Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

The Game 6

2015-06-08 23:59:00 | トム・ヒューズ


最終回は、前エピのラスト、サラがオーディンを自宅に入れるという衝撃のシーンの続きから始まりました。
ご注意 ー ネタバレ100%です
ふたりは、アランがサラをかばって「もぐら」になったことで番狂わせだと、監禁されている彼の尋問で真実がばれないようにせねばと焦っています。(こんなに仲良しだったのか?!)

ダディは首相に呼び出されました。首相は前エピの爆破現場でThe Times表紙撮影をするよう内務大臣から言われたと、あれはMI5の責任であると、国家のnight watchman(夜間警備員)としての役割を果たせと、活を入れられました。

この時点でまだアランがもぐらと思っているダディは
①ジムとジョーが爆弾の運び屋コリンを追跡
②ボビーとウェンディにアランの通信記録を洗う、を命じました。

(①でジムが「コリンを見かけたらどの警察でもいいから教えろ」とコリンの連絡先に言って回った時の台詞が「Any police station will do. We're like Woolworths. We've got branches everywhere.(どの警察署でもいい。ウールワースみたいなもんだ。どこにでもあるんだ。)」で、Woolworthという雑貨店が出て来たのが、TTSSでギラムがWimpyハンバーガーに入ったのと同じ胸熱でした。70年代当時イギリス中にあったのに今は姿を消したお店達。)

コリンが見つかり、尋問でわかったことは、彼はソ連のためにジョー・ラムの偽造パスポートを作るため資料を偽造者に渡したってこと。(・・・・ええっ?!)

と思ったら、やはりサラの企みでした。ジョーに罪をきせることがオリジナルの計画だったのです。(そうか、そこへアランが余計なことをしたのでサラは怒っていたのですね。)

ダディは自分の地位が脅かされているのはジョーのせいだと、すごい剣幕でジムにジョーを連れて来るよう命じますが、ジョーは自分が追われていることに気づきフラットには帰りませんでした。そしてサラに個人的に相談します。そこでサラは「君か自分がダディに話して誤解を解きたい」と言うジョーに「今はオーディンを捕らえるためにはGlassを進行させておく必要があるから、作戦の要であるあなたは動きがとれる立場でいなさい。モスクワをおびき寄せるために」ともぐらの罠にかけて行きます。

②の作業中ウィンディが発見したことは、「ロンドン警視庁の要人が偽IDで1947年に現れたと同時期に、革命的社会主義労働党連盟のメンバーが、突如死亡記録もなく消えた」事実。それを聞いたボビーの台詞「When sorrows come, they come not single spies But in battalions.」これ、おや?と思ったらハムレットからの引用でした。松岡和子訳では「悲しみは、スパイのように独りでは来ず必ず大挙して攻めてくる。」ほほうハロー~オックスフォードのお坊ちゃん。ちなみに「Wendy! The game is afoot.」も言ってました。

そしてウェンディがもうひとつ発見したのは、ジョーが頼んだ「フェニックス」関連資料であるロシア語会話の録音テープ。ジョーは罠にかかる前にこれを受け取ってました。電話ボックスみたいなブースでこれを聞くんですが、この時、クラブらしき場所のBGMがディープ・パープルで歌詞が「真っ暗な夜だ!俺を自由にしてくれ~」ってジョーの心境のダジャレみたい(笑)。しかしジョーはある重要なことに気づいたようです!

サラ宅 ー「その録音テープはアランが名前と代名詞を削除したため会話が意味不明になっていた。三人称代名詞のsheが削除されていた。」とジョーは彼女がモグラだと、その場からダディに電話しようとします。それを止めたのはサラの言葉「ユリアは死んでいない。この住所に明日の3時に行きなさい。」罠だとわかっていてもユリアについて解明するには行くしかないとジョーはメモを受け取りました。

