Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

The Game 5

2015-06-01 20:38:00 | トム・ヒューズ
THE GAMEは全6エピとのことですので、いよいよエピ5!です。今週も辞書ひき頑張った結果、ネタバレ満載です。・・・!



幕開けのダブルデッカー、ルートマスターですね。博物館から借りて(Aston Manor Transport museum in Aldridge)使ったそうですが、とっても目立つ撮り方で博物館の人嬉しいでしょうね~

ジョーのユリアとの思い出、「ソ連に行ったらロンドンの何が恋しくなるか」という話題で、ジョーが「本かなー」と言ったらユリアがすかさず「ソ連にはチェーコフ、トルストイ、ドストエフスキーがいるけど、ここにはアガサ・クリスティよね」と・・・これの真意はなんだろう?ソ連の方がいい本があるって言いたかったの?

ボビーのオフィスにエドガーという体格の立派な人が偉そうにファイルを抱えて入って来ました。「3分きっかりで僕にどう感謝しようかと悩むと思うけど、Well, don't worry.Like a sumptuous meal, the bill comes at the end.(なに、心配ない。豪華な食事と同じで、支払いは後でいいよ。」と、ボビーの机の電話をどけてそこに腰掛けるエドガーのお尻へ行くボビーの視線が可笑しくてたまらない・・・・

エドガー情報は、IRA(アイルランド共和国軍)の電話盗聴によるキャプテン・フィリップ・デンモアの名前だった。不発弾処理を担当する、顔を爆竹で吹っ飛ばされた戦争の英雄だと言う。追跡によると、ほとんど外出しない彼が、サラの情報提供者で行方不明中のコリンに会いに家を空けたというのだ。カバンくらいの荷物も渡したらしい。エドガーはこれがいいネタだとわかったら、出所は自分だとダディに言って欲しいと取引条件を告げる。

MI5の秘密チーム会議で ー
ボビー「爆破により顔を損傷する前から精神不安定だったと言う上司がいた。事件も自殺だったかも知れない。」
ジョー「モスクワから接近された最初の離反軍人でもないだろ。」
ボビー「ソ連との接点は内容不明の荷物を引き渡されたコリンのみ。コリンとはこそ泥で闇商人で、在ソMI5員との書類や物品の運び屋をやっている。」
サラ「数ヶ月前、重要なKGBの動きの噂があると私に接近したの。今それを私達はOperation Glassと言ってる。彼の行きつけの場所や関係者は全部調査したけどなにも出なかった。そしてフィリップを数週間ぶりに外出させた。」
ダディ「最後の手がかりだ。荷物の中身を見つけ出せ。デンモアの家には毎日看護婦が来る。ウェンディに行かせるんだ。St John'sで訓練を受けたんだったな?」

Moseley Street Cafeにて ー 
(テムズ、サウスバンクのように見せてロケはバーミンガムのカフェです。カフェの名前で検索すると出ますよ!グーグルマップの写真でも同じです)

ジョーとジムがカードを並べながらもぐら談義。(ビニールコーティングのテーブルクロスが地味かわいい)
ジム「俺がフェニックスの可能性はない?」
ジョー「君はアルカディ接近後に参加したから。じゃあ、全員ひとりひとりあげて削除して行こう。」
アラン・・・ジョー「誰にも怪しまれず何にでもアクセス可能な人間が欲しいとしたら、それはアランだろう。」
ボビー・・・ジム「労働者の味方ボビー?(←もちろん皮肉)俺が握手した後、あいつ手をジャケットで拭いてた。」ジョー「野心家で腹黒い。ダディが退職しそうもないので苛ついていること間違いなし。彼の望むような賛辞を俺達が贈らないと気づいたら寝返るな。」
ウェンディ・・・ジョー「ダディの秘書として中心部にいる。彼の一挙手一投足を知る。脆弱性も。」
ジム「とりすました子かと思ったんだ、君の妹分みたいな。俺の妹じゃあないな。そしたら、ボビーの家に引っ越して、ボビーにも近くなり立場が上がった。」
サラ・・・ジム「ないだろう。提案も見解もいちいち正しかった。」ジョー「だが、すべてが偽のOperation Glassへ導くとしたら?」
ダディ・・・ジョー「彼は俺より若い時にMI5に入り、諜報員を追いつめ、ネットワークを断ち切った。人生を国に捧げてるが、今20年が過ぎ・・・まだ戦いは続いて、英国政府は彼を道化扱いだ。彼の功績の半分も知る人間はこの世にいない。もし彼がKGBに寝返れば・・・」

