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天才は1%の才能と99%の努力
という言葉があるが私は嫌いだ。努力賛美の言葉として頻繁に使用されるこの言葉だが、
本来は「例え99%の努力をしようとも、1%の才能がなければ無駄だ」という天才賛美の言葉だったようだ。
私はこの言葉を聞く度に違和感を感じる。100メートル走の金メダリストにアフリカ系の人が多い理由には努力ももちろんあるが、遺伝子的に走るのが速いという要因がある。数万年以上前から勝負はついてしまっているわけでその差を努力で覆すことは無理だと思ってしまうのだ。
また、インカ文明は南北に細長い地域で発達してきたが圧倒的に数で劣る白人に破れた。理由は、気候差の激しい南北の地域よりも、東西の地域のほうが作物や技術の移動のスピードが早く、その分早く文明が発達したからだ。いくら努力をしようとも、ユーラシア大陸で発展してきた技術を持つ白人に対して勝ち目は無かったのだ。
このように勝負というのは環境や遺伝子の違いによって決まることか大半なので人間、努力ではどうにもならないと感じてしまうのだ。努力は必ず報われるのような言葉に縛られて努力では解決できない世界で、努力を強いられて苦しい思いをしている人も多い。
自分の能力を正確に理解することでラクに生きられるのではないだろうか。