上の写真、舞台で太陽の役をやっているルイ14世?!
かと思っていきなり冒頭で引き込まれてしまいました。
スポットライトを浴びて金ぴかの出で立ちですが、宮廷人で埋まった観客席の弟フィリップに笑われて動揺して言葉を失っている様子。
・・・私はここで、いつ王がパ・ド・ブレを披露してくれるのだろう?と本気で期待しました!
そう、バレエの基本ステップの一つパ・ド・ブレはルイ14世が作ったという説が本当にあるんです。バレエのパトロンになり自ら踊ったという伝説は一体いつ映像で見せてもらえるのでしょうか!
今回のエピの目玉は笑った王の弟フィリップの結婚でした。
ドイツ王様の娘との政略結婚で法的な結婚はベルサイユに来た時に締結していると思われるのですが、、登場人物たちも口を揃えて聞き返していた「bedding ceremony 」というパーティーが開かれ、その夜夫婦は同じベッドに並んで入ったのを王や側近に見届けられるという儀式でした。
その時フィリップは愛人になんだかんだと横槍を入れられながらパーティーに着ていく服に悩むのですが、結局何と女装で儀式に出席するのです!
ドイツの姫も童顔の可愛らしいお嫁さんなのですが、フィリップは、何と言ってもマーリンのモードレッドですから!女装すると図体はでかいのですが、姫にも負けず劣らず可愛らしいのでした!!
それでベッドには2人で入ったのですが、外野が退出するとフィリップは新妻に背を向けて「おやすみ!」と冷たいのでした。
フィリップは、この儀式に拗ねて嫉妬する男の愛人にも冷たい態度でしたが、新妻にも・・・顔はかわいいけど、強い兄王の日陰で鍛えられ兄にも負けないたひねくれ性格で、このドラマ、王の愛をめぐる女の権力争いは時代劇お決まりなので辛辣でも「まあどこかで見た光景」ですが、それぞれに強いクセのあるキャラの美兄弟のロイヤルバトル(バトルロイヤルと語順違いますよ!)が何よりも私には面白いです。
ところで新妻にプイッと背を向けたフィリップ、ロココな厚化粧(正確に言うと露頃の時代じゃないけど)で顔は白塗り、真っ赤な口紅につけぼくろですから、あれを落とさないで寝たらお肌にさぞかし悪かろうと心配になってしまいました。横では姫が悔し涙を流しているんですけれども・・・
やはりこの衣装はアポロ(太陽)でした。この絵から製作されたシーンかな。