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Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

サービス・アパートメントの仕事

2020-05-12 13:11:00 | 近況


コロナにより私の仕事の契約もいよいよ5月末にて終了することになりました。

ホテルほどではないにしてもサービス・アパートメントもお客さんが減り、フロントはそこにいてなんぼの仕事ですけど感染リスクを避けるため人数も減らして通常の半分くらいしかスタッフが必要ないわけです。オリンピック関連で残っていたお客さんたちもいよいよ今月皆帰国です。

今まで何度か「もう契約終わり」という目にあいながら2年半ほど居座り続いたこの仕事について、忘れないうちに記録しておくことにしました。

最初のうちは丁寧な英語対応ができるかビビっていた私も、May IとWould youが言えるようになったあとは何の進歩もなく、ただ心臓が強くなっただけで乗り切っています。

でも接客はそれでごまかしてるんですが、フロントが管理人も兼ねた職場なので1番私が嫌なのはPC関係の不調。

アウトルックやシステムが使えなくなった時、シンガポールのヘルプデスクに電話して遠隔操作で直してもらうんですが、シングリッシュなのかただの中国訛りなのか聞き取れない。

で時に相手先も英会話が苦手と見えて「折り返しかけます」と言われて待ってても一向に電話はこなくて、別の方法で解決しメールが見れるようになったらメールで返事が来てた。電話で「アウトルックに入れないんです!」と言ったのに。

ただでさえPCのこと(日本語で聞いてもわかるか不安)で腰が引けている状態にこの仕打ちはドッと疲れます。

あと英語の恐怖ではもう一つ、一般の人からの問い合わせが英語でくる時、インド英語が辛い。何言ってるのかわからないのにやたらと喋りまくってくるのを一通り我慢してから「How may I help you, Sir?」で返して誰に取り次げばいいのかわかるまで聞き返して、営業やマーケティングなどに転送してBye〜!です。

住人さんに聞かれることで多いのは、家電の使い方。

家電マニュアルは各部屋に入っていて駐在員なら大体それで皆使えるんですが、

IHクッキングヒーターはヒーターがお鍋に反応して熱くなるのに、手をかざしていつまで待っても熱くならないと言ってきた人もいます。

洗濯乾燥機はドイツ製のが入ってるから西洋人には見慣れたものなので世話いらずなんですが、アジアからの人もいるし、呼ばれて説明を求められるので私も詳しくなりました。

日本人は日本製の洗濯機の感覚で洗剤を投入するのでよく故障の原因になります。キッチンにはめ込まれたあのドラム式のは縦に回転(ハムスターの回し車のように)するので、使う水の量がとても少ないのに日本式分量の洗剤を投入すると多すぎて溶けず詰まるのです。

あと外国人が戸惑うのがユニットバス内のタッチパネル。お風呂の蛇口でお湯の温度調節はできるのに、パネルにもお風呂の温度とシンクのお湯の温度設定などがあるので「なんじゃこれ?」ってなります。

地獄なのは、融通が利かないお客さんの部屋の家電がこわれることです。

しかし家電の故障するのは他の先進国の方がよくあることで、その修理にも時間がかかることもよくあることなので、たいていの人は事情を察して「いいよ、わかった」と辛抱強く待ってくれるのですが、

たまにそういった物理的事情を完全拒否する人がいるので疲れます。「受け入れられない」の一点張りで仕方なくマネージャーや営業さんに相談してアップグレードした部屋にしてあげると、もちろん急に機嫌が良くなりフレンドリーになりますが、スタッフとって「やなやつ」のレッテルはずっと貼って剥がれることはないです。

でも全体的には、外国人相手の接客業はお客さんに対して日本式にかしこまらなくていいので楽チンです。


楽チンな仕事もあと数日・・・次もお気楽な仕事が見つかりますように。







By Jeeves The Shows Must Go On

2020-05-09 21:33:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


世界中の劇場がコロナ対策で開けられない中、ステイホームでくすぶる人たちの慰めに無料または有料にて舞台の配信企画が目白押しとなっています。

「劇は劇場で見るもの」というポリシーのもとソフトを売らない主義のNTLiveでさえも人気作を公開というまさに平常時にはかなわぬ異例さです。

またこちらのようにチャリティのため特別全人類に48時間限定公開、コロナ最前線で闘ってくれているNHSに寄付をしようという企画も出ました。

「ジーブス」は原作本が上皇后陛下のお気に入りということで日本では有名ですが、私はスティーヴン・フライとヒュー・ローリーのドラマで初めて知りました。

そのミュージカル版をヒットメイカーのアンドリュー・ロイド・ウェバーが作っていたとは!

知っている俳優さんはジーブス役のマーティン・ジャーヴィスだけでしたが、大真面目にすごいおバカなことをしているのに歌い出すとみんなうまい!

英語字幕で見てもわからない単語もいっぱい出てきてそれはスルーで見てるのですが、かなりもったいぶった小難しい言い方のはず。単語が長いので。それに比べて頭空っぽみたいなキャラがほとんどなので、同じ劇の中のIQ値の振れ幅が大きすぎです。そしてジーブスを除く頭空っぽ軍団の中で、唯一大まじめ腐ってるのがアメリカ人、というところもポイント。

収録は2001年とのことですが、観客もまた劇の一部となっているのがすんごい不思議な図でした。どういう企画なのかわかりませんが、皆1930年代くらい?のフォーマルなスーツやドレス姿なんですよ。しかも舞台が客席と同じレベルという。

あと1日見られますのでもし運良く間に合ったら是非ご覧ください!

