sptakaのブツブツDiary

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5月8日(月)しまなみ海道の過疎

2006-05-08 02:13:13 | 旅行
 朝日がどうしようもない暗い連載を始めた。土曜は朝刊が休みで、夕刊の一面だったか。
 尾道から今治までの橋は、しまなみ海道というこれもダジャレで、「街道」といった方が私は好きだが。歩ける橋でもある。延長80キロ。徒歩で二日。4年前だったかここを歩きと自転車で向こうまでいった。楽しいわけだ。ところが連載は「過疎でしなびている」と書いてある。多分事実だろうと思える。端的なのは「橋ができたから賑わうと思った」。しかし、逆に過疎になる。都会人がこの橋を利用して観光に来るかと思っていたが、逆に地元田舎者が便利な橋を利用して都会に逃げた。残っているのは爺とババア。1兆円の橋の意味がない。そのとおり。
 日本の近代史(明治以降)は無策だったといっていい。イギリスのまねして占領政策して、戦争に突入。敗戦後、アメリカに民主国家にしてもらったのが幸いで、以降も無策。おおよそ、寒い国、適当に寒い国は勤勉なのが当たり前で、戦後トヨタが一時期物まね成功した程度のことで、その間なにもなし。アメリカ人のデブ国民は、食い物に無策で手当たり次第に食っているだけなのだが、日本人は政治に無策で、物まね国家が中国に真似されて、再生できない。
 橋を作るのは箱物行政の失政の最たるもので、もの作っただけではもう流行らない。瀬戸内のあれだけの風光明媚を持ってしても、投げやりに橋掛けただけじゃ、さして見向きもされなくて当然か。
 人間自分から移動するなどは、もうほとんどない。メールと携帯が普及して、未だに通勤しているのが不思議なくらいで、連中も会社には行くが、そこから外へはでない。一箇所にとどまってすべての仕事ができる。移動するのは、身内の葬式と、旅行くらいなものだ。体を動かすのも女友達との夜の遊びだけで、他は動かない。人はそんなものだ。従って、観光行政、誘致というのは、車を作ることよりも本来熱心じゃなくてはならないのだが、それに気が付いていない。橋の掛けたのに、昨日も書いた、天ぷらそば1500円じゃ、誰も食わない。その徒歩旅行のときも、因島の砕けた公共の宿で自力でどうにか宿泊したのがせいぜいで、普通の人はあんなところには、泊まらない。もみ手で歓迎する姿勢はゼロ。
 そんなものに対して、何故だか海外旅行のブームは続いているのだが、あれは何も海外でなくてもいいわけだ。5月の旅行に気をよくして、8月の予定を調べてみると、どうも2月からすでに予約が殺到していて、いまさら遅いといわれそうだった。5月の旅行の前に8月の旅行も予約しろというほどの人気らしい。海外など言われるほどいいとも思われない。ただ、黒姫やしまなみの、客を歓迎さえしない近場よりも、遠くてももみ手で歓迎されるところに行きたいとプチブルジョア(古いなあ)が気張っているだけのことだと思うのだが。
 東京だけに一極集中とはいったいなんだ。百頭のヤギを放し飼いにすれば、満腹ならば一箇所に群れるそれだけのこと。せめて牧草が全土に散らばっていれば、牛も群れずにあちこちに散らばるのだが、そういう政策ゼロでは、群れるだけ。せめて最低限の生活ができて、もう少しは充実したい生活をと思っていても、策がなければどうにもならない。アメリカ人の男女デブを笑えるほど日本は豊かではない。
コメント
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