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【米国市況】円が144円近辺に急伸、株上昇-パウエル議長講演で 2024年8月24日 5:59 JST

2024-08-24 08:06:02 | 日記

【米国市況】円が144円近辺に急伸、株上昇-パウエル議長講演で
Rita Nazareth
2024年8月24日 5:59 JST

ドル指数は1月以来の安値、パウエル氏「利下げ時期が来た」
S&P500種は1%超の上昇、国債利回りは全年限で低下


23日のニューヨーク外国為替市場では、ドル指数が下落し、1月以来の安値。円やポンドなど主要通貨の多くは、対ドルで1%余り上昇した。

  パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長がカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムで、主要政策金利を引き下げる時が来たと発言。9月利下げ開始に関してこれまでで最も明確なシグナルを送ったと、市場が受け止めた。

パウエルFRB議長、「利下げの時が来た」-ジャクソンホール (3)
為替 直近値 前営業日比 変化率
ブルームバーグ・ドル指数 1223.14 -12.02 -0.97%
ドル/円 ¥144.40 -¥1.89 -1.29%
ユーロ/ドル $1.1192 $0.0080 0.72%
米東部時間 16時57分

  円は対ドルで一時1.5%上昇し、1ドル=144円05銭を付けた。パウエル氏の講演開始前に小幅に下落する場面もあったが、その後はじりじりと上値を伸ばした。 

  ブルームバーグのドル指数は1%安。週間ベースでは4週連続の下げと、2023年4月以降で最長の連続下落局面。  

  バークレイズの外為ストラテジスト、スカイラー・モンゴメリー・コニング氏は「パウエル議長の講演が市場の緩和シナリオを後押しし、ドルを圧迫した」と話した。 

  ラボバンクの外国為替戦略責任者ジェーン・フォーリー氏は「米当局の重点がインフレ対応から2つの責務のバランスを取る方へとシフトしたことを、パウエル議長は明確にした」と指摘。「9月により大きな幅で利下げをする可能性を低くする内容は講演に含まれていなかった」と分析した。
Dollar Gauge Extends Slump to Lowest Since January



  ノムラ・インターナショナルの通貨ストラテジスト、宮入祐輔氏は「ドル売りの勢いは続く公算が大きい」と指摘。9月上旬の「非農業部門雇用者数の発表まで、米国の経済活動とインフレ動向を測るデータをそれほど得られない」と述べた。 

  ポンドは対ドルで一時1.1%高の1ポンド=1.3230ドルと、2022年3月以来の高値。
株・国債

  パウエル議長の発言を好感し、米国株は反発。国債利回りは低下した。
株式 終値 前営業日比 変化率
S&P500種株価指数 5634.61 63.97 1.15%
ダウ工業株30種平均 41175.08 462.30 1.14%
ナスダック総合指数 17877.79 258.44 1.47%

  市場は9月利下げ開始を既に織り込んでいたが、利下げの時が来たという議長のコメントがそうした見方を裏付けた。

ジャクソンホールに「パウエル・ピボット」が来た-市場関係者の見方

  パウエル議長はインフレ鈍化の面で進展が見られるとの認識を示したほか、「労働市場環境の一段の冷え込みは望みも歓迎もしない」と述べ、労働市場の減速は「明白だ」と付け加えた。

  インディペンデント・アドバイザー・アライアンス(IAA)のクリス・ザッカレリ氏は、「市場はこの講演に満足しているはずだ。決してタカ派的ではなく、25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げにゴーサインを出した。その上、必要になれば、より大きな利下げ幅にする可能性も残した」と指摘した。

  S&P500種株価指数は1%を超える上昇率。S&P500種の主要な業種別指数は全て上げた。小型株で構成されるラッセル2000指数は3.2%上昇した。
S&P 500 Rallies After Powell Signals Fed Ready to Cut



  米国債は全年限で上昇。2年債利回りは4%を割り込んだ。金利スワップ市場では年内100bpを超える利下げ幅が織り込まれている。残る3回の会合で毎回利下げをし、そのうち1回は50bpの引き下げになるとの見方を示唆している。  
国債 直近値 前営業日比(bp) 変化率
米30年債利回り 4.09% -3.7 -0.89%
米10年債利回り 3.80% -5.3 -1.38%
米2年債利回り 3.91% -9.2 -2.31%
米東部時間 16時57分

  プリンシパル・アセット・マネジメントのシーマ・シャー氏は「パウエル議長は利下げサイクル開始の鐘を鳴らした」とコメント。「議長は50bp利下げを事前にコミットしていない。ただ間違ってはいけない。労働市場が一段と鈍化の兆しを示したら、米金融当局は確信を持って引き下げるだろう」と述べた。

  ブルームバーグが実施した最新の月間調査では、米労働市場が従来の想定以上に軟化していることから、米連邦公開市場委員会(FOMC)による利下げはペースが加速し、幅も大きくなるとエコノミストらはみていることが分かった。

米労働市場は想定以上に軟化、FRB利下げ加速へ-エコノミスト調査 

  市場関係者の多くがパウエル議長の講演に注目していた中、モルガン・スタンレーのマイク・ウィルソン氏は、9月上旬に発表される雇用データの方がもっと重要だろうと指摘。「米金融当局の行動を決定づけることになるのは労働市場のデータだ。当局者がこれまでにそう言ってきている」とブルームバーグテレビジョンで話した。
原油・金

