朝靄(あさもや)をぬって聞こえてくる鳥たちのおしゃべり。
空を覆う梢から間断なく「囀り」の音が目立ちはじめたら春本番。
冬を越した喜びを歌い上げて、なごやかな時候を声で演出してくれます。
うららかな声の囀りを「清囀(せいてん)」といいます。
「地鳴(じなき)」は日常の鳴き声、「吟哢(ぎんろう)」ともいいます・・・
今日聴いたジャズ・・・
DENA DEROSE・・・「WE WON’T FORGET YOU・・・」
(AN HOMEGE TO SHIRLEY HORN)
本作は、ニューヨーク出身のヴォーカリスト、ディナ・デローズのリーダー作。
ディナがシャーリー・ホーンに捧げた作品。
弾き語りによるスタイルや滋味あふれる風合いとバラードの美しさにおいて、シャーリー・ホーンの系譜に連なる
アーティスト、、本格的なヴォーカリストと言われる。
MARTIN WIND(b)、MATT WILSON(ds)に加え、ゲストに、ERIC ALEXANDER(ts 1、11)、JEREMY PELT(tp 4、6、11)、
GARY SMULYAN(bs 8)が参加している。
ディナは全曲でヴォーカルはもとより、ピアノ、6、8の2曲ではB3オルガンを使用。
軽快な曲調のものもあれば、しみじみと聴かせる曲などを織り交ぜて終始飽きさせない魅力的一枚に仕上がっている。
また、ゲストの巧さがよりディナの歌唱を盛り上げているところも特筆に値すべき点だと思う。
一曲だけの参加だけれど、バリトンサックス奏者のGARY SMULYANが”BIG CITY”ではなかなかいかしたフレーズを聴かせる。
エリック・アレキサンダーは冒頭とラストの2曲だけではなく、あと2、3曲に参加して欲しかった。
何はともあれ、本盤は素敵なヴォーカル作品、、愛聴盤の中の一枚。。。
1・YOU STEPPED OUT OF A DREAM・・・2・SUNDAY IN NEW YORK・・・3・QUIETLY THERE・・・4・A TIME FOR LOVE
5・DON’T BE ON THE OUTSIDE・・・6・YOU WON’T FORGET ME・・・7・I JUST FOUND OUT ABOUT LOVE
8・BIG CITY・・・9・YOU’RE NEAR・・・10・WILD IS LOVE・・・11・THE GREAT CITY・・・
DENA DEROSE(vo p organ)
ERIC ALEXANDER(ts)
JEREMY PELT(tp)
GARY SMULYAN(bs)
MARTIN WIND(b)
MATT WILSON(ds)
2014年1月12、13日録音・・・