富山きのこクラブ

富山のきのこ情報・きのこ料理の情報が集まります。

まだ、出てますよ~!

2009年12月14日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様

昨日は雨の晴れ間に家内と愛犬JUNを乗せてR156を平方面へ車を走らせました。
有りました。
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立ち枯れのミズナラにムキタケ・ヒラタケそして”ナラ枯れナメコ”盛期は過ぎていますが、ナラ枯れが多くあるので短時間で結構収穫があります。
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明日から雪の空模様ですが、鉄砲撃ちの人は雪が降っても猟で山に入り雪が積もって凍ったナメコを持ち帰るそうです。
私自身、こんなに長いきのこシーズンは初めてです。
ムキタケ・ナメコは持ち帰ってからの処理がたいへんで家内はもういいと言っています。
でも昨日は小牧のゆず味噌・平の五箇山豆腐のおみやげ付きで満足そうでした。
_/_/_/_/_/ 富山きのこクラブ K.中田 _/_/_/_/_/

本の紹介

2009年12月14日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様へ

植物園の橋屋です。
土日と富山を留守にして東京と京都で遊んできました。
その際、時間があったので東京駅八重洲口南にある八重洲ブックセンターで吹春さんの本を買いました。
今年初夏にこの本が出たのは知っていましたが、これまで機会がなく読んでおりませんでしたが、読み始めると、この本が実に面白いのです。
前夜の夜行列車での疲れも何のその、のぞみ号の車内で東京・京都間2時間20分ずっとこの本に釘づけでした。
読み終わってからの感想。先日、植物園で徳増先生による客員研究員講義が行われましたが、この内容を補強するのにも吹春さんの本は最適です。またごく最近の情報も載っているので楽しいし、しっかりは知らなかった情報などがコラムで詳しく紹介されています。
そこでふと考えました。この本はきのこの話をするときのタネ本としても優れているけど、みんながこの本を読んでいたら私の話などは「おちが分かっている落語」のようなものだなあって。
この本が売れるということは、きのこの話をする私にとって自分の首が絞まるのと同じことかもしれません。とはいえ、良い本が売れるのは世の中の常。そろそろ私も汗をかいて自分だけの話のネタを見つけなくてはいけないようです。

本の紹介
題名:きのこの下には死体が眠る!?
著者:吹春俊光
出版社:技術評論社
価格:1,580円+税
 富山の本屋でも注文できると思います。

_/_/_/_/_/富山県中央植物園 橋屋 誠_/_/_/_/_/


吉峰きのこ事情

2009年12月13日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様

ご無沙汰いたしております。
今日は、午後から吉峰の温泉に行くついでに一回りしてきました。生憎、携帯電話しか持っていませんでしたので、ぼやけた写真ですみません。

ニガクリタケ
[Naematoloma fasciculare (Hudson:Fr.) Karst.]
2009121315580000_2 きれいな幼菌でした。

ヒラタケ
[Pleurotus ostreatus (Jacq.:Fr.) Kummer]
2009121316050001 こちらもきれいな幼菌でした…四ツ木さんの二の舞は踏まずと迷わずゲット。小さな幼菌が累々としており、来週も楽しめそうでした。
Dscn0210Dscn0211小さめのオイスターマッシュルームを牡蠣の殻に盛り付けて 「平茸…穴の谷(あなんたん)の醤油漬け」…美味しい酒の肴になりました。

皆様、今年も残り少なくなりましたネ。年賀状は?雪吊は?スライド学習会の準備は?お済でしょうか…伊藤家は全く手付かずです。(^^;

_/_/_/_/_/  Sola 1 one _/_/_/_/_/


この季節もきのこが出ています

2009年12月11日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様へ

植物園の橋屋です。
いよいよ日本海側特有の冷たい雨が降る季節になりましたね。
でも雪や強い寒さがまだ来ないので、今の季節も植物園にはきのこが持ち込まれています。
今日はエノキタケが2件ありました。
うち1件は厚生センター(保健所)からでした。
また先日はヒラタケなどもありましたし、きのこが凍る寒さでなければ、この雨続きの天候はきのこにとって好ましい季節なのかもしれません。

