Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

動物園

2015-05-09 19:12:00 | いろいろ


娘が学校の吹奏楽部として演奏するというので動物園に行きました。

行ってみると、それは東京都警察署と動物園のコラボ・交通安全キャンペーンでした。
園内でも特に子供が動物に近づける一角にステージがあり、そのイベントは「アルパカのモコちゃん1日警察署長任命式」というものから始まりました。飼育係のおねえさんに綱を引かれてステージに上がったモコちゃん。子供が観客席から見守る中スムーズに出て来たということは、こうして皆の前に出た経験はあるのでしょうが、本物の警察署長さんから名前入りのピンクの毛布を背中にかけられたモコちゃんは、それが嫌いだったと見え、しきりに足を蹴って何か後ろのものを取り除きたいという仕草をしたのです。

「式」とは真面目に執り行うものなのは人間のルールではありますが、それをアルパカさんも守ってくれるとは限りません。折しもその後の動物園長さんのお話では、「動物の社会にもよく見るとルールがあります。よい子の皆さんも交通ルールを守りましょう!」とのことでした。アルパカさんは人間のルールに同意した覚えはないので、ピンクの毛布をとってもらえないとわかると、警察署長さんから差し出された「任命状」にプイと顔を背け、お客さんの方におしりを向けその場に座り込んでしまいました。

吹奏楽の演奏後にアルパカさんの檻へ行ってみたら元気に歩きまわっていたので安心しました。

しかしその子供向けの動物エリアを一回りして、動物に人間が触れるくらい柵が低く距離が近いのはいいけれど、地面がコンクリートで、そこにブタなどがゴロゴロ寝そべっているのを見てちょっぴり可哀想になりました。

人間と動物が共存するエリアだからこそ清潔に保つために掃除しやすいコンクリートにしたのだとは思います。

ふとオーストラリアの動物園でカンガルーの大きな檻に自分が入ったことを思い出しました。あそこはサファリのように、カンガルーの生活圏に人間が入って見せていただくつくりになっていましたが中は植物園のように緑いっぱいの印象でした。地面も土があって草が生えていました。

東京の動物園も、像とかゴリラとかパンダはかなり大きな檻で飼育されているので、ブタよりも自然に近い環境で暮らしています。だからオーストラリアのはよくて日本はダメだと言うのではなく、今日は小さい檻の中の小動物ばかりを見たし、アルパカのモコちゃんも見たので、ちょっと人間でいることが恥ずかしくなっただけなんです。

そう言えば東京の動物園を見る前に、ロンドン動物園にも行ったのですけど、まったく印象を覚えてないです。よくも悪くもなかったのかな?元気なテナガザルは覚えてるんだけど。

ところで、カピバラという動物の大きさってご存知ですか?
私はてっきりフェレットとかミーアキャットみたいなものと思い込んでいたのですが、もっと大きいんですよ?!中型犬以上、大型犬よりは小さい感じです。しかも動物園では目立たない隅っこに小さな檻があって、私がそのサイズに驚いて網に近づいたら、向こうからもすぐ近くまでは来てくれたのですが、なぜか背を向けて座られてしまいました。

かろうじて横顔

サイズと言えば、ジャイアント・パンダの方は、グリズリー並みに大きいとその名から想像していたのに、実際は大型犬くらいしかなくて「どこがジャイアント?!」とがっかりした覚えも。いったい何と比べてのジャイアントなのか。比べる対象はレッサー・パンダくらいしか思いつきませんが。


The Game 2

2015-05-09 10:42:00 | トム・ヒューズ


前回の時点ではエピ2以降を書くかどうかは決めてませんでしたが、やっぱり楽しいので気になったところどころの感想を書くことにしました。ちょいネタバレあり。大筋バレなし。

ソ連から寝返ったと自称するアルカディの提供した「Operation Glass」とは何かを追うMI5特別チーム、彼とコンタクトをとっているトムという男を追います。

ポーカーフェイスのジョーのことがひとつわかった。・・・お父さんは死んでいる

もうひとりのポーカーフェイス、ダディのことも・・・中国人ダンサーと交際(?)

アランに内部の噂話を報告する任務を与えたダディは、自分のことを老いぼれ扱い、中国人ダンサーとの関係などを詮索したボビーの発言を聞き、さっそく報復に出ました。
「君は独身を決め込んでると意味ありげな噂の的だ。ワシの言ってることはわかるだろ?仕事は所詮、強欲な愛人だ。結婚してこそ一人前。母上だって孫の顔が見たいはずだ。君にはより観測的な役割を担ってもらいたい。自分のこと、他の誰かを考えるいいチャンスになる。」
うーん、ここ、ダディはボビーのことゲイだと知ってて、余計なことを噂してると第1線から外すぞ、という戒めなのかな?それとも結婚できないと知ってていじめ?