拘束されているアランの所へ行ったサラはアランの告白を聞きました。彼がピルを見つけて「他に愛人があるのでは?」とサラの後をつけ、サラがもぐらだと知ったこと。愛人がいたわけではなく安心したこと。(く~~。正体はスパイだろうが愛していれば全て良し!この設定、女だったらありがちで安っぽいけど、男だとこうも衝撃的!)しかしサラがアランと結婚した理由は社会的信頼を得るため夫が必要だったからだった。それでもAnd I was the lucky chap.(そして僕がその幸運な男だった)というアラン~~
・・・でも真相はサラは最終的にアランを愛したようで、しかし時すでに遅しアランは「裏切り者は僕のサラじゃない」とすれ違う。(哀しいカップルというか、このふたりはそうなるしかないでしょう)

ソ連対策に影響力を持つ数名の要人が、20歳頃に突如IDを現したことをボビーとウェンディがダディに報告しました。ウェンディが発見した時には「我々の発見は出世ものだ」と言ったボビー、その時ウェンディに「私は国家に仕えているだけで十分なのだから手柄にしたいのならどうぞご勝手に」と言われて目を丸くしていたんですが、ダディへの報告の最後に、「内務大臣には誰の功績か言及は無用です。我々は女王と祖国のためにしている。」と言ったんですよ!あああ、あのボビーが!

ダディは内務大臣に報告に行きました。Operation Glassとは、終戦前からソ連によって国内に植えられ根をはった国家要人達のことであると。その全員に共通することは、権威ある地位にあるだけではなく、内務大臣その人によって任命された人達だと。ちょうどその時、首相は爆破現場に撮影のため向かっていました。それでダディは大臣が首相を殺すつもり、クーデターだと気づいたのです!

爆発現場に首相の車が着いた時、ジョーが階段を昇っていたのは向かいのビルでした。(サラの渡した住所ですね)ドアを開けると、首相を狙う狙撃手、ユリア、オーディン。首相を暗殺し、それをジョーのせいにして置き去りにするという罠だったのですね。(この時にユリアの頭にオーディンの銃口を突きつける目的でKGBはユリアを生かしておいてそこまで連れて来たの?!)

しかし首相の車が開いて降りて来たのはジムでした。ひるむオーディン達。ジョーが襟元に仕込んだマイクごしに「Take the shot」と囁くと、MI5の狙撃者が外からオーディンを撃ちました。

逃げたオーディンは瀕死の状態で近くの建物内で追って来たジョーに見つかります。死ぬ前に「ユリアはずっとこっち側で働いていた。娼婦を捕らえるには娼婦を使えってな。Doubt. It will kill you as sure as any bullet. Bang. I win.(疑いは、弾と同様確実に人を殺す。バーン。俺の勝ちだ。」

空港から旅立つユリアに何度も「この1年どこで何をしていたのか」ときくジョー。1ヶ月後に落ち合う約束をしてMI5に戻る。






全体の感想。このドラマはジョーが主人公だと思ってずっと見ていたのに、私達観客は彼のことを「恋人をKGBに殺された」以外はほとんど知らなかった!ということをこの最終エピで知らされました。誰が嘘をついているのか?死んだと思ったユリアが戻ったのに信じられなくなってしまったジョー。ロシアン・ドールの入り子のような、脚本家が仕掛けた疑いの罠にまんまとジョーと共にひっかかってしまいました・・・。

シリーズ2以降決定していると何かで読んだけど、ユリアとジョーはどうなるのか。ボビーとウェンディは。ボビーのママは・・・^^;



<単語>

disown ~と縁を切る
interrogator 質問者
home secretary 内務大臣
rubble がれき
hanker after ~に憧れる
break bread with (人)と食事を共にする
search high and low to no avail  あらゆるところを探すが見つからない
sloshed 酔っぱらった
forger 偽造者
intuit 直感する
tradecraft スパイ活動に必要なノウハウ
census 国勢調査
integral 不可欠の
frame (人)を犯人に仕立てる
join the dots 点を結ぶ
For what it's worth こんなことを言っても価値があるかわかりませんが
subtle 微妙な、すぐにはわからない
incriminate ~を有罪とする、告発する
turn in  通報する、タレ込む
gloat 満足気にながめる
unbecoming 似合わない、不適切な
off the deep end 夢中になって
downcast  がっかりした