先日紹介しました本郷図鑑(原色日本新菌類図鑑)はその日のうちに嫁ぎ先が決まりましたが、もし欲しいと思われる方がありましたら、私も今後心がけようと思いますので、気楽にご連絡いただければと思います。また他の文献(本)で、佐野書店(ネットで検索できます)にないものをお探しの方もご連絡いただければ、できる限りのことをしたいと思います。

_/_/_/_/_/  富山県中央植物園  橋屋 誠 _/_/_/_/_/


Re: 薬勝寺池公園きのこ情報

2009年12月02日 | きのこ

四ツ木様
富山きのこクラブの皆様へ

植物園の橋屋です。
きれいな写真のヒラタケですね。
ぜひ来年行うきのこ展で写真を使わせてくださいね。

>残念ながら白コブ病で全く食用価値なしでガッカリ。
やはり欲張らずに収穫すべきでした。

白コブ病になっても加熱して食べる場合は問題がないと言いますが、やはり抵抗がありますね。ヒラタケを栽培する場合、細かい網で被えばこの病気の発生を抑えられると聞きましたが、栽培されている方は非常に苦労されているのだと思います。

> また薬勝寺池でもナメコの発生があります。昨年
> 少し異変なのでしょうか
 ナメコが見られる場所は多くがブナ帯だと思うのですが、ナラ枯れで枯れたミズナラやコナラにも発生しているところを見ると、けっこう標高の低い場所でも生育できるのだと思います。
前にも書いたと思いますが、富山の平地では初冬にムキタケが見られるのも、京都育ちの私には驚きです。
昨日も南砺市の方から、山でナメコを採って冷凍などで保存したが、多量にあるためどうしたらよいか?との質問がありました。
ナラ枯れで枯れたコナラやミズナラには思ったより早くナメコなどが発生しているのだと思います。
立ち枯れたコナラやミズナラはなかなか倒れないので、数年間は同じ木にナメコが生えるものと思います(樹皮が剥げると難しいかもしれません)。

> ムラサキシメジ
 ムラサキシメジは菌根菌でなく腐生菌ですが、義理堅いとでも言いますか、毎年同じ所でよく見ます。これは発生場所が、風や地形の関係で木の葉などが溜まる場所であるとか、人間が人為的に落葉を補給しているからだと思います。
葉が落ちた明るい林の中できのこを探しのもなかなか愉快だと思います。

> ミネシメジ?
 この2種はひだのつき方が違いますので、この点で区別できると思います。
また私は不勉強でシロノハイイロシメジとハイイロシメジの明瞭な区別点を知りませんが、どちらもゴマ油に似た香りがするように覚えています。

ミネシメジは私も今年11月にモミ林で採集しました。
現場にはやや古くなったアカモミタケとヒメサクラシメジが多数ありましたので、四ツ木様が今回きのこを採集された場所も11月に入った頃にはこれらが発生しているものと思います。

> ホコリタケの一種
>  何ホコリタケでしょうか?
 標本が複数あれば、筑波大学の糟谷さんに送ればきっと同定してくれるものと思います。
この際も一部は手元に置いて、名前が決まればぜひ植物園へも納めていただければ、県内のフロラ調査に役立ちます。

> きのこも今年は少なく、蕎麦と関連するのでしょうか。
> 薬勝寺池公園も例外ではありませんでした。
 どうなのでしょうか?
私が思うだけですが、今年のきのこの不作は9月の雨が降らなかったことが一番だと思います。
秋雨がほとんどなかったので、この時期に出るはずのホウベニシロアシイグチやベニイグチなどが今年は非常に少なかったように思いました。

植物園には今もエノキタケなどが持ち込まれています。

_/_/_/_/_/ 富山県中央植物園 橋屋 誠 _/_/_/_/_/