10日のW杯決勝戦でイタリア代表マテラッティに頭突きをし一発退場したジネディーヌ・ジダンを擁護する声があちこちで聞こえてきた。
仏紙『ソワール』は「ジダンの行為を理解できなかった人がいるとしたら残念だ」と肩を持ち、『パリジャン紙』は世論調査で「ジダンの行為を許すか」との設問に61%が許すと答え、許さないと答えた人は27%にとどまったと伝えた。
また、「世界中の子供たちに、あの頭突きをどう説明するのか。偉大な選手に値しない」と決勝戦後に酷評した『レキップ紙』は「言い過ぎたところがあった」と謝罪。
イランの『ケイハン紙』は、ジダンが退場になったことについて、宗教的信条を侮辱されたのが原因と指摘し「胸を張って退場した」と称える記事を掲載した。
一方当事者のマテラッティは。「オレが“テロリスト”とかイスラム教徒について話したことになっているのか。テロリストだなんて絶対に言ってない、オレはものを知らないので、何をテロリストというのか知らないぐらいだ」と否定した。
マテラッティはさらに「オレはマークするために彼のユニホームをつかんでいた。そしたらあいつが横柄に“そんなにシャツが欲しいなら後でやるよ”と言ったので、悪口を言って返した。その悪口もピッチではよく飛び交うことだよ」と自分を正当化した。
一連の出来事でイタリア代表が“何をしてでも勝つ”というダークな部分が世界中に伝わった。