Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

泪のYverdon-les-Bains

2013-03-10 16:15:00 | Cabin Pressure
Yverdon-les-Bainsの和訳はこの記事のすぐ下です。↓

Aがイヴェルドン・レ・バン;リヒテンシュタインはスイスの反対側にくっついてるのか・・・



このエピソードには頭を殴られて、気を鎮めるために和訳でエネルギーを発散するつもりが増々深みへと・・・。
おかげで、キャビン・プレッシャーについて同じファンの方とお話する機会もできたり、ありがたいことです!!
恒例になりつつある、訳してて知ったこと、思ったことなど行きますよ~。

3/11追記スクリプトを公開してくれたAriane DeVereさんによると、ジョンが本番数日前に別の俳優さんとやるお試しリハーサルがあるそうで、そこでジョンがいくつか訂正した台詞を紹介してくれてました。例えばマーティンが例の演説を終えた時、ドロッシュさん「ありがとう、クリフさん」それに対してマーティンが「キャプテン(機長)クリフ」と言い返し、さらにオスカー会長が「Actually, it's First Officer Crieff.(いや実はね、副操縦士クリフさんだよ」と告げて、マーティンが面接に受かったことが皆にわかったそうです。あと、1番最後のマーティンの台詞も最初はなくて、キャロリンの「どうだったの?」の質問の直後にエンドロールだったそう。ジョンはなぜ気を変えたのでしょうね? 追記ココまで


キャビン・プレッシャーを訳す恐怖①飛行機用語!!

も~空港に流れるアナウンスは記憶をたどって何とかそれらしいものにできますが(できてないかも)それ以外は自分で調べるしかないので、これが一番時間がかかりました~~~ぜーぜー

type-rated ・・・通常の免許に加えて必要な操縦訓練と許可がいる飛行機の型

What increase in landing distance is required for a flap-thirty landing with auto spoilers inoperable?←コレ、マーティンが7を1と読み間違えられた問題。こりゃわからんと思ったら下の二つの単語を解明したら何とかなった。
flap-thirty・・・スピードと着陸距離を最小にするための主翼下のフラップを30度にする方法
spoilers・・・主翼の上面に取り付けられた動翼、起立させて主翼の流れを乱す

C.P.L.=commercial pilot license・・・日本語wikiには「事業用操縦士/国家資格のひとつ」とあります

あれ?!これしかなかった?!たくさんあった気がしたのは気のせい?!

キャビン・プレッシャーを訳す恐怖②ゲーム

この回、なかったですね! 不思議の国のアリスのような言葉遊びが。
その代わり、アレルギー反応起こしたアーサーに、キャロリンがとった対策はStrawberry drillというものだったんですが、このdrillがわかりません。意味は、計算ドリルのような「訓練」または、穴あけ機の「ドリル」たぶん、穴あけ機を転じて、アレルギーを抑える注射のことをそう呼んでいるのかな。「じっとしてて」とママに言われてそのあと「これでいいわ」と言われてますし。でも言葉遊びが好きなダグラスとキャロリンなので「演習」と、軍隊の訓練のような呼び方で注射を大袈裟にしてみたのですが・・・どなたか意見のある人~~~!!教えてください!


あれ?!ゲームもなかったんだから、この回はハードルが低かったんですね、実は。

でも他のエピと違い、長い台詞の多いエピでした。
ダグラスとハークの「沈み行く船のネズミ」の話にもホロリと来るし、
ハイライトはマーティンの演説ですよね。
Hedgehogさんのつぶやきがこの感情が何なのか教えてくれました。
「マーティンを尊敬すらする」   ・・・・これですよ!

折しも、3月4日BBC6 Steve Lamaqcの番組に出演したFinnemoreさんの話と、私の頭の中ではちょっとかぶりました。「フリーランスのライターとして生活できるようになるのに4年かかって、昼間は先生などしてた」Finnemoreさんも、0から1になり、1から2、そして今4という心境なのかと勝手な深読み。大丈夫、これで終わってない!きっとキャビン・プレッシャーはシリーズ5もあり、テレビ化されますよ~!!(妄想も0から4へと・・・)

あともうひとつ思い出したのは、Starter for 10です。ワッツ先輩のカンバーバッチさんがインタヴューで「容姿に恵まれている」と言ったマカヴォイさんが演じる主人公の、冒頭の台詞です。Some people are born clever, same way some people are born beautiful. I'm not one of those people. 「賢く生まれる人もいれば、容姿に恵まれ生まれる人もいる。僕はそのどちらでもない。」

こんな台詞を聞いていると、イギリスでも、特に恵まれて生まれたわけでもない要領の悪い人も、感情移入する対象なんだなあとシミジミしました。と言うのは、イギリスに住んでいて時々感じたのは、違法だろうが、ズルかろうが、うまく出し抜いたが勝ちという基準で生きてる人がたくさんいるということ。不動産屋がウソ言ってお金を払わせ返金しないとか、出来もしない事をできると言って出来てないのに金を請求するプラマーとか、持ち家があるのに所得の低い人用の公団を又貸しして家賃収入を得るとか。あと昔、私が英語を使う仕事に転職したくてイギリス人の先生に英語習って履歴書の書き方を教わった時、面接ではいかに自分を良く見せるかを色々言われました。自分を150%くらいに見せる履歴書だったり面接ではビビッドな色の服がいいとか言われたな。そういうことをひっくるめると、どうもイギリスでは、努力、とか誠実って価値は過去のものなのか?とさえ思ったこともありました。でも今、キャビン・プレッシャーのマーティンに、世界中の人が感動して、彼を応援してると思うと(私の思い込み?)よかった、ロンドンは都会だから、要領のいいもん勝ちなところもあるけど、それだけじゃない!みんなマーティンみたいに正直で一途な人が実は好き。バカじゃないの、と自分は違うフリしてるけど、自分の良心を体現してるマーティンは救いなんじゃないかなあ。そのマーティンに今幸せの女神が手を差し伸べている・・・!!!
・・・・コホ 私の妄想もマーティンの演説気味になってきたところで、現実に戻ります。
と言うのは本「ネバーウェア」を読むのを忘れていたからでした。