つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

水仙

2013-02-27 17:04:34 | ジャズ


  ” 水仙へ 目を開けてゐる 赤子かな ”(中田 剛)・・・


  一輪の水仙の花と一人の赤ん坊。

  赤ん坊が顔を横に向けると、障子の裾に文机があって、上に置かれた一輪挿しに一本の水仙。
  その頂のつぼみの一つは今、花びらを開いたばかり・・
  面をややうつむけて赤ん坊の方へまなざしを投げかけている。

  先のとがった六枚の花びらが形作る水仙の白い花と、それに囲まれる太陽の黄金の花冠。

  聖母の胸に抱かれながら天井から差し込む輝かしい光を驚いて見上げる幼子イエスのように、
  赤ん坊は明るく澄みきった空気の中で水仙の花を見ている。

  どちらもこの世に生まれて間もない一つの命と一つの花・・・



  今日聴いたジャズ・・・


  REGARO・・・「山口真文」



  本作は、1946年9月1日、佐賀県唐津市生まれ、ジャズ・サックス奏者、山口真文のリーダー・アルバム。
  ワンホーン・カルテット作品。

  山口真文は、佐藤允彦、ジョージ大塚、ジョン・スコフィールド、ケニー・カークランドを始め世界の一流
  ミュージシャン達との共演も多く、現在もエネルギッシュに活動を続けているベテラン。

  全7曲、一曲(6)を除いてオリジナルで構成されている。佳作ぞろいで彼の意欲作の一枚。
  四人とも、きっちりと良い仕事をしていて、それぞれのプレイをじっくりと堪能できる内容の作品に
  仕上がっている。

とりわけ、 タイトル・チューンの 「レガロ」、 ラストの 「ライト・イン・オーガスト」の美しさは筆舌に尽くし難いものがある。


1・EMPTY MIRROR・・・2・TRUE FACE・・・3・REGALO・・・4・MIROS・・・5・STRAW HAT ON YOU・・・
6・NEFERUTITI・・・7・LIGHT IN AUGUST・・・


  山口真文(ss ts)
  入江 宏(key)
  水上信幸(b)
  小山太郎(ds)


   1995年11月26日 1996年3月2日録音・・・

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