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7月26日(水)学生援護会の消滅

2006-07-26 00:41:13 | 政治・経済・事件・公務
「日刊アルバイトニュース」というのは、懐かしい。これが買収された。大宮に住んでいた高校生の頃に喫茶店のアルバイトは時給340円くらいで、この雑誌に少しは埼玉情報も載っていたが、多くは都内だった。見るだけでそれをやったことはない。でもこの雑誌でアルバイトしたことは何度かある。その後リクルートが、同じ求人誌を始めて、今もそれは継続され、派遣社員の求人が多いらしい。
 70年安保は懐かしい昭和45年で、新しい方の昭和史をやると、必ずこれに出会う。しかし大きな間違いは、当時は学生に「安保反対という社会参加の強力な考えがあった」と考えるのは間違いで、当時「ゲバ学生はバカだ」と世間では言われた。そのアルバイトニュースという雑誌が大きく伸びたのはその昭和45年で、なぜなら大学が閉鎖されて授業も行われずに、東大でさえ学内が混乱して入試が行われなかった年もあったために、普通学生は暇になってアルバイト探すときに、「この雑誌を頼ったために売れ行きが増大した」という話を聞くにつれ、歴史解釈は一方的ではいけないと、思ったことがある。確かに東大医学部精神科から、日本中の学生運動には火がついたのだが、あれは一体なんだったかというと、「無目的な学生の大騒ぎ」というと、「大間違いだ馬鹿者」と今の団塊世代の元ゲバ学生は言うのだが、しかし世の中の大半は、もてあました時間にアルバイトニュースを見ていたとすれば、「高度成長の時代は暇で給料安い学生をあの頃から求めていた」と解釈する方が、多分正しい。だから私は懐かしい。
 でこの学生援護会という株式会社は、この7月に400億円でユーセンに売却されたというのだ。表面「インテリジェンス」という会社になったが、中味は大違いになった。余りニュースにならずに昨日辺り知った。もちろんユーセンにそのカネはあるわけがなくて、ファンドからの借り入れであり、ホリエモンのときと同じ仕組みだ。
 そして援護会の創立者の井上はさっさと引退してマンション経営の優雅な老いらく人生を歩み出した。5人目の奥さんと、大勢の子供がいて遺産相続の時にはもちろんもめる。この40年前の起業家は、やはり女好きであった。もちろんその会社の定年役員は退職金でクビになったのだろうが、社員はこれは歓迎する。やる気のない創業者から、若いオーナーに買収されて、給料は上がるかも知れない。世の中はそういうものだ。企業の価格というのはどういうことか。年間売り上げくらいなものか。株式の時価総額というのは、同額ないと、簡単に買収される。嫌なら上場しないということだ。買収されるなら「ようこそ、有難う」ということになる。
 そこでもめている王子製紙と三菱商事の買収ママゴトを聞くにつれ、連中はビジネス社会の基本ルールさえ知らないのかと呆れるばかり。

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