立準備室」。 岐阜地区新鉄道設立準備室が中部運輸局に軌道事業特許申請を3月下旬に提出したことについては、このブログでもお伝えしたが、提出後二ヶ月が経過してようやく申請書が受理された。 「路面電車:復活なるか 廃止3路線、民間組織が活用策」(毎日新聞、5/26) 「路面電車の申請書を中部運輸局が受理 岐阜 . . . 本文を読む

岐阜県知事、「路面電車復活は難しい」。

2006-05-18 06:25:39 | 鉄道(岐阜の路面電車と周辺情報)
関市の「サン・ストラッセ」を中心として進められている岐阜市の路面電車再生運動。 既に国土交通省中部運輸局へ軌道事業特許を申請したことは既報のとおり。 その路面電車再生運動について、5月2日の日本経済新聞名古屋支社版で岐阜県知事が触れている記事を見る。 webに掲載されていないので要旨を書き出してみる。 言い換えれば、それだけ「ローカル」な話題に過ぎないということだろうか。 ○岐阜市内線など路面 . . . 本文を読む

市ノ坪の最後の「丸窓電車」、落ち着き先決まる。

2006-05-04 06:21:15 | 鉄道(岐阜の路面電車と周辺情報)
年度が変わっても旧市ノ坪に一両だけ残されていたモ513。 岐阜の路面電車を象徴する最後の一両の行き先がようやく決まった。 「丸窓電車 金公園に展示保存 名鉄揖斐線「モ510形」」(中日新聞、5/3) 「丸窓電車 金公園で保存へ/実った住民団体の運動/岐阜市」(岐阜新聞、5/3) 両者の記事を眺めると、次のようになる。 ○510形モ513の保存先は岐阜市金町の金公園。 ○保存展示スケジュールは次 . . . 本文を読む

サン・ストラッセ、沿線自治体へ路面電車再生への協力を求める。

2006-04-28 04:54:36 | 鉄道(岐阜の路面電車と周辺情報)
岐阜周辺から路面電車が姿を消して丸一年が経過した。 去年の今頃、関市でショッピングセンター「マーゴ」を経営する「サン・ストラッセ」が路面電車再生に乗り出したことをふと思い出す。 同社の挑戦が始まってから一年が経過しようとしている。 その「サン・ストラッセ」と、岐阜県、旧路面電車三線の沿線自治体との三回目となる関係者会議が開かれたことを22日の岐阜新聞(web未掲載)で知る。 記事の概要を整理す . . . 本文を読む

岐阜駅前を見て。

2006-04-01 19:16:36 | 鉄道(岐阜の路面電車と周辺情報)
岐阜から路面電車が消えて一年が経過した。 奇しくも福井へ行った車両の多くが今日から営業に就いた。 その様子を眺めた帰り道、名古屋方面へ向かう特別快速の車窓から駅前を見ていると、道路の中心に引かれた軌道が存在を主張している。 主が去って一年。 今後の見通しも見えないまま、「路面電車」の痕跡は静かに、銀色に光っていた。 . . . 本文を読む

「岐阜地区新鉄道設立準備室」、軌道事業特許申請。

2006-03-24 06:32:24 | 鉄道(岐阜の路面電車と周辺情報)
あと一週間で岐阜の街から路面電車が姿を消してから、丸一年が経過する。 車両も各所に散ったり解体されて岐阜の地を去っていった。 残るは軌道を中心とした施設のみ。 残された軌道を活用し、路面電車の復活を計画している「サン・ストラッセ」を中心として組織された「岐阜地区新鉄道設立準備室」が中部運輸局へ軌道事業特許を申請した記事を見る。 記事の要旨は次のとおり。 ○「岐阜地区新鉄道設立準備室」が22日中 . . . 本文を読む

岐阜の路面電車、「復活」に伴う経済効果は・・・。

2006-03-01 07:29:47 | 鉄道(岐阜の路面電車と周辺情報)
一週間前、ようやくホームページを開設した「岐阜地区新鉄道設立準備室」。 再三触れているように、昨年三月で廃止された名鉄の岐阜地区三路線(岐阜市内線、揖斐線、美濃町線)の資産を活用しLRT化、「鉄道の復活」を目指して活動を続けている団体だ。 その「岐阜地区新鉄道設立準備室」が新鉄道の事業化による経済効果を発表した旨の新聞記事を見る。 「30年間で302億円の経済効果期待 岐阜地区の新鉄道事業化」( . . . 本文を読む

