以前から度々書いている通り、創研塾では世界の国や都道府県、県庁所在地などの基礎知識についての小テストを頻繁に行っています。それぞれの特徴についてもタブレット等を使ってイメージしやすい様にし、定着しやすくしています。このような基礎知識や特徴をつかんでおくことは、地理の知識としてだけでなく、歴史や公民にも役立ちます。
都立高校の入試問題では例えば「東北地方の県で、リンゴの出荷量が多い…」と問われたとき、答えは地図上の記号から青森県を探し、記号で答える形式で問われます。世界の国についても同様です。また、近年の入試問題では、「源頼朝が鎌倉に幕府を作った。鎌倉の場所を地図上から記号で答えなさい。また、鎌倉に幕府を作った理由を選びなさい。」と言った複合的な問われ方をします。私が中学生の頃のように「源頼朝は何年に鎌倉幕府を開きましたか。」と言う出題は無いのです。ですから、「鎌倉は神奈川県にあり、周囲を山と海に囲まれて敵に攻め込まれにくい地形だったから。」と幅広い知識と特徴をとらえておく必要があるのです。
さて、タイトルの「納豆と言えば…水戸!」「水戸は何県?」「茨城県!」「茨城県の左側にある県は?」「栃木県!」「栃木県の県庁所在地は?」「宇都宮!」「宇都宮で有名なのは?」「餃子!」…と、昨日の授業で生徒たちとしりとりのようなやり取りをしました。生徒たちも私も楽しくしりとり(?)をすることができました。
新しく入塾した生徒たちに都道府県や県庁所在地の小テストを行うと、スラスラ答えられる生徒の割合はとても低いです。社会の成績が良い生徒でも、完全に答えられる生徒はかなり限られます。このような状況のまま地理や歴史の勉強をしても、ただ教科書の丸暗記になってしまうでしょうし、知識の広がりは望めず、入試の際にも苦労してしまうことと思います。小テストやイメージ画像を交えながら繰り返し取り組み、時にはゲーム感覚で楽しむことを通じて、定着を図ります。同時に、地理や歴史に対して「嫌だな。」「苦手だ。」というネガティブなイメージを消し、「面白そう。」「ちょっと楽しくなってきた。」と思えるように工夫をしています。「全部覚えろ。」では、このような感覚は生まれてこないと思います。
今日から夏期講習の後半がスタートします。2学期以降の予習を中心に、しっかりとそして楽しく生徒たちと学んでいこうと思っています。
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