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Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

a gift

2012-08-08 22:06:00 | シャーロック

この回は特に文字の入る画面(何て言うの?インスタレーション??)が美しかったですね

以前、シャーロック2エピソード2の「バスカヴィルの犬」について書いた時、
単語「Asperger's」が気になったことを書きました。
日本語でも「アスペルガー症候群/障害」という単語があるのにそう訳されなかったのは、差別とかそういう配慮のせいかと気になりました。
もしかしたら単に英語圏ではAsperger'sはシャーロックのメイン視聴層10~30代に通じる単語だけど、日本語ではまだ一般的でないとの懸念??(でも日本のメイン視聴層って誰??
考えすぎかもしれないけど、この単語を使わなかったのは、マイノリティーを意味する単語を排除したの?

でもね、「シャーロック」にはマイノリティの悲しみとか優越感とか、
アイデンティティの確立と他者との関わり=愛が詰まってると思うから、
排除して欲しくなかったな。

プロデューサー&脚本家のモファットさんはスコットランド、
ゲイティスさんはイングランド北部セッジフィールドの出身だとウィキにあります。
セッジフィールドはかつて炭坑の町で労働者が多く、ブレア氏が出た選挙区。
ジグソーパズルみたいなドラマを作る彼らは頭がいい子だったでしょうね。
そして「シャーロック・ホームズ」の本を夢中になって読んだ。
ヴィクトリア時代の世界の中心ロンドンを疾走する頭脳明晰な探偵に憧れたことでしょう。


Mind Palaceの映像、美しくてため息。誰が考えたんだろう?監督のポールさん?

そしてその辺の子供達よりも、ヘタすると大人よりも頭のいい自分を重ね合わせた。
地方の町に住む、頭の回転が良くフィクションの世界が大好きな子にとって、
自分と似た友達はいなかったかも知れない。
彼らは60年代に生まれ、英国病に侵されていた暗い70年代に10代を過ごしている。
今のようにネットで世界中とつながってなんかいない時代です。
自分の世界を共有できる人がいないって孤独だと思う。
それからゲイティスさん、彼の場合ゲイであることも孤独に拍車をかけたはず。
いつセクシュアリティを自覚していつカミングアウトしたとか存じませんが、
アイデンティティと闘った時期があるはずです。

そんなふたりが少年時代のヒーローに、自分のまま生きる強さかっこよさを理想化して
現代に蘇らせたのがBBCシャーロックなんじゃないかな。
うまい具合にベネディクト・カンバーバッチが存在する時代でよかったですねえ!
彼らにも、私達ファンにとっても。



彼らは、今まで男同士の友情を描いたドラマや映画ってのはなかったから、
「シャーロック」ではそれを描きたいと言っています。
ドイル原作でも一切使われていない言葉だけど、要するに「友情」=「愛」。
そこにセックスが存在するかどうかは私はどうでもいいと思ってるけど、
製作者の方もどうでもいいんじゃないかしら。でも、愛
それが男同士なので、作品中に自虐的に何度もジョークで出て来る。
いくらマイノリティがイギリスで日本よりも市民権を得ていても、
ドラマのネタになるということは、やっぱりすっかり普通のことではないということ。

世界中の才能が集まるロンドンで天賦の才能を武器に成功したモファット&ゲイティス。
自分の世界を信じて生きて(イギリスはその土壌があっていいよね)
100%自分のまま「ステディなパートナー」=「愛」も得ている彼らだから
あのシャーロックという魅力的なヒーローを作りたかったし、
シャーロックの天才部分も天然部分もまるごと愛してる人達も置いて。

「自分自身でいることと愛を得ることは矛盾しない」

ミステリーでヒーローもののシャーロックがなぜ琴線に触れるのかな~と考えてたら
もらった贈り物がこのメッセージでした。

・・・えっと、以上は少しの情報に基づくあくまで私の想像による意見ですので、
モファットさん&ゲイティスさんの事実と違っている可能性大です。
妄想による産物です。もし名誉毀損になっていたらごめんなさい。
私はおふたりをとても尊敬しています。

note gift[gift] 名詞
1. 贈り物 2. 特別の能力 3以下省略....