ハリウッド・ポートフォリオ

2015-06-06 20:04:00 | ベネディクト・カンバーバッチ
去年はベン・ウィショーの「鼓動」を見るために、初めてショートショート・フィルム・フェスティバルを見ました。早いものであれから1年。今年はアメリカのセレブ&ファッション雑誌Vanity Fair3月号の、イギリス俳優特集号に合わせた動画「ハリウッド・ポートフォリオ」が特別上映でしたので、見に行って来ました。

<iframe width="560" height="390" src="http://player.cnevids.com/embed/54cee9c661646d6693010000/51cc9fb8bb8f55bdfb000005" frameBorder="0" allowfullscreen webkitallowfullscreen mozallowfullscreen allowtransparency="true"></iframe>


こちらはイギリス特集というくくりの作品群のひとつです。

内容は、Vanity Fairのサイトに掲載されている数本をまとめて日本語字幕をつけたもので、ネットで見られるシーン以外はなかったと思います。

イギリス出身の俳優がアメリカ映画で活躍し、悪役に始まり、アメリカ産のヒーロー達もアメリカの大統領でさえ今やイギリス人だ、というストーリーです。モノクロの昔の戦争動画を最新の俳優撮影と組み合わせて、イギリスによるアメリカ侵略、というシャレに仕立てたものですね。


この作品以外は上のリンク先に説明がありますが、興味深かったのは、

「フォーリーアーティストの不思議な世界」という効果音を吹き替えのように動画を見ながら作る作業のドキュメンタリーがひとつ。漁師が海に出かけて魚を捕って帰って来るというシーンって、後から音だけスタジオで再現しているなんて考えたこともありませんでした!音も同時に録音しているのだと思っておりました。

もうひとつは、

「軌道の上の恋」という宇宙もので、レトロな宇宙船や宇宙服、超まずそうな宇宙食などドクター・フーをボロくしたようなヴィジュアルがなんとも可愛らしく、主人公は「ラブ・アクチュアリー」の少年役だったトーマス・サングスターです。そのまま大きく成長してこの特集に華を添えていたのですが、私は残念なことに、ラストまでいられず用事で途中で退席しました。どうなったのかしら・・・

まだ同じ「イギリス特集」上映は明日の横浜~6/12の二子多摩川まで3回あります。ご興味のある方ぜひどうぞ。無料ですが、予約が優先されます。

マダム・タッソー初体験

2015-06-05 21:52:00 | ベネディクト・カンバーバッチ
大阪の友達がいらっしゃるというので、同行させてもらいました。
6/29までは、オンラインで日付指定ペア・チケットというのを買うとふたりで\2000でした。ちなみに当日券大人は\2000です。ぜひご利用をお勧めします。

金曜日の午後4時半は、どのお人形とも写真はすぐに撮れて独り占め状態でした。土日がどの程度なのかわかりませんが、ロンドンの元祖マダム・タッソーは平日でも常に長蛇の列で、私の在英7年間に一度も行く気が起こらなかったのに比べて、なんてラッキーなのかしら。



まず、ダイアナ元英国皇太子妃もいるお部屋にあったロイヤルな椅子にてモリアーティーごっこをいたしました。



ハムレットごっこをするはずが、舞い上がっていてハムレットのポーズが思い出せず、ドクロ売り商人のようになってしまった・・・・



そしていよいよベネディクトさんとツーショットだというのに緊張のあまりピタッと寄り添えずに、私のバカっ・・・!



振り返ると、寂しそうなベネディクトさん・・・。



西洋の目玉親父コレクション。



わ~い、羽生くんだ~~。私、もっとフィギュアスケートっぽいポーズにすればよかったのね。

今思うと、一緒に写るためのポーズを考えておけばよかったです。
その場では、お人形なのに舞い上がってしまい冷静ではいられないので時間もあるのに気が利いたポーズを撮れなかったのが残念です~~~!!