フィリップ・デンモアの家 ー
看護婦グレースになったウェンディがお宅訪問します。(ベレー帽にブルーの制服が似合い過ぎ?!70年代のナースってこんなにかわいかったのですね。新米モースで見た60年代のよりもこっちの方が好みです♡)呼び鈴を鳴らしても、すぐには入れない、警戒心の強いキャプテン、つい緊張でしゃべりすぎるウェンディに「和ませようと身の上話はしなくていい。やることだけやったら帰るだけだ。」と言いつつも、徐々にグレースに心を開き、ウェンディは鍵をこっそりトイレに持ち込み型取りに成功しました。(ただの秘書が今や立派なスパイだウェンディ・・・)

MI5 ー (このシーン、なぜ赤い不気味なライトの暗い部屋なんだろう?)
アルカディへのKGBメッセージは、新聞The Times社へ個人広告として持ち込まれていたことをアランが解析しました。その都度別人が現金払いで出していました。先週現金で持ち込まれたのは1件「ジェーンおばさんとジョンおじさんの結婚記念日は金曜日」サラとジョーは「デンモアへのメッセージもアルカディと同じ経路で伝えられる」と読み、ダディは「デンモアの荷物を暴き、金曜に何があるかを解明」令を出しました。

刑務所の面会室 ー
おお!ジョーと向き合うはケイト姐さん。お姿がまた見られて何より。
ジョーはアルカディの裏切りがソ連にばれていたこと、ケイト姐さんやトムはKGBの惑わし作戦に使われたこと、ケイトを仕組むには内部の協力が必要だったこと、カスミアはもぐらとコンタクトをとっていたことなどをケイトに告げ、もぐら追跡の協力を仰ぎます。
(ケイト姐さんの出て来た刑務所には、H.M.P.FORBRIDGEと書いてありましたが、最初のH.M.P.はHer Majesty's Prisonsの略です。恩賜刑務所?)
出て来たばかりでいきなりカスミア家宅捜索をさせるジョーにご機嫌麗しくないケイト姐さん、ジムが挨拶に差し出した手を無視したのでジムも手の行き場がない。そしてそのふたりを残して「別の仕事」に行ってしまうジョー。(冷たいな!)

その別の仕事とは、デンモアの家への侵入、場面はふたたびデンモアの家 ー
ウェンディがデンモアを裏庭に連れ出す間に、サラとジョーが家捜しすると、床板下に起爆装置が。ジョーは箱を開け回線を切って元に戻す。その頃ウィンディ=グレースの「私の父も軍人だったわ」発言からデンモアの戦争談を、政府の高官が名もなき労働者をただの肉として前線に駆り出す話を誘う。

起爆装置はIRA(軍とは言え民間組織)のものより性能の良い軍仕様であるとアランが判明。KGBとIRAの協定を危惧するボビー。内閣とバッキンガム宮殿と防衛庁に連絡しろとダディ。爆破可能性のある場所をリストアップせよと(話が大きくなってきましたよ・・・)

カスミアの殺された浴場 ー
カスミアがいつも着ていたポケットいっぱいのコートを探しに、ケイトとジムが働くおばさんを脅して尋問すると、出て来ました。そして財布やケイトの写真と共にポケットから出て来たのは、彼の妹かららしき手紙。

ケイトのフラット ー (ロウソクの火であぶると出て来る文字って、子供の時スパイごっこでやりましたが、それ・・・?しかも手書きの手紙かあ。妹からと装っているから仕方ないのかな。筆跡で足がつかないのかしら?)
ロシア語のその手紙は情報受け渡し場所の説明書でした。「パラゴン・ホテルの真ん中の電話の下」そして手紙の差出人サインはFirebird、火の鳥、つまりフェニックス!もぐらか!

