Simplex's Memo

鉄道と本の話題を中心に、気の向くまま綴ります。

市ノ坪の最後の「丸窓電車」、落ち着き先決まる。

2006-05-04 06:21:15 | 鉄道(岐阜の路面電車と周辺情報)
年度が変わっても旧市ノ坪に一両だけ残されていたモ513。
岐阜の路面電車を象徴する最後の一両の行き先がようやく決まった。

「丸窓電車 金公園に展示保存 名鉄揖斐線「モ510形」」(中日新聞、5/3)
「丸窓電車 金公園で保存へ/実った住民団体の運動/岐阜市」(岐阜新聞、5/3)

両者の記事を眺めると、次のようになる。
○510形モ513の保存先は岐阜市金町の金公園
○保存展示スケジュールは次のとおり。
 今月二日に地鎮祭を実施、以降金公園東側で基礎工事、レールを敷設する。
 今月下旬 旧市ノ坪から金公園へ電車搬入
 6月中旬  一般公開
○車両は名鉄から岐阜市へ無償譲渡されるが、移設・設置費用は保存を主導してきた「丸窓電車を保存する会」が負担する(整備費用の一部は岐阜市が補助)。
 また、保存後の維持管理も同会が行う。

 「公園への保存」ということで真っ先に連想したのが、「野ざらし」。
 公園の遊具と同じように扱われ、荒廃してきたら解体、というイヤな流れにどうしても結びついてしまう。
 今回、岐阜新聞の記事を見ると上屋は設置されるので、その点は少し安心できる。
 後は「丸窓電車を保存する会」がどこまで熱意を持って保存車両を維持できるのか、またそれに岐阜市がどこまで協力できるかが鍵になってくるのだろう。
少なくとも短期間で荒廃する様子は見たくない。

 ともあれ、これで現存する岐阜の路面電車は全て落ち着き先が見つかったことになる。
 これで旧市ノ坪駅と旧岐阜検車区の役目も終わることになる。
 車両搬出後、同駅周辺はどのように変化するのか。
 路面電車再生の件と合わせて、まだ目を離すことは考えていない。

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