人形展示の後には、蝋人形の歴史や製作過程がわかるコーナーに引き続きグッズショップが。シャーロックコーナーのほかに、かわいいイギリスのお土産品コーナーがなぜかセールにもなっていました♡

The Game 5

2015-06-01 20:38:00 | トム・ヒューズ
THE GAMEは全6エピとのことですので、いよいよエピ5!です。今週も辞書ひき頑張った結果、ネタバレ満載です。・・・!



幕開けのダブルデッカー、ルートマスターですね。博物館から借りて(Aston Manor Transport museum in Aldridge)使ったそうですが、とっても目立つ撮り方で博物館の人嬉しいでしょうね~

ジョーのユリアとの思い出、「ソ連に行ったらロンドンの何が恋しくなるか」という話題で、ジョーが「本かなー」と言ったらユリアがすかさず「ソ連にはチェーコフ、トルストイ、ドストエフスキーがいるけど、ここにはアガサ・クリスティよね」と・・・これの真意はなんだろう?ソ連の方がいい本があるって言いたかったの?

ボビーのオフィスにエドガーという体格の立派な人が偉そうにファイルを抱えて入って来ました。「3分きっかりで僕にどう感謝しようかと悩むと思うけど、Well, don't worry.Like a sumptuous meal, the bill comes at the end.(なに、心配ない。豪華な食事と同じで、支払いは後でいいよ。」と、ボビーの机の電話をどけてそこに腰掛けるエドガーのお尻へ行くボビーの視線が可笑しくてたまらない・・・・

エドガー情報は、IRA(アイルランド共和国軍)の電話盗聴によるキャプテン・フィリップ・デンモアの名前だった。不発弾処理を担当する、顔を爆竹で吹っ飛ばされた戦争の英雄だと言う。追跡によると、ほとんど外出しない彼が、サラの情報提供者で行方不明中のコリンに会いに家を空けたというのだ。カバンくらいの荷物も渡したらしい。エドガーはこれがいいネタだとわかったら、出所は自分だとダディに言って欲しいと取引条件を告げる。

MI5の秘密チーム会議で ー
ボビー「爆破により顔を損傷する前から精神不安定だったと言う上司がいた。事件も自殺だったかも知れない。」
ジョー「モスクワから接近された最初の離反軍人でもないだろ。」
ボビー「ソ連との接点は内容不明の荷物を引き渡されたコリンのみ。コリンとはこそ泥で闇商人で、在ソMI5員との書類や物品の運び屋をやっている。」
サラ「数ヶ月前、重要なKGBの動きの噂があると私に接近したの。今それを私達はOperation Glassと言ってる。彼の行きつけの場所や関係者は全部調査したけどなにも出なかった。そしてフィリップを数週間ぶりに外出させた。」
ダディ「最後の手がかりだ。荷物の中身を見つけ出せ。デンモアの家には毎日看護婦が来る。ウェンディに行かせるんだ。St John'sで訓練を受けたんだったな?」

Moseley Street Cafeにて ー 
(テムズ、サウスバンクのように見せてロケはバーミンガムのカフェです。カフェの名前で検索すると出ますよ!グーグルマップの写真でも同じです)

