森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

日記:銀でなく金のために

2010年09月11日 04時49分23秒 | インフォメーション
昨日,今日と,来る来週の火曜日の中間発表会に向けての修士2年のプレゼンを確認しています.
毎日,勤務後,大学院まで来て,そして,0時近くまで発表・検討を繰り返し,
さらに,フィードバック後,おそらく自宅などで修正し,
朝,出勤するという時をこの時期は過ごしていると思います.
実習生より大変な自分を感じるということは,
教育者に向かう意味でも重要です.
病院勤務後,大学院にきて,フィードバックを受け,
それにもとづいて修正しているというのは,
時間的にも相当過酷だと思います.
しかしながら,これが毎日続くわけはなく,
こういうイベントが入ればということなので,
まさに,それに向けてどの時期から準備するかで回避できます.

こういったことに習熟しているものは,
だいたい,この程度の要求度であれば,どの時期から立ち上がればいいかわかります.
しかしながら,こうしたことに慣れていなければ,
その立ち上がりの時期を間違え,揺らいでしまいます.
習熟してなければ,かなり前から立ち上がらなければなりません.
なぜなら,ゆるやかな立ち上がりしかできないからです.
一方,習熟していれば,例えば,1週間前で十分.
なぜなら一気に立ち上がることができるから.

まさに,運動学習の運動関連脳電位に似ているのです.
学習初期は,ゆるやかに立ち上がり,揺らぎも多く,一定でない,
そして不必要な場所も働いてしまいます.
一方,習熟してくれば,一気に立ち上がり,一定の活動が得られます.
それが今度は,意識から非意識のタームに移動していきます.

こうした発表のための準備もまさにそうです.

あるところで妥協してしまえば,それは不正確の学習になってしまいます.
そして,それを習熟してしまえば,間違った学習をしてしまい,
いつしか,間違った学習が広がっていくのです.
麻痺を学習するみたいなものです.

ただ,今回のような学習が,運動学習と違う点は,長期抑圧よりも長期増強を優先しているという点ですから,やはり,努力した時間に反映されるのだと思います.

教師あり学習よりも教師なし学習.
自分の認知機能をフル回転に,いろんな情報から自己組織化していってもらいたいものです.

まだ時間はあります.

さて,私はこの時間になって自分の時間を確保できました.
今から,本日のニューロリハセミナーのスライドを確認します.


ニューロリハの資料が冊子になって完成しています.
270ページ足らずの相当のボリュームです.

これをもらうだけでも来る価値はあるでしょう.
自己満足ですが・・・
それに伴う「しゃべり」をしないといけません.