♥のユニオンジャック、携帯待ち受けにいかがでしょうか?
名付けてHeartJack♥

ヒーロー俳優さんとお揃い♥

ライヘンバッハ・ヒーロー その2

2012-08-06 12:58:00 | シャーロック
イギリス並みの仕事の遅さだったBS工事が、放映前日の午後に完了しました?!
つまりシリーズ2エピソード3放映に間に合ったのです!・・・夢のようです!


ベネディクトお疲れさまでございます。ありがとうございます。

濃厚な90分でしたね。
せっかくの余韻に酔いしれながらも、どのシーンにも意味が詰まっているような気がして、また見て謎解きしたい衝動にかられる自分にちょっとあきれます。
でも、この時点ではまず登場人物に感情移入が1番の楽しみ方ではないでしょうか。

私が特にどっぷり入ったのは、モリーとモリアーティ!!
いぢわるシャーロックでも好きなのに彼にとって自分の存在はゼロ、って
まるでファンの気持ちを一手に引き受けたようなモリー。今回は頑張ったよね!
口出し無用と言われても思ったことを最後まで言った!
「お父さん話」しなかったらこのエピソード話がこう展開しないはず?(まだ未知数)



そして、自分でも驚くことに、ジム・モリアーティにまで入ってしまうとは・・・
だってまず法廷と221Bでのおしゃれっぷり。


ファンサイトSherlockologyによると、グレイのスーツがREISS。え?ちょっと意外。ロンドンのハイストリートに必ずあって、デザイン・品質・お値段ともにデザイナーズとTOPSHOPの間。でもウィリアム王子妃ケイト御用達で格が上がりました。このスーツはブランド40周年記念の限定モデルなんだそう。そしてラウンドカラーのシャツは、おお?!私が以前記事に書いたLe Kooplesだ!やっぱり欲しいこのブランドの服、モリアーティとお揃い?!

こんなキメ・スーツ着てこんなテキスト打つ。
「Come and play. Tower Hill. Jim Moriarty x.」
最後の「 x 」が日本語に入ってなかったのが残念。

シャーロックと初めて2人っきりになった221Bとバーツ病院屋上。ここの会話に彼の本音が聞こえました。誰にも理解されない彼の侵入同時3発や「リチャード・ブルック」の言葉遊びをシャーロックが推理して当てる時の満足そうな顔!
ジョンに「すごい!」って言われた時のシャーロックと同じ。孤高の存在の自分と同じ土壌に立つシャーロックを見て嬉しくて仕方ないんだね。と同時に、シャーロックを天使の側に連れて行ったジョンが憎く、そしてその関係がちょっと羨やましい。「僕も同棲相手を持つかな。」なんて。
バーツの上でもジムはシャーロックに「君も凡人、天使の側だ。」とすごい失望して見せた。でもでも、最後の最後にシャーロックの言葉「天使の側かも知れないが、そのひとりだとは一瞬でも思うなよ。」を聞いて、「君は僕・・・ありがとう。」と恍惚の表情を見せたのはなぜなんだ?!
どうしてそのたった一言で絶望から急に光を見たの?! わからないーーー
    


直後の、ジム自殺にリアクトするシャーロックの心を映した回る景色。
何メートルも下の歩道に横たわるシャーロックの(一応)死顔。
売り物の知性が見えない時の顔がもっと美しいと思う。気絶してる時とか。
不謹慎なんですけど、真っ赤な血の流れる顔の閉じない青い目が美しい。。。
でもさすがに写真は貼れません。貼りたくない。

そして、ラストのジョンの言葉。とても心に染みましたね・・・
日本語も悪くなかったけど、英語もいいと思うので書いておきます。
(後半)
Please, there's just one more thing. One more thing.
One more miracle, Sherlock, for me.
Don't be ....dead. Would you do that, just for me? Just stop it, stop this....


英語で何か頼む時、ちょっとしたことでも最後に"for me "がよくつくんです。だから通常は深い意味のない言葉なんだけど、この場合は意味を込めているように思います。このエピソードでは世間の評判がポイントになっているし、初回からジョンはいつも評判を気にしてたし。でもこの2番目のjust for meには、「世間なんてどうでもいい。自分には君がいてほしい」という気持ちが聞こえてきました。

最後に!お兄様の謎!!



