ホームラン打たれても「まあ、しょうがない、切り替えて明日ですよ」と答える。抑えに成功して、セーブが一つ積み重なったと言われても「それは結果であって、また明日ですね」という。この人は普段何も考えていないのかと思う。出たとこ勝負で、「勝った」「負けた」があるが「それは結果ですからね」と。じゃ、結果をよくするためにはと聞いても「それは、誰も分からないよ、はは」と。
平たく言えば記者泣かせといい、何にも書けないと嘆くが、実は、この人は才能だけで、他に何も考えてない人なんだと。
どうしたらメジャーに行けるかな
「そんなの、自分で考えてよ」
上原さんの場合は?
「自分で考えていた。松井秀喜がいったし、西武から松坂がいったから」
つまりあまり参考にならないのだ。つまらない。解説しない。「自分のことじゃないと分からないよ」
いや自分のことでも分からない。
日米の違いは
「別物の野球だよ」
何が別かと聞いても、
「すべてだよ」
そういう人なのだ。客観的に説明できない。説明はどこかにウソっぽいという思いが本人にある。だから経験したことしか分からないし、他人に経験は話せても、アドバイスはできないとそういう人だ
それを好きとか嫌いとかファンは思う。嫌いな人も多い。すでに「顔も嫌い」という。本人怒ったようだが、40歳過ぎたら、顔に責任持てもある。何も親にもらった顔は、ずっと前に捨てられている。顔に責任があるし、顔を他人が判断する。付き合いにくい人なのだ。年功序列、軍隊式。ため口を利ける人と、利けない人を、みいっちい線引きで区別するという、体育会系と言えば聞こえはいいが、ちょっとバカ。
どうやら「雑草魂」というものに、とんでもないプライドを持っているわけだ。それを「すごい」「前代未聞」「世界一」とおだてれば「いやいや」と照れるが、それが自分の評価なのだ。だから、雑草魂のかけらも持ち合わせないお前ら、キミ、司会者に質問されても、真面目に答える気すらならない。だから、自分で考えろというし、どんな失敗してもその原因探しなどにくよくよすることなく、切り替えて明日だという。だからいつまでたっても失敗の改善はできないのだが、そもそも失敗などは、10回に1回しかなく、9回はうまくいくのだから、それを継続すればいいだけ。そのために必要なんのは「切り替え」といい、それ以上は何もない。という、才能に恵まれた、おしゃべりへたくそ男の、まあ下種野郎ともいえる。私だって、上原よりは由伸だ。