「岐阜地区新鉄道設立準備室」HPを見る。

2006-02-21 07:37:29 | 鉄道(岐阜の路面電車と周辺情報)
岐阜の路面電車復活を目指す「岐阜地区新鉄道設立準備室」がホームページを開設した。 これで、ようやく復活を目指す側の情報を新聞報道を介さずに得ることができる。 過去の記事で触れた箇所もあるが、おさらいも兼ねて現状を整理してみる。 路面電車再生運動側が初めて広く一般に出す情報だ。 事業主体の概要 ○事業の調整・計画業務・・・株式会社サン・ストラッセが担当 ○軌道法に基づく特許申請・・・新たに設立する . . . 本文を読む

路面電車再生運動、資産譲渡を名鉄に申し入れ。

2006-02-20 19:04:40 | 鉄道(岐阜の路面電車と周辺情報)
軌道や施設の撤去が本格化し始めた感がある岐阜の路面電車。 その動きに抗うように、路面電車再生運動側が名鉄へ資産譲渡の申し入れを行っていたことを新聞報道で知る。 (中日新聞岐阜版2/14の記事要旨)※web未掲載 ○昨年三月で廃止になった旧岐阜地区三線を活用し、路面電車を再生しようとする「「岐阜地区新鉄道設立準備室」(室長・広瀬武男サン・ストラッセ社長)は13日、名古屋鉄道に対しレールをはじめとす . . . 本文を読む

旧市ノ坪駅周辺を歩く。

2006-02-20 07:44:22 | 鉄道(岐阜の路面電車と周辺情報)
先週の金曜日、ふと思うことがあって岐阜を訪れた。 先日、旧市ノ坪駅と構内に留置されていた車両の大半が解体されたと聞いて行ってみたくなったのも理由の一つだ。 田神駅で各務原線の電車を降り、少し歩く。 川を跨ぐ形で設けられていた旧市ノ坪駅への通路は廃止以降、柵で封鎖されている。 仕方がないので対岸から旧岐阜検車区を眺めることにする。 検修庫の扉は固く閉ざされていた。 その向こう側には福井鉄道へ譲渡 . . . 本文を読む

旧名鉄田神線・一部区間撤去へ。

2006-02-17 21:38:06 | 鉄道(岐阜の路面電車と周辺情報)
岐阜の路面電車廃止から一年近く経過した。 ここに来て、岐阜の路面電車に関する資産の整理がここに来て本格化したように思う。 昨日も休止されたまま廃止に至った岐阜駅前~新岐阜駅前間の軌道撤去をお伝えしたばかりだが、これに続く形で田神線の一部区間の撤去が明らかになった。 「廃線軌道を撤去へ 名鉄、岐阜地区3線の一部」(中日新聞、2/17) 記事の要旨は次のとおり。 ○名鉄岐阜駅から美濃町線に接続する . . . 本文を読む

岐阜の路面電車、軌道一部撤去へ。

2006-02-16 07:43:08 | 鉄道(岐阜の路面電車と周辺情報)
岐阜の街から路面電車が姿を消して、もうすぐ一年。 未だに路面電車のレールは残されている。 しかし、その中で路面電車全廃に先立つこと1年4ヶ月前に一足早く路面電車が来なくなった名鉄新岐阜駅前~岐阜駅前間の軌道が撤去される事になった。 「路面電車の軌道一部撤去へ JR岐阜駅前、来月中にも」(中日新聞、2/15) 記事の要旨は次のとおり。 ○JR岐阜駅前の再開発に伴って2003年12月から休止され . . . 本文を読む

JR岐阜駅前から名鉄岐阜駅前まで歩く。

2006-01-28 12:38:33 | 鉄道(岐阜の路面電車と周辺情報)
樽見鉄道に乗った帰り道、気紛れに岐阜で途中下車した。 改札口を出て左に出ると通路が出来ていた。 折角あるのだから、と真新しい通路を通って駅前に出た。 変化は実感するものの、ドコかよそよそしさも感じてしまう。 通路を少し右へ歩くと、国道157号線を横断する。 ここから路面電車のレールを見下ろすことが出来る。 上から見ていると時間帯のせいなのか、それとも新岐阜百貨店が昨年末に閉店したせいなのか、原 . . . 本文を読む

ようやく「バス優先レーン」設置・・・。

2006-01-28 06:58:29 | 鉄道(岐阜の路面電車と周辺情報)
岐阜から路面電車が姿を消して、もうすぐ一年。 時の流れの早さを実感すると共に、この一年は一体何だったのだろうと思うこともある。 乗客を運びきれず積み残しを出し、しかも本数が減少した路面電車代替バス。 ようやく形を見せた「岐阜市総合交通政策方針」もコミュニティーバスの展開を考えると疑問符がつく内容と言わざるを得ない。 そして、岐阜新聞の記事を見て「ようやくか」という思いを強く持つ。 記事の要旨 . . . 本文を読む