天空の土木作業

鉄道模型レイアウトの制作記録

E351系 最終日 中央線の旅

2018-10-03 | 日記
4月7日、北千住での月例会議に出席するため、朝の香里園を出発して京都から新幹線に乗車。平日は会議の始まる10時までに北千住に到着する常磐線直通の上野東京ラインはありませんが、この日は土曜日ということで、品川から乗り換えなしの快適な移動を楽しみます。品川発車時からそこそこ乗っていたので、グリーン車に乗車。たまりませんねー。



北千住での全体会議が終わり、午後の部会までお昼を食べながら待っていますと、なんと午後の会議が急きょ中止となりました。その日は会議が終わると後は大阪に帰るだけでしたので、ポカンと時間が出来た状態。2時間の会議のためだけに東京へ移動してきたのも何だかもったいないのですが、仕事も溜まっていましたので、大人しく帰阪することにしました。上野まで出たところで『あっ!今日はE351系の最終日じゃなかったかな?』と突然思いだし、調べてみますと、団臨の新宿着にギリギリ間に合いそうな時刻。上野駅で新幹線の切符を払い戻し、どうせならと松本経由の切符を購入して、慌てて神田から中央線で新宿へ向かいました。



団臨が到着する10分くらい前に新宿駅に到着しましたが、まあ凄い人、人、人!関東のイベントは人出が凄まじいなと圧倒されます。
どこでどう撮影しようかと思案する間も無いほどで、予定時刻から3分ほど遅れてE351系が入線してきました。結局、到着ホームの面撮りで済ませましたが、みな順序よく撮影が終わると場所を譲ってくれたので、私も何とか最後の勇姿を納めることができました。
間近で見るのも久しぶりですが、これが最後の撮影になるのかなと考えるのも不思議なくらい、まだまだ現役で走ってくれそうなカッコいい車両です。



20年以上前ですが、乗務員時代に松本~白馬間を便乗したことがありますが、乗ったのはただその一度きりでした。片道だけ設定のシュプール号を降りて、これに乗ったという記憶だけで、どの区間を乗ったのか、その先は何に乗ったのか、何も覚えていません。
模型ではKATOから登場早々に発売されましたが、振り子機構が仇となってか脱線が頻発するという話を良く聞きましたもので、魅力的な車両ながら購入には至りませんでした。
そんな、ほとんど縁がないE351系ですが、こうして最終日に駆けつけてしまうということは、それだけ魅力があるのでしょうね。
ただ、14時の『スーパーあずさ』に乗りたかったので、哀愁に浸る間もなく乗り込み、先輩の有終の美を最新鋭の後輩車両から見送ることになりました。
走り回って汗だくの体をシートにおさめ、これまた初乗車となるE353の旅が始まりました。
以前、『あずさ』に乗ったことがないので「あずさ」に乗ってみようと中央東線に向かったものの、『はまかいじ』『ビューやまなし』『山梨富士』を乗り継いだために結局あずさに乗らず仕舞いという記事を書きましたが、本日ようやく特急『あずさ』初乗車となりました。



土曜日午後の下りですが、6割ほどの乗車率でまあまあ埋まっていました。ハイボールを一杯流し込み、落ち着いてから車内を散策します。さすが最新鋭車両ということで、トレンドを纏めたような車両です。実に快適です。デッキや水回り周辺もシックに仕上げられていて、流行りのホテルを思わせます。この路線はバスとの競争が激しいですが、ハイセンス、ハイクオリティーで巻き返して頂きたいものです。
車内販売で「信玄餅アイス」なるものを購入。在来線特急で車内販売がある列車は、あとどれくらいあるのかわかりませんが、末永く頑張ってほしいものです。このアイス、きな粉と黒蜜の味で美味しかったです。荷物棚のところに、E233系とかのグリーン車に見られるようなセンサーとランプがありました。今後、どのような使い方がされるのか気になります。




車内の広告で面白いものがありました。八幡屋磯五郎の七味唐辛子ですが、パッケージのデザインがE351系とE353系の物になっています。これは欲しいですね。でも車内や売店で見つけることが出来ませんでした。
グリーン車にもお邪魔します。赤・黒・白でまとめられたシックな装いで、上質感があります。シートは4列配置なのが残念ですが、利用率からしてやむを得ないのでしょう。
甲府で纏まった下車があり、多くの人が身延線ホームに向かっていました。何やら身延線のイベントがあるようです。車窓や車内を満喫したいところでしたが、ちょっと仕事のLINEやメール対応に追われ、なんだかんだしてるうちに松本に着いてしまいました。



松本駅で電留線を眺めましても、もうE351系の姿はありません。ちょっと前まで当たり前だった光景が、ここでも過去帳入りとなってしまいました。
松本といえば駅そばですよね。アルプス、ちくまの乗り継ぎや、115系の上諏訪夜行からの朝食でお世話になりました。いつもは山菜そばを頼みますが、「信州鹿肉蕎麦」なるメニューがありましたのでそれを注文しました。それも、生そばのものがありましたので迷わずチョイス。鹿肉の歯応えがなかなか美味しかったです。そばもちゃんと、生から湯がいていました。高級駅そばです。




松本からは383系の最前列で木曽山中を楽しみます。片や平成4年生まれで本日引退したE351、片や平成5年生まれでまだまだ大活躍中の383系です。先ほどE353系に乗っていたからかもしれませんが、やはり20年選手の貫禄は随所に出ています。せめてキハ85のようなトイレまわりのリニューアルと、コンセントくらいあればと思います。
松本駅で購入した弁当を広げ、白角水割りで流し込み、木曽路の前面展望を楽しむ、至福の時間を満喫します。実に贅沢です。



ぽっかり空いた時間が随分な鉄分補給になりました。実は3月にE351系に乗るチャンスがあったのですが、10分会議が延長したおかげで乗れなかったのです。その時は本当に悔しかったのですが、今日、こうして最後の姿を撮影でき、後輩の最新車両も堪能出来て、これはこれで良かったかなと思っています。
こうして、私の初めての「特急・あずさ」の旅は終わりました。


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