ジョンは一応マイクロフトがジム・モリアーティを監禁、コード情報と引換えにシャーロックの半生の記録を渡した・・・と結論づけていますけれど、腑に落ちません~~。マイクロフトは明言してない。このモヤモヤ感には身に覚えがあります。「ハリー・ポッター」の最終章の前にスネイプの立ち位置が見えなくなった時!そしてその驚きの真相は見事に物語全体の伏線となっていました。せっかくゲイティスさんが演じるお兄様なんだし、マイクロフトが影で糸を操り、ジョンに見えた事実とまったく違う真実の表層がこれらのエピソードだった・・・・というシリーズ3がやって来ないかな~~!!
「I O U」、221Bの隠しカメラ、グリム童話と赤い封印の封筒、新聞記者キティ・ライリーの役割、この辺をすっきりさせて欲しいですぅ。
そして、キティに渡ったシャーロックの半生、実はすっごく読みたいです。

もうひとつ、今までの「シャーロック」全体についても書きたいことがあるのですけど、
長くなってしまいましたし改めて出直します。読んでくださりありがとうございます。

8/11追記
屋上でのモリアーティの台詞
(SHが笑って「君は計画を止めることができる」JM「でも君にそれをさせられるかな?」の後)
「Your big brother and all the king's horses couldn't make me do a thing I didn't want to./兄上にも王の馬にも僕がやりたくないことはさせられなかったのに」
このall the king's horsesはテレビでは省かれちゃってたけど、ハンプティ・ダンプティの一節と同じで、実は日本語訳をとても楽しみにしていただけにガックリ。童謡ではハンプティ・ダンプティは a great fall をして、王の馬と家来でも元に戻せなかった。モリアーティは「兄上と政府機関」という意味で使った言葉遊びだろうけど、うーん、落ちるのはシャーロックであって、君じゃないでしょ、と突っ込みたくなってしまった。日本語訳なかったし、残るモヤモヤ。

ライヘンバッハ・ヒーロー

2012-08-04 13:11:00 | シャーロック


いよいよシャーロック2最終話が全国のお茶の間(うち以外)にやってきます。
世界中(日本以外)で旬の俳優ベネディクト・カンバーバッチが日本で無名なのは、
BSに囲われてるからだと思います!地上に降ろしてくださいNHKさん!BBCと仲良しですよね~?

そう言う訳で、ドキドキするので、英語版しか見てないけどちょっと書きます。
ネタバレありです。すみません、嫌な人は放映後にどうぞ。
解釈が間違ってたり(←私は思い込みが強いのでよくある)日本版ではこうだったよ!
とかぜひぜひ教えてくださいね!

最終章は実は「バスカヴィルの犬」のラストから始まってると思います。コレdown



マイクロフト含む政府機関に監禁されていたモリアーティの、
独房いっぱいに籠ったシャーロックへの執着心。恐い・・・
と思いながらもシャーロックに占拠された自分もたいして変わらんと自虐的に笑った私です。

シリーズ1と2のエピソード(E)の構成は似ていて、
派手で華麗なオープニングアクトのE1=「ピンク色の研究」「べルグレービアの醜聞」
友情深まるE2=「死を呼ぶ暗号」「バスカヴィルの犬」
ディープでヘビーなE3=「大いなるゲーム」と本作「ライヘンバッハ・ヒーロー」

item5うっとり&気になるシーンのいくつか

事件解決のプレス・レセプションでシャーロックの無礼な発言を通訳するジョンと言う事聞くシャーロック。ジョンが有能マネージャーに見えた。

イギリスのティー・タイム11時きっかりに起こる同時3発強盗・・・いや、侵入。英語はbreak-in。でも普通は、break-in=盗み目的ですよね。その証拠に、ロンドン塔でモリアーティーが踊りながら聞いた曲は、ロッシーニのオペラ「泥棒かささぎ」です。


俳優のアンドリューは、ダンスは自分の演出だと何かで言ってました。天才!

ロンドン塔の警備員は紙コップ、イングランド銀行の総裁(?偉い人)は金のふちのボーンチャイナ、刑務所所長はマグ。場所柄を表すそれぞれの茶器。そしてレストラードもカフェの紙コップとお菓子で口をもぐもぐさせていましたね。



誰もがリラックスしてる時間に、イヤフォンでオペラ聴いてスマホのこんなお茶目なアプリでみんなのお茶を零させる。



その直後、新聞と裁判シーンの曲はニーナ・シモンの「Sinner Man」。
sinnerは「罪人」という意味。

裁