デンモアを追いジョーとサラが波止場に行くと、デンモアは2人組の男に会い荷物を渡そうとするが、男のひとりがデンモアを新聞で見たことを思い出し、もみ合いに。デンモアは男達を撃ち、サラを人質に逃亡しました。すぐ横の男を射殺されたショックによろめくサラ。

自宅に戻り返り血を洗い流したサラにアランが語りました。先日の、サラの避妊ピルを見てしまったこと。その日からこの結婚がだめになるなど考えられないと。今夜サラが死ぬかもしれないと思ったら耐えられなかった。自分はサラのために多くのことを耐えていくつもりだが、他の愛人だけは耐えられないと思ったと。それに対してサラは「この仕事の状態で今は子供は持てないだけ。あなたに話すべきだった。愛人なんていない、愛してるわ。」とラブラブなふたりですが・・・

MI5はデンモアの家には警察を待機させ、ダディは爆弾についてロンドン警視庁公安課と北アイルランドを使って調査するよう指示、場所の手がかりがなく焦るダディ、珍しく声を上げました。ボビーにはいつも余裕の対応だったけど、さすがに危機の規模が大きいようです。

パラゴン・ホテル ー カスミアの手紙の説明通りに準備を整えたジョー、ジム、ケイト
「フィリップ・デンモアを探すべきじゃないのか?」というジムにジョーは「俺達にわかるのは、もぐらは今もフィリップに伝えているということだ。俺達がどこを捜査しているのか伝え奴を逃がしている。もぐらを見つけルートを断ち切りグラスを解決だ。」(なるほどね~!)
電話ボックスのあるホテルのロビーにて、カスミアの手紙通り、真ん中の電話の下を探しに来たのは、
・・・アラン~!

ー ケイトも座らされた取り調べ室にて、
ボビーから尋問を受けるアラン。取り調べによれば、アランはMI5に入る前、航空機会社時代から雇われている。隣の部屋では自分の作ったシステムにてサラを含むチームのみんなも会話を聞いている異様な事態で、スピーカー越しにサラに「すまない」と語りかけるアラン。すすり泣いているサラ。
続くボビー「Operation Glassとは何か?」「どうやってこの計画に参加したか?」「君が答えない限りデンモアの爆弾は本日起爆する」
横からジョー「君じゃないだろう、アラン。」
ボビー「なぜみんなを、国を、裏切るのだ?」
アラン「君が深く情熱的に信じるものがあるなら、単なる忠誠心を越え、君の血となり心、骨となるものがあれば、君にもわかるだろう・・・」

そこへ、デンモアがグレースあてに病院へ電話をして来たとの伝言が。病院はMI5の番号を伝えたので、10分後にウィンディにかけ直して来たデンモアからの電話をみんなで全力盗聴。(逆探知ってできないの?)
フィリップ「これから俺は殺人者と言われるだろうが、そんな単純なものじゃないと言いたかった。俺がこれからすることは、人の命を救うため。最小の命の犠牲で紛争を終わらせる計画なのだ。」
ウェンディ「でもなぜ私に電話してきたの?」
フィリップ「君の俺を見る目が誠実で親切だったから。最後にあんなふうに俺を見た人はもう思い出せない。俺がいなくなっても、誰か親切な人に俺のことを覚えていてもらいたい。」
ウェンディ「いなくなるって?」
フィリップ「計画よりも現場での役目が大きくなってしまった。」(波止場事件で計画が狂ったのか)
ウェンディの誘導にも所在地を証さないデンモアに、ジョーはアランに協力を要請します。永遠に拘束される前に1度だけサラに会うチャンスを餌に。(ジョー、さすが!人の心操るの本当上手い!)

デンモアからの電話から聞こえて来る音を聴き取るアラン。二車線道路、バス、靴音、商店街・・・聖書の言葉を語る男の声。その声は、ジョーがユリアとの思い出のあるダブルデッカーの通る道で聞いたものと同じでした! そこにある建物は保守党の事務所です。

通りから人を避難させるよう指示したダディ、自ら走るジョー。
「残虐な戦争は、いつも戦争が終わる方法と同じやり方で終わる。一方が勝つのだ。」と電話で演説を続けるデンモアのいる通りに警察が現れたのを見て、彼はウェンディが看護婦でないことを悟ります。失意のフィリップ、背後には聖書の言葉を伝える声。電話ボックスを後にフィリップが建物に消えた瞬間に爆音、飛び散る窓・・・