二重スパイかも知れないアルカディの仲間トムを追って、売春婦と交渉する役目はもちろんジョー。家の外に立ってる別の売春婦が必ず彼を目で追う・・・そりゃあそうです、どうせならお客に来て欲しい(笑)。だけど彼のように女には困らないような男が女を買うことって、特殊なケースに違いないですよね。どんなケースにせよ、危険を伴いそう。でも危険な愛は魅力的・・・はっ!すっかり娼婦目線に。

その娼婦アリスの言葉「ポッシュな男だったけど、そう簡単にはすませたくないから起訴は取り下げないわ。このまま訴えたら、私はどうなるの?」が印象的。ジョーの答えは「階級は関係ない。国を守るためにあの男を監視下におく必要がある。」アリス「関係あるわよ。国は守っても私のことは守らないのね。」

国に仕える諜報員には階級は存在しないこともあるのでしょうか?ボビーのようにポッシュな出身だと要人の情報に最初から近い特権があるのも事実ですが、ジョーのような工作員の場合、実力次第で上流のエージェントと肩を並べることもある?チームに秘書ウェンディが抜擢されたように、一般社会のヒエラルキーの1歩先を行っているかもしれません。

「Mother Goose, Bobbington Bob.」
これはボビーがお母さんに電話した時の第一声でした。かわいい~

TV「パノラマ」(1953年から現在まで続くドキュメンタリー番組)では「1926年のスト以降我が国最悪の工業危機で何が起こるのでしょうか。」「ストライキ中の炭坑夫は・・・政府は・・・」
と言っています。日本人の感覚だとオイル危機の時代ですが、70年代、国際競争力が低下、イギリスの工業は衰退し200万人の失業者を出したそうです。労働党のもと労働組合が強大化し、スト→サッチャーという流れ。The Gameは72年だからまだその初期的段階。

TVでは「もし原子爆弾が降って来たら」という対処法も報じていました。Operation Glassはソ連の核攻撃計画らしいし、冷戦とは実戦の可能性との抱き合わせなのですね。

さあ、ちょっとエピ2ハイライトのひとつボビーとウェンディ。ジョーの留守中にボビーの独断でアルカディとふたりがコンタクトして仕事が進展した後、ボビーがシェリーのグラスを持ってウェンディの部屋へ。この部屋はMI5ビル内にある宿泊室なのかな?ボビーはウェンディを祝って「半年で秘書補佐への昇進
とは」と言うとすかさず「4年よ」と返され(笑)きまりの悪いボビー。ボビーのようなエリートには事務の女子が4年かけて重役の秘書になることなど考えられなかったのでしょう。「Good heavens, four…」だって。・・・

そしてその後のボビーの奇襲作戦!
対するウェンディの台詞「I have to call a halt.」ってcall a haltを辞書で引いたら「停止を命じる」ですって!
ボビーの嫌な任務遂行のようなぎこちなさと、ウェンディの真っ当な台詞が、こういうシーンにどっちもかみ合ってなくて傑作(笑)。「You can't court your boss and expect peaple to respect you.」
拒まれたボビーは修正案として、難ありフラットに住むウェンディに自宅の部屋を提供します。さすがエリート、そうやって世間の目を欺こうと・・・(笑)

サラとジョーはトムを尋問しますが、その理由は彼が「the letter of the last resort」を知っているからです。その手紙って何?と思ったらwikiによれば、「英国の原子力潜水艦4機の最高司令官宛に書かれた首相による手紙」だそうで「英国が核攻撃を受け首相が死んで潜水艦に命令を下せない場合の対抗措置が書いてある」のだそうです。ほほう。

トムはその手紙と、ジョーにとってユリアの仇オーディン情報を握っているのか・・・・?!






[予告]来週はいよいよ女スパイらしき人物も登場!ジョーの本領発揮だろうか?!ワクワク。



<単語集> あ~大変

MoD  =Ministry of Defence  英国国防省
vet 入念に検査する
rule (it) out 除外する
one time pad 一回限りの暗号
on a need-to-know basis  関係者以外極秘で
cook up でっち上げる
wangle だまし取る
acquittal 無罪放免
bail  保釈
pique 怒らせる、傷つける
nudge つつくこと
ravenous 飢えた、強欲な
observational  観測的な
surveillance  監視
conflict of interest 利益の衝突
volatile 危険な、不安定な
drop the charges 起訴を取り下げる
treason 国家への反逆
retaliate 応酬する
stalemate こう着状態
intact 損傷のない
pre-emptive 先制攻撃の
FO =Foreign Office 外交機関
entice (相手が喜ぶものを提示して)気を引く
muck in  (口)協力する
confine 制限する、閉じ込める
fallout フォールアウト、放射性下降物
protocol 外交儀礼、協定、手順
consistent 一致した、一貫性のある
Are you decent? 決まり文句「ちゃんと服を着ているかたずねる表現。古」
turn in =go to bed
unfettered 自由な
halt  休止 *軍などの「止まれ」の号令もこれ
court  言い寄る
null and void 無効の
light fitting 照明設備
constellation 星座、集まり
MBE 大英勲章第5位
shadow この単語にも「尾行する探偵/刑事/スパイ」という意味がある
double-cross 裏切る、寝返る