  ニューヨーク原油先物相場は続伸。利下げの時が来たとするパウエル議長の発言を受けてリスク選好ムードが広がる中、買いが優勢になった。

  金利低下は経済成長を促し、原油需要の増加につながると、原油トレーダーはおおむね予想している。

  ただし、原油は週間ベースでは下落。主要国の景気見通しの弱さが重しとなった。今週公表されたS&Pグローバルの米製造業購買担当者指数(PMI)速報値は、8月上旬に活動が縮小したことを示し、今年の最低水準となった。欧州では主要な産業用燃料であるディーゼルの先物が14カ月ぶりの安値に下げている。
Oil's Weekly Decline | WTI's rally on Friday not enough to reverse recent slump



  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)で、ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物10月限は前日比1.82ドル(2.5%)高の1バレル=74.83ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント10月限は2.3%上げて79.02ドル。

  金相場は上昇。パウエル議長の発言を受けて一段高となり、スポット相場はオンス当たり2500ドル台で推移した。米国債利回りとドルが下げたことで、金の投資妙味が相対的に高まった。

  スポット価格は一時2518.37ドルと、20日に付けた最高値の2531.75ドルに接近。金相場は今月、米金融当局が利下げに近づきつつあるとの観測が高まる中で最高値を更新していた。
Gold Extends Gains as Powell Signals Rate Cuts Are Coming | Metal topped $2,500 an ounce for first time this month



  TDセキュリティーズの商品戦略責任者バート・メレク氏は「パウエル氏の講演は金や銅、リスク資産全般に歓迎されているようだ」と指摘。「パウエル氏は労働市場のさらなる冷え込みを望んでいない。それは9月に利下げを実施する用意があることを示唆する。労働市場が想定以上に弱いとなれば、25bpよりも積極的な利下げとなるかもしれない」と述べた。

  パウエル氏の講演は金利が下がっていくという金トレーダーの予想を裏付けるものだったと、メレク氏は付け加えた。金はさらに上値を伸ばし2700ドルを超えるとTDでは見込んでいる。

  金スポット価格はニューヨーク時間午後2時29分現在、前日比26.58ドル高の1オンス=2511.33ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は29.60ドル(1.2%)高の2546.30ドルで終えた。  

原題:Dollar Slumps 1% After Powell Touts Case for Interest-Rate Cuts(原題)

Dollar Drops to 7-Month Low as Powell Tees Up Cuts: Inside G-10

Stocks Rally as Powell ‘Locks In’ a September Cut: Markets Wrap

Oil Gains in Risk-On Mood as Powell Says It’s Time to Cut Rates

Gold Holds Above $2,500 as Powell Signals Rate Cuts Are Coming



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米利下げ局面へ、進むドル高修正 株高持続は軟着陸次第 北米 2024年8月24日 5:48

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米利下げ局面へ、進むドル高修正 株高持続は軟着陸次第
北米
2024年8月24日 5:48

【ジャクソンホール(米ワイオミング州)=斉藤雄太】米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は23日、9月の利下げ開始を事実上予告した。金融市場では米金利の高さに着目したドル高の流れが反転し、リスクを取りやすくなる投資家の株買いも進む。FRBと投資家はともに米景気が軟着陸を達成するシナリオを前提に動くが、急な景気悪化で大幅利下げを迫られれば市場の波乱を招きかねない。

「政策を調整すべき時が来た」。

米大統領選、無所属のケネディ氏撤退 トランプ氏を支持 米大統領選2024 2024年8月24日 5:41 (2024年8月24日 8:00更新)

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米大統領選、無所属のケネディ氏撤退 トランプ氏を支持
米大統領選2024
2024年8月24日 5:41 (2024年8月24日 8:00更新)

【シカゴ=坂口幸裕】11月の米大統領選に無所属で立候補していたロバート・ケネディ・ジュニア氏は23日、選挙戦から事実上撤退すると表明した。共和党候補のトランプ前大統領を支持する。選挙戦に影響を与える可能性があるものの、トランプ氏の追い風になるかどうかの見方は割れる。

ケネディ氏は23日、西部アリゾナ州で記者会見し「選挙で勝利する現実的な道があると思えない」と述べた。

中国、脱炭素で「一帯一路」 EVや太陽光パネル広がる チャートは語る 2024年8月24日 5:00

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中国、脱炭素で「一帯一路」 EVや太陽光パネル広がる
チャートは語る
2024年8月24日 5:00 

【この記事のポイント】
・中国製のEVの比率が欧州で2割に迫る
・太陽光パネルは中国企業が世界シェア75%
・自国の巨大市場で技術磨き、再生エネ拡大


中国が脱炭素技術で世界を席巻している。中国製の電気自動車(EV)が欧州などでシェアを高め、太陽光パネルや風力発電機も広がる。自国内で再生可能エネルギーの電力供給も増やし、二酸化炭素(CO2)の排出を減らしつつある。広域経済圏構想「一帯一路」さながらの影響力

全て疑い革新起こせ 核融合発電に挑む中村修二教授 直言 2024年8月24日 5:00

2024-08-24 08:00:38 | 日記
全て疑い革新起こせ 核融合発電に挑む中村修二教授
直言
2024年8月24日 5:00

日本が科学技術立国の旗を掲げて約30年。電機産業は中韓勢に大きく水をあけられ自動車産業にも停滞感が漂う。青色発光ダイオード(LED)の研究でノーベル物理学賞を受賞したカリフォルニア大サンタバーバラ校の中村修二教授は、研究者の起業こそが、日本再浮上の処方箋と説く。

研究職の傍ら、2008年にLED照明を手がける企業、13年に青色レーザーとレーザー照明を手掛ける企業を共同創業した。22年末には3社目の核融合発電スタートアップを米国で立ち上げた。同社は創業1年あまりで50億円超を調達した。