ジョーとジムがカードを並べながらもぐら談義。(ビニールコーティングのテーブルクロスが地味かわいい)
ジム「俺がフェニックスの可能性はない?」
ジョー「君はアルカディ接近後に参加したから。じゃあ、全員ひとりひとりあげて削除して行こう。」
アラン・・・ジョー「誰にも怪しまれず何にでもアクセス可能な人間が欲しいとしたら、それはアランだろう。」
ボビー・・・ジム「労働者の味方ボビー?(←もちろん皮肉)俺が握手した後、あいつ手をジャケットで拭いてた。」ジョー「野心家で腹黒い。ダディが退職しそうもないので苛ついていること間違いなし。彼の望むような賛辞を俺達が贈らないと気づいたら寝返るな。」
ウェンディ・・・ジョー「ダディの秘書として中心部にいる。彼の一挙手一投足を知る。脆弱性も。」
ジム「とりすました子かと思ったんだ、君の妹分みたいな。俺の妹じゃあないな。そしたら、ボビーの家に引っ越して、ボビーにも近くなり立場が上がった。」
サラ・・・ジム「ないだろう。提案も見解もいちいち正しかった。」ジョー「だが、すべてが偽のOperation Glassへ導くとしたら?」
ダディ・・・ジョー「彼は俺より若い時にMI5に入り、諜報員を追いつめ、ネットワークを断ち切った。人生を国に捧げてるが、今20年が過ぎ・・・まだ戦いは続いて、英国政府は彼を道化扱いだ。彼の功績の半分も知る人間はこの世にいない。もし彼がKGBに寝返れば・・・」

フィリップ・デンモアの家 ー
看護婦グレースになったウェンディがお宅訪問します。(ベレー帽にブルーの制服が似合い過ぎ?!70年代のナースってこんなにかわいかったのですね。新米モースで見た60年代のよりもこっちの方が好みです♡)呼び鈴を鳴らしても、すぐには入れない、警戒心の強いキャプテン、つい緊張でしゃべりすぎるウェンディに「和ませようと身の上話はしなくていい。やることだけやったら帰るだけだ。」と言いつつも、徐々にグレースに心を開き、ウェンディは鍵をこっそりトイレに持ち込み型取りに成功しました。(ただの秘書が今や立派なスパイだウェンディ・・・)

MI5 ー (このシーン、なぜ赤い不気味なライトの暗い部屋なんだろう?)
アルカディへのKGBメッセージは、新聞The Times社へ個人広告として持ち込まれていたことをアランが解析しました。その都度別人が現金払いで出していました。先週現金で持ち込まれたのは1件「ジェーンおばさんとジョンおじさんの結婚記念日は金曜日」サラとジョーは「デンモアへのメッセージもアルカディと同じ経路で伝えられる」と読み、ダディは「デンモアの荷物を暴き、金曜に何があるかを解明」令を出しました。

刑務所の面会室 ー
おお!ジョーと向き合うはケイト姐さん。お姿がまた見られて何より。
ジョーはアルカディの裏切りがソ連にばれていたこと、ケイト姐さんやトムはKGBの惑わし作戦に使われたこと、ケイトを仕組むには内部の協力が必要だったこと、カスミアはもぐらとコンタクトをとっていたことなどをケイトに告げ、もぐら追跡の協力を仰ぎます。
(ケイト姐さんの出て来た刑務所には、H.M.P.FORBRIDGEと書いてありましたが、最初のH.M.P.はHer Majesty's Prisonsの略です。恩賜刑務所?)
出て来たばかりでいきなりカスミア家宅捜索をさせるジョーにご機嫌麗しくないケイト姐さん、ジムが挨拶に差し出した手を無視したのでジムも手の行き場がない。そしてそのふたりを残して「別の仕事」に行ってしまうジョー。(冷たいな!)

その別の仕事とは、デンモアの家への侵入、場面はふたたびデンモアの家 ー
ウェンディがデンモアを裏庭に連れ出す間に、サラとジョーが家捜しすると、床板下に起爆装置が。ジョーは箱を開け回線を切って元に戻す。その頃ウィンディ=グレースの「私の父も軍人だったわ」発言からデンモアの戦争談を、政府の高官が名もなき労働者をただの肉として前線に駆り出す話を誘う。

起爆装置はIRA(軍とは言え民間組織)のものより性能の良い軍仕様であるとアランが判明。KGBとIRAの協定を危惧するボビー。内閣とバッキンガム宮殿と防衛庁に連絡しろとダディ。爆破可能性のある場所をリストアップせよと(話が大きくなってきましたよ・・・)

カスミアの殺された浴場 ー
カスミアがいつも着ていたポケットいっぱいのコートを探しに、ケイトとジムが働くおばさんを脅して尋問すると、出て来ました。そして財布やケイトの写真と共にポケットから出て来たのは、彼の妹かららしき手紙。

ケイトのフラット ー (ロウソクの火であぶると出て来る文字って、子供の時スパイごっこでやりましたが、それ・・・?しかも手書きの手紙かあ。妹からと装っているから仕方ないのかな。筆跡で足がつかないのかしら?)
ロシア語のその手紙は情報受け渡し場所の説明書でした。「パラゴン・ホテルの真ん中の電話の下」そして手紙の差出人サインはFirebird、火の鳥、つまりフェニックス!もぐらか!