ゴッズ・オウン・カントリー

2020-05-07 10:28:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


評判がいいことは知ってはいたけど見そびれていた「ゴッズ・オウン・カントリー」。

「ザ・クラウン」でプリンス・チャールズの好感度を急上昇させたジョシュ・オコナーが出ていても、荒涼とした田舎は苦手だし、インディー映画には珍しくアンコール上映されたらあっという間にSOLD OUTで劇場からも拒否された感がしてたのですが、

「映画『眺めのいい部屋』とダニエル・デイ・ルイス最高」とジョシュ君とこの映画の監督さんフランシス・リーがツイートしたのを見てしまったからには田舎でもいい!とお仕事終わって家に帰るのをいそいそとと楽しみにしたのでした。

そうだ!イギリスの田舎にはモフモフ羊さんがいることを忘れてた!

てか羊飼いのお話だったよ!



ジョシュ・オコナー演じるジョン(ジョニー)は体が不自由な父親の後を継いで牛や羊を飼う農場を経営している。というか動物たちの世話をして売って、と全部任せられている。

最初お母さんもいると思ってたらそれはお婆さんで、お母さんは美容師になりたくて家出しまっていた。

こ、これはジョニーが呑んだくれても誰にも責められないよ?!だって彼はゲロゲロになっても動物たちは待ってくれないのを知っていてちゃんとお世話している立派な若者ですよね。

地元の友達は都会の大学に行ってる。ということはジョニーまだ二十歳くらいなのに彼は自分が家を出たら働き手がいなくなるし、お婆ちゃんだけではお父さんの世話をしきれない。

ここから先ストーリーは公式などで読んでいただければいいので、感想だけ書いておきます。

田舎はやっぱりドロドロで寒くて厳しそうだったけど、

ほぼ死んで生まれた子羊がケアされて息を吹き返し、哺乳瓶でミルクもらって羊毛皮のおくるみ着せてもらってママが見つかったように、

ゲオルクみたいなサバイバル力あるお父さんとお母さんの癒し力持った人が農家に嫁に来てくれてよかったねジョニー!

寒そうでも家の中は暖かそうだし、動物かわいいし、ソーシャルディスタンスたっぷりの広い空と緑に挟まれた田舎は別の星みたいでいいかも・・・

っていう映画でした。


しかしこの向き合って入るお風呂シーンはLGBTQ映画の鉄板なんですかね。1994年ピーター・ジャクソン監督「乙女の祈り」から去年のコリン・モーガンの「Benjamin」まで楽しそう。。。



そして、ジョニーがセックス目当ての遊びに選ぶ子たちが、ヘテロ男性がよく女性を遊びで選ぶようなブロンドでツルツルなカワイ子ちゃんなのが面白かった。

特に最初の子はジョニーのこと好きになって「僕たち気が合うと思うんだけど・・・」ってなんですか可愛すぎるのにジョニーの仕打ちったらテメェ〜〜anger?! ふたり目のパブのお兄さんはいかにも自分が綺麗なこと知っててチャラいオーラを振りまいていたけど、田舎のトイレでこんなことして誰かに見つかっても21世紀だから大丈夫なんですかね?!

ジョニーのおばあちゃんもお父さんも息子がゲイだと知っても別に心配するでもなく、田舎に働き者が嫁に来てくれたからいいのかな?!


ところで「ゴッズ・オウン・カントリー」という意味は映画でセリフとして出てくるのかなと思ったら、恵まれた農村地帯のことを指す英語の表現でした。

そして今まで意識しないで飲んでた美味しいヨークシャー・ティー、この映画の舞台がヨークシャーと知ってあの農場パッケージに今さら納得です。


このスマホケース欲しいんですけど・・・


オフィーリア 奪われた王国

2020-05-03 20:26:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


オフィーリアと言ったらシェイクスピアの悲劇「ハムレットの恋人」とストーリーを知らない人でも知っているのではないでしょうか。

ハムレットは北欧の苦悩の王子として俳優さんたちも「これを演じてこそ一流」とされる金字塔のような役らしいですが、

実は私はそのストーリー展開にはなかなかスッと入り込めないものを常に感じていました。

それに対する「回答」のような映画がこちらでした!!!



オフィーリア視点だとこれはこうだったのか、という、100点満点の答案用紙じゃなかったけれど、部分的にはかなり膝を叩いてしますし、原作は2006年発行リサ・クレイン著のヤングアダルト小説なのでフェミニズム的にも満足出来るオフィーリア像となりました。

しかも「ハムレット」なのに、あれ?いつの間に「ロミオとジュリエット」?な展開があったり。(笑)魔女とか出てくるんで「マーリン」の世界みたいだったり。

欲を言うとハムレットの影が薄い、薄すぎた・・・もう少しアンニュイなイケメン王子にして欲しかったな・・・



演じたジョージ・マッケイは絶対見たことある!と思ったら「1917」のスコくん。実はかっこいいのに、なんか映画の中だとおとぼけキャラになるのはなぜなんだろう。




GOOD OMENS:LOCK DOWN

2020-05-02 19:07:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


アマゾンプライムオリジナルの「グッド・オーメンズ」のLockdownスペシャルがYouTubeにてupされています。

ドラマ本編の終わり方が大好きなので、特にスピンオフを待ち望んでいたわけではないのですが、

予備知識なしで何気なく見たらドヒョーーーーーンと上がってしまいました!

天使アジラフェルのケーキの好みが、私と同じすぎっ!!!

やばいですよお〜
やばいですよ〜
休業日が増えたら身体が重くなってきた気がするんですが、

気のせいじゃないですね!!!


山盛りクロテッドクリーム盛り盛りスコーン!

ヴィクトリアン・スポンジ!

バッテンバーグ!

英国菓子でないのにシュヴァルツヴェルダー・キルシュまで!

寿司もね・・・



本題は、天使と悪魔がロックダウン中に電話してお互いの行動、というか一方的に天使の行動が気になる悪魔ちゃんでした・・・