通常2D、IMAX、ドルビーアトモス、極上音、爆音、と色々なスクリーンで試してきた「ボヘミアン・ラプソディ」の旅もいよいよ、
「スクリーンX」という左右の壁面にも映写されるという「映画の中に入り込む」世界へとやってきました。
さて、3画面合わせて270度映し出されるワイドオープンスクリーンと呼ばれるものはどんなものか、ご紹介します。
まず映画館の大きさ自体は普通です。席数177。(これ、ちょっと意外でガッカリ)
そして、これは上映される映画にもよるのでしょうが、常に3画面いっぱい映し出されるのではなく、密室とか閉所的なシーンでは前方のみです。
ボヘミアン・ラプソディの場合、ライブや農場、田舎道、とワイドシーンは豊富です。部屋の中でも、ライブのアップ映像でもワイドになると、横に広がった分人間の顔も大きくなって、近い!です。
そしてもしかしたら「応援上映」のみかも知れませんが、歌詞の英語字幕が出ます!!それのフォントもタイトルやリードを同じなのでカッコイイです!この措置は日本だけでしょうか?どういう気の利かせ方でしょうか?世界中でカラオケ?そもそも外国では通常の上映でも観客は騒ぎ、拍手などをするのでとりたてて発声🆗とか拍手OKとか言うような「応援上映」は存在しないはず。
このような状況下で、始まった途端に心臓がバクバクしました。何度も見てるシーンも歌詞が映し出されるとまた措置を読んじゃうし。。。忙しいのなんのって!
しかしね、「応援」って、いったい何を応援するのか・・・映画ですので、俳優さんを、ってことになるのですよ、私の場合。
頑張ってクイーンを演じている俳優さんたちのことはそれは私も可愛くてありがたいと思っています。
と同時に、映画とわかっていながら歌と演奏がほぼ本物クイーンというのは、実はリアタイファンである私にとってはなかなか過酷な状況でして、
フレッシュな映画を楽しむのと、
本物クイーンの揃った青春を思い出すのが同時進行なわけです。
ライブエイドに至っては、ラジオ・ガ・ガであの手拍子をできたのは本当に嬉しかったですけれど、
目を開けると「ラミくんよく頑張った!」という労いの気持ち、
でもライブといえば、まだ10代の少女だった私が本物のフレディが目の前にいて歌って動いてるのが見ていてても信じられなかったライブを思い出そうとしてしまい、クイーンに酔いしれたくば目を閉じるしかないわけです。
どっちかにしろよ!!!
とは自分でも思うのですが、欲張って全部やろうとするので忙しいったらないのです。
そして解放されるのがエンド・クレジットの本物映像です。その場面になってやっと素直に「フレディー!!!」という声が出せました。応援できた。
ただ鑑賞するのと、能動的に自分も動くのって全く違う体験ですね。ものすごくエモーショナルになりました。
見れば見るほど二つに引き裂かれる心なんですけれども、
それを含めても完成した映画を見なければ体験できないことですから、スタッフ&キャストの皆さんありがとうと心から思っています。