デンモアを追いジョーとサラが波止場に行くと、デンモアは2人組の男に会い荷物を渡そうとするが、男のひとりがデンモアを新聞で見たことを思い出し、もみ合いに。デンモアは男達を撃ち、サラを人質に逃亡しました。すぐ横の男を射殺されたショックによろめくサラ。

自宅に戻り返り血を洗い流したサラにアランが語りました。先日の、サラの避妊ピルを見てしまったこと。その日からこの結婚がだめになるなど考えられないと。今夜サラが死ぬかもしれないと思ったら耐えられなかった。自分はサラのために多くのことを耐えていくつもりだが、他の愛人だけは耐えられないと思ったと。それに対してサラは「この仕事の状態で今は子供は持てないだけ。あなたに話すべきだった。愛人なんていない、愛してるわ。」とラブラブなふたりですが・・・

MI5はデンモアの家には警察を待機させ、ダディは爆弾についてロンドン警視庁公安課と北アイルランドを使って調査するよう指示、場所の手がかりがなく焦るダディ、珍しく声を上げました。ボビーにはいつも余裕の対応だったけど、さすがに危機の規模が大きいようです。

パラゴン・ホテル ー カスミアの手紙の説明通りに準備を整えたジョー、ジム、ケイト
「フィリップ・デンモアを探すべきじゃないのか?」というジムにジョーは「俺達にわかるのは、もぐらは今もフィリップに伝えているということだ。俺達がどこを捜査しているのか伝え奴を逃がしている。もぐらを見つけルートを断ち切りグラスを解決だ。」(なるほどね~!)
電話ボックスのあるホテルのロビーにて、カスミアの手紙通り、真ん中の電話の下を探しに来たのは、
・・・アラン~!

ー ケイトも座らされた取り調べ室にて、
ボビーから尋問を受けるアラン。取り調べによれば、アランはMI5に入る前、航空機会社時代から雇われている。隣の部屋では自分の作ったシステムにてサラを含むチームのみんなも会話を聞いている異様な事態で、スピーカー越しにサラに「すまない」と語りかけるアラン。すすり泣いているサラ。
続くボビー「Operation Glassとは何か?」「どうやってこの計画に参加したか?」「君が答えない限りデンモアの爆弾は本日起爆する」
横からジョー「君じゃないだろう、アラン。」
ボビー「なぜみんなを、国を、裏切るのだ?」
アラン「君が深く情熱的に信じるものがあるなら、単なる忠誠心を越え、君の血となり心、骨となるものがあれば、君にもわかるだろう・・・」

そこへ、デンモアがグレースあてに病院へ電話をして来たとの伝言が。病院はMI5の番号を伝えたので、10分後にウィンディにかけ直して来たデンモアからの電話をみんなで全力盗聴。(逆探知ってできないの?)
フィリップ「これから俺は殺人者と言われるだろうが、そんな単純なものじゃないと言いたかった。俺がこれからすることは、人の命を救うため。最小の命の犠牲で紛争を終わらせる計画なのだ。」
ウェンディ「でもなぜ私に電話してきたの?」
フィリップ「君の俺を見る目が誠実で親切だったから。最後にあんなふうに俺を見た人はもう思い出せない。俺がいなくなっても、誰か親切な人に俺のことを覚えていてもらいたい。」
ウェンディ「いなくなるって?」
フィリップ「計画よりも現場での役目が大きくなってしまった。」(波止場事件で計画が狂ったのか)
ウェンディの誘導にも所在地を証さないデンモアに、ジョーはアランに協力を要請します。永遠に拘束される前に1度だけサラに会うチャンスを餌に。(ジョー、さすが!人の心操るの本当上手い!)

