Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

楽しかった外資系

2017-05-17 20:28:00 | 近況


自分でも実感ないまま退職してしまいました。

同じ部署の方からお花とケーキをいただきました。ケーキは会社のパティスリー部門から買っていただいたので、先日の娘の卒業祝いと同じ(笑)。まあ私も卒業みたいなものかも(笑)。

外資で外国人スタッフが多い職場ということで、私は余計な気を使う必要なしに(特に男性相手)責任を負わない楽チンな環境でした。

唯一のガンは強敵ゴラム先輩でしたが、一昨日(ゴラムは昨日と今日はお休み)朝から一戦を交えたけれど、私がキチンと「最後の挨拶」をしたのに敵は戦いモードを引きずって失礼な態度をマネージャーの前でとって正体を露呈したので、私の勝利に終わったのが愉快でなりません!やったー!



しかしゴラム去った後も、職場にはGさんというゴラムの子供みたいな人がいて、この人のエゴ主張は日本に何10年住んでも学べない日本的な態度ってあるんだなあ~と改めて思わせる激しさなのです。

Gさんとそりが絶対合わないのは日本人のスーパーバイザーで、私は大好きな大らかな人ですが、この人も外資系に15年以上勤務し続けていても、日本的思考回路から抜け出せないんだなあ~~と改めて思うのです。

具体的に昨日そのふたりの戦いが勃発してしまったのですが、Gさんは「自分だけ説明をされずにのけ者にされる、差別だ」と言い出しました。

実はその説明とは、その日の朝ユニフォームを試着したとあるスタッフについてでした。スーパーバイザーとGさんと私は午前中からいたのでその一部始終を見知っているんです。ただ、Gさんと私はその場にいて別の作業をしていたので、説明は受けてないけどそのスタッフさんがフィッティングした制服がピッタリサイズでかっこいいね、などのコメントは彼女も私も口々にしていたのです。

で、スーパーバイザーは午後に来たもう1人の制服スタッフにそのことを話していたのです。その時私は手が空いていたので試着があった制服をそのスタッフさん用に処理を任されました。Gさんはその時、別の仕事が終わっていなかったのでそれに専念していたのですね。

そしたらGさん、怒り出したんです~

「自分だけに説明がないです。いつもです。ずーっとそうですよ。それがスーパーバイザーの仕事ですか。そうじゃないでしょう。」

あちゃー。
私でさえゴラム先輩が無能と思っても面と向かってはそれは言えない領域じゃないですか。やはり日本文化では上司の仕事をみんなの前で評価するのは最大級の失礼なことだと思うんです。

私も支持された処理はしたけれど、特に説明は受けてません。でも朝の出来事でそのスタッフが昇進したことなど試着したユニフォームでわかることなんですね。これも日本的な以心伝心ってやつなのかな。

厳密に言えば、そういう連絡事項は全員に伝わらなくてはなりませんが、それは改めてこれから詳細が分かってからスーパーバイザーがするな、と私にはわかりますがGさん的にはもう、自分以外の人に楽しそうに話したのを見た瞬間に頭に血が上っていたでしょう。

「いつもです。」と過去を含めて非難されたスーパーバイザーは、お返しに「Gさんが飲料水を取りに行くのが頻繁すぎる」と言い出しました。日本人ばかりの集団だと、水を飲む量ってだいたいみんな同じくらいなんでそんな点を指摘するなんて考えられませんが、Gさんは飲む水の量が人の5倍くらい。それを仕事中に補給しに席を離れるので「部屋ん冷蔵庫に始業の時に飲む分だけは用意しておいてください」という指示をだしているのです。

日本人ばかりの集団しか経験のない人だと、悪気はなくても個人差に不寛容になってしまうんだなあ~と感心したりして・・・(当の2人は真剣なんですけどね)

ところで個人差だけでなく、一般的に日本人は(ゴラム先輩を除いて)仕事が早くて正確、段取りも自然にできるけど、世界にはそういう人ばかりじゃない。

実際Gさんも、言われた仕事に取り掛かるのも進めるのも遅くて、しかも気に入りらないことはすぐに口に出すのでハッキリ言って仕事を頼むのは面倒な人です。だからスーパーバイザーもなるべく仕事を回したくないし、それで説明もあまりされない、という図式なんですが、もちろんGさんにはそういう俯瞰的な目線では物事を見られないので「あたしばかり差別されてる」と思ってそのまま発言してしまうんですよねー。

あと日本って規則は規則って諦めますが、私が唯一住んだ外国イギリスでも、アメリカ人やアジアの人もわりと気軽に「決まりとは違うけれど一応自分の希望を言ってみよう」ということがよくあります。私もそれを知ってしまってからは駄目元で頼んでみる、ということをやります。

が、これがうちのスーパーバイザーから見るとGさんがそういうのをしたと知ったら「差別されてるどころか、図々しいことを言ってそれをマネージャーに叶えてもらい逆に特別扱いしてもらっているではないか」と、なるんです。

ま、私から見てもGさんの自己主張は被害者意識が強すぎると思うし、自分の仕事ぶりを棚に上げすぎなんですが、本人には怖いからそんなこと言えません。



そんなことで、私には気楽な外資系企業ですが、お互いの気質が相容れない『日本人 VS 外国人』の平行線の戦いは延々と続いています。

スーパーバイザーが心配。




お花とケーキをプレゼントにみんなからいただきました。