つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

佐々木優花/ dancers in love

2016-04-22 16:18:23 | ジャズ




    シーモン、太陽は柊の葉の上に笑ひ、四月は、また帰つて来た、私たちと遊ぶため / 


    四月は、肩に花籠を載せて来る、四月は、花を野ばらにやる、橡(つるばみ) 、柳にやる  (グールモン)



      快晴の日と雨の日がめまぐるしく変わる四月も後半になりましたね




          今日聴いたジャズ・・・



       佐々木優花・・・「DANCERS IN LOVE」




      仙台生まれ、岩手県奥州市育ち、フリュート奏者、佐々木優花のリーダー作。デビューアルバム。



      全9曲、ジャズやボサノヴァの名曲、オリジナルを織り交ぜ、曲調もスローテンポ、ミディアムテンポ、また軽快に展開する曲など、



      飽きのこない愉しめる作品に仕上がっている。 また、彼女は2004年にニューヨークのニュースクール大学ジャズ科に入学、



     フランク・ウェスやルー・タバキンたちの指導を受けたとのこと。



     本作では、ギタリストの井上智がアレンジを担当、フリュート、ギター、ベース、ドラムス、パーカッションの5人編成。。


     
     女性らしい柔らかさを持ち、軽快な曲では力強さも感じさせるフリュートの音色が印象的。


     
     井上智を初めとして、サポート陣の好演が光る。 タイトル曲はデューク・エリントンの隠れた名曲。。。




1・OKUBO THINGS・・・2・HOW INSENSITIVE・・・3・SUBCONSCIOUS-LEE・・・4・SONG FOR KOTO・・・5・DANCERS IN LOVE
6・IN A SENTIMENTAL MOOD・・・7・WALTZ NO1・・・8・CARAVAN・・・9・カーニバルの朝・・・




            佐々木優花(fl)
            井上智(g、arr)
            増原巌(b)
            横山和明(ds)
            ヤヒロ・トモヒロ(perc)



          2012年4月16、17日録音




            からたちの花



         ミカン科の落葉低木  中国原産


         4月ごろ、葉に先がけて甘い香りの白い花を咲かせます



          からたちは散りつつ青き夜となる  (藤田 湘子)

穀雨

2016-04-20 15:36:26 | ジャズ



        今日、四月二十日は、「穀雨」ですね


        穀雨とは百穀を潤す春雨のこと・・・


        「春雨降りて百穀を生化すれば也」 (暦便覧)




           今日聴いたジャズ・・・




        ロン・カーター・・・「ジム・ホールの想い出」




       ジャズ・ベーシスト、ロン・カーターが朋友のギタリスト、ジム・ホールに捧げたアルバム。


       ジム・ホールの遺志を受け継ぐ、ラリー・コリエル、ピーター・バーンスタインの二つのギターとのトリオ編成。。


       アルバム内容は、ジム・ホールとのデュエットのレパートリーだった有名スタンダードが中心になって演奏されている。



       本作は、2014年1月にブルーノート東京でのライブ録音で、時折、熱心なファンの歓声が起きるものの、



       ベテラン三人の抑制されたプレイが、トリビュート作品として好感が持てる一枚。



1・WITH A SONG IN MY HEART・・・2・アナウンスメント1・バイ・ロン・カーター・・・3・ALL THE THINGS YOU ARE
4・ALONE TOGETHER・・・5・THERE WILL NEVER ANOTHER YOU・・・6・セント・トーマス・・・7・アナウンスメント2・バイ・ロン・カーター・・・8・バグス・グルーヴ・・・




              楓(かえで)



         花楓しづかにこころ燃ゆるなり  (柴田 白葉女)


      

charito / affair to remember

2016-04-19 11:54:36 | ジャズ





     「清ら」は清浄の意味でつかうことが多いのですが、本来は高貴で美しいという意味をもちます


     「清らを尽くす」とは華美をきわめてぜいたくをつくすこと・・・


     春雨にしっとりと色づいた朝桜は「清ら」にふさわしい姿ではないでしょうか





        今日聴いたジャズ・・・



      CHARITO・・・「AFFAIR TO REMEMBER」




      世界各地で活躍する、ジャズ・ヴォーカリスト、チャリートのリーダー作。


      1990年初アルバム「THIS GIRL」以来、久々に野力奏一とチャリートが手を組んだビツグプロジェクト作品。


      全13曲、ラブロマンス映画のテーマ曲や、コルトレーン、チャップリン、シナトラなどの代表曲を選曲し、バラエティに富み、


      ロマンティツクで切なく美しく歌いあげた一枚。。ラブ・バラード集。



1・SAY IT・・・2・SMILE・・・3・ALL THE WAY・・・4・THE VERY THOUGHT OF YOU・・・5・慕情・・・6・WHEN GOES OCTOBER
7・IT’S IMPOSSIBLE・・・8・SAVE YOUR LOVE FOR ME・・・9・LET’S FALL IN LOVE・・・10・エスターテ・・・11・LOVE BEWARE
12・TILL THE END OF TIME・・・13・めぐり逢い・・・