デンモアからの電話から聞こえて来る音を聴き取るアラン。二車線道路、バス、靴音、商店街・・・聖書の言葉を語る男の声。その声は、ジョーがユリアとの思い出のあるダブルデッカーの通る道で聞いたものと同じでした! そこにある建物は保守党の事務所です。

通りから人を避難させるよう指示したダディ、自ら走るジョー。
「残虐な戦争は、いつも戦争が終わる方法と同じやり方で終わる。一方が勝つのだ。」と電話で演説を続けるデンモアのいる通りに警察が現れたのを見て、彼はウェンディが看護婦でないことを悟ります。失意のフィリップ、背後には聖書の言葉を伝える声。電話ボックスを後にフィリップが建物に消えた瞬間に爆音、飛び散る窓・・・

ダディは、アランが前に裏切りをほのめかした時、ジョーのことを言っているのだと思ったと、ジョーに告白しました。
・・・そうそう、アラン、ダディにいきなり告白したことがありました。その時彼は
「今日、あなたに恩があることを考えていました。時計職人だった僕をかってくれて。あなたのおかげで結婚もできた。あなたがいなかったらどんな人間になってたか考えると怖い。裏切りとは容易ではない・・・んじゃないかな。僕らはそれを臆病者や不誠実だと教わった。確かにそういう者もいる。でもそうでない者には、重労働で心が痛む・・・少なくとも自分では崇高な行為だと信じているんだろう。」
これを聞いたダディの反応は「大丈夫なのか?アラン?」と当惑してましたっけ。
これ、サラと子供の話する前のタイミングでした。

サラが帰宅すると、家の前に現れたのはなんとオーディン!!
オーディン「お前からの伝言を読んだ。何があった?」
サラ「ここに来られたら困るじゃないの。例の場所で待っててくれないと。もう、中に入って。」





ややややや!やっぱり!!?このエピ途中で「なに?もぐらはアランか?!」と思わせておいて、最後にこうですよ。いやでも、アランの悩みは、サラの裏切りを知っての悶々だったということでOK? 愛するダーリンをかばっての手錠なのね?えええええ・・・いったいサラのどこがそんなに好きなの?いえ、失礼。来週はいよいよエピ5個分の謎を解いてくれるのでしょうね?そしてボビーとお母さんは?!






<単語集>
nigh  ~の近く
sumptuous 豪華な
jaw-jaw 長談義
lurch forward 前によろめく
slip out こっそり抜け出す
tete-a-tete (フランス語)内緒話
informant 情報提供者
vamoose (スペイン語から)出て行きなさい
quarry 獲物
barbershop quartet  男声の四重奏グループ
Londonderry  北アイルランドの行政区
blot 汚点をつける
leading up to ~まで
prone ~しやすい
speculation 推論
botch ~をやり損なう
disaffect 背かせる
serviceman 軍人
petty 下級の
dismal 陰気な、悲惨な
keep at arm's length 敬遠する
thereupon その後すぐに、その結果
infirmary 病院
surveyor 建築士
local councillor 町/市議会員
eliminate 除外する
devious 率直でない、不正な
plaudit 賛辞、喝采
vulnerability  脆弱性
prim 堅苦しい
taken in だまされる
in person 本人が直接に
arbitrary 偶然による
opaque 不可解な、曖昧な
imperative 必須の
avert (目を)そらす
detonator 起爆装置
booby trap 仕掛け爆弾
accord 協定
liaise with ~と連絡を取り合う
Inland Revenue 内国歳入庁
atrocious ゾッとさせる
Special Branch ロンドン警視庁公安課
anticipate ~を予測する
atrocity (戦争の)残虐行為
intervene 介入する
rendezvous 集合場所
craven 臆病者
glib 口の達者な