ダディは、アランが前に裏切りをほのめかした時、ジョーのことを言っているのだと思ったと、ジョーに告白しました。
・・・そうそう、アラン、ダディにいきなり告白したことがありました。その時彼は
「今日、あなたに恩があることを考えていました。時計職人だった僕をかってくれて。あなたのおかげで結婚もできた。あなたがいなかったらどんな人間になってたか考えると怖い。裏切りとは容易ではない・・・んじゃないかな。僕らはそれを臆病者や不誠実だと教わった。確かにそういう者もいる。でもそうでない者には、重労働で心が痛む・・・少なくとも自分では崇高な行為だと信じているんだろう。」
これを聞いたダディの反応は「大丈夫なのか?アラン?」と当惑してましたっけ。
これ、サラと子供の話する前のタイミングでした。

サラが帰宅すると、家の前に現れたのはなんとオーディン!!
オーディン「お前からの伝言を読んだ。何があった?」
サラ「ここに来られたら困るじゃないの。例の場所で待っててくれないと。もう、中に入って。」





ややややや!やっぱり!!?このエピ途中で「なに?もぐらはアランか?!」と思わせておいて、最後にこうですよ。いやでも、アランの悩みは、サラの裏切りを知っての悶々だったということでOK? 愛するダーリンをかばっての手錠なのね?えええええ・・・いったいサラのどこがそんなに好きなの?いえ、失礼。来週はいよいよエピ5個分の謎を解いてくれるのでしょうね?そしてボビーとお母さんは?!






<単語集>
nigh  ~の近く
sumptuous 豪華な
jaw-jaw 長談義
lurch forward 前によろめく
slip out こっそり抜け出す
tete-a-tete (フランス語)内緒話
informant 情報提供者
vamoose (スペイン語から)出て行きなさい
quarry 獲物
barbershop quartet  男声の四重奏グループ
Londonderry  北アイルランドの行政区
blot 汚点をつける
leading up to ~まで
prone ~しやすい
speculation 推論
botch ~をやり損なう
disaffect 背かせる
serviceman 軍人
petty 下級の
dismal 陰気な、悲惨な
keep at arm's length 敬遠する
thereupon その後すぐに、その結果
infirmary 病院
surveyor 建築士
local councillor 町/市議会員
eliminate 除外する
devious 率直でない、不正な
plaudit 賛辞、喝采
vulnerability  脆弱性
prim 堅苦しい
taken in だまされる
in person 本人が直接に
arbitrary 偶然による
opaque 不可解な、曖昧な
imperative 必須の
avert (目を)そらす
detonator 起爆装置
booby trap 仕掛け爆弾
accord 協定
liaise with ~と連絡を取り合う
Inland Revenue 内国歳入庁
atrocious ゾッとさせる
Special Branch ロンドン警視庁公安課
anticipate ~を予測する
atrocity (戦争の)残虐行為
intervene 介入する
rendezvous 集合場所
craven 臆病者
glib 口の達者な

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (hedgehog)
2015-06-04 21:05:33
しましまさん

私の最終回予想は、「本当のモグラはサラ、アランは国ではなく二重スパイであるサラを愛ゆえに受け入れただけ」でございます。論理的推論ではなく希望的観測です。だって、誰が何と言おうと、アランにはそういう切ない役回りのほうが似合うもの!

>ソ連の方がいい本があるって言いたかったの?

勿論ですとも! ユリアの発言を私なりに超訳すると、「え、イギリスを離れてソビエト(ロシア)に向かうにあたって一番名残惜しいのが本って、あなた一体何バカなこと言っているの? ロシアには世界的な文豪がゴロゴロいるじゃない。それに比べて、イギリスに世界に名の知れた作家なんかいる? せいぜいアガサ・クリスティくらいのものでしょ(笑)」。私はイギリスの小説もロシアの小説もどちらも好きだけど、それでもチェーホフだのトルストイだのドストエフスキーだのと比べたら、オースティンやディケンズでは太刀打ちできない気がしますもん。

とは言え。私だったら、「いくらロシアの文豪が素晴らしくても、ロシア語のままじゃ読めないから意味ないんだよっ」と言い返すところですけどね。
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Unknown (しましま)
2015-06-04 21:43:05
hedgehogさん

はい、私もその最終回予想に賛成です。
しかし、だがしかし、それだけだとどうも単純すぎるので
何かもっと「ええ~?!」と驚く細部を期待しているんですが。

ユリアの本の台詞は、一瞬冗談なのかと思いましたが、
なるほど~!彼女にしてみれば事実を述べただけだったのですね~~
でもジョーはクリスティーは読まない気がしますw
ロスト・シティ・Zなどの秘境探検ものとか、
一番読んでそうなのはマンガというイメージですw
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