            チャリート(vo)
            野力奏一(p、syn、arr)
            坂井紅介(b)
            中村健吾(b)
            ジーン・ジャクソン(ds)




           翁草(おきなぐさ)




          翁草銀の絮(わた)かな祭笛  (飯田 龍太)

art farmer and jim hall/ big blues

2016-04-16 15:14:51 | ジャズ




              海棠(かいどう)


        バラ科の落葉小高木   江戸時代に中国から渡来しました


        中国では、唐時代の玄宗皇帝が「海棠睡(ねむ)りいまだ足らず」と、酒に酔って眠りついても


        なまめかしい楊貴妃の姿を海棠に例えた故事が残っていて、この故事から「眠れる花」とも呼ばれています




              今日聴いたジャズ・・・



        ART FARMER and JIM HALL・・・「BIG BLUES」




       1978年、CTIからのリリースで、アート・ファーマーとジム・ホール、偉大な巨匠二人による共演アルバム。



       全4曲、ベニー・ゴルソンの1、サド・ジョーンズの2、ジム・ホールの3(タイトル曲)、ラヴェルの4、で構成されている。



       メンバーは、二人の他に、マイク・マイニエリ(vibs)、マイク・ムーア(b)、スティーヴ・ガッド(ds)が参加。



       久々に聴いてみたのだけど、アート・ファーマー、、ジム・ホールの音色が驚くほど、艶があり一音一音に力強さがみなぎっている。


      そして美しく優しく柔らかい。。このころのプレイを聴くと、しみじみと聴き入ってしまう。


      二人とも亡くなってしまったけれど、このように名演奏は永遠に残されているんだなぁ・・・


      また、マイク・マイニエリ、マイク・ムーア、スティーヴ・ガッドの演奏が味わい深い。。。



1・WHISPER NOT・・・2・A CHILD IS BORN・・・3・BIG BLUES・・・4・PAVANE FOR A DEAD PRINCESS・・・



             1978年2月録音


            プロデュース: クリード・テイラー





                 海棠



          海棠や耳のうしろがほの熱く  (渡辺 恭子)


      

dee dee bridgewater/ love and peace

2016-04-15 16:24:31 | ジャズ




            苧環(オダマキ)


        別名: 糸繰草  深山おだまき  西洋オダマキ


        キンポウゲ科の多年草 


        4、5月ごろ、茎の上方にやや下向きの碧紫(へきし)色の美しい花を咲かせます
   

        

           今日聴いたジャズ・・・


        DEE DEE BRIDGEWATER・・・「LOVE AND PEACE」
             (A TRIBUTE TO HORACE SILVER)




       約40年、第一線で活躍してきた、スピリチュアル・ジャズの歌姫、ディー・ディー・ブリッジウォーターのリーダー作。


       ホレスシルヴァーの名曲群をカヴァーした作品。



       ゲストには、ホレスシルヴァー(p)本人が2曲(2、9)に、ジミー・スミス(org)も2曲(8、12)に参加している。


       また、アレンジは、ベースを担当している、HEIN VAN DE GEYNによるもの。


       全13曲、馴染み深い「ニカの夢」、「SONG FOR MY FATHER」、「LONELY WOMAN」などは、もとより、「YOU HAPPEND MY WAY」が


       気に入っている。


       曲によっては、トランペット、サックスが入って豪華な一枚。。。



1・PERMIT ME TO INTORODUCE YOU TO YOURSELF・・・2・NICA’S DREAM・・・3・THE TOKYO BLUES・・・4・PRETTY EYES
5・SAINT VITUS DANCE・・・6・YOU HAPPENED MY WAY・・・7・SOULVILLE・・・8・FILTHY MCNASTY・・・9・SONG FOR MY FATHER
10・DOODLIN’・・・11・LONELY WOMAN・・・12・THE JODY CRIND・・・13・BLOWIN’THE BLUES AWAY・・・




             DEE DEE BRIDGEWATER(vo)
             STEPHANE BELMONDO(tp)
             LIONEL BELMONDO(ts)
             THIERRY ELIET(p)
             HEIN VAN DE GEYN(b、arr)

             HORACE SILVER(2、9)
             JIMMY SMITH(8、12)



            1994年12月録音



             オダマキの花



          をだまき草咲いてゐる筈なほも行く  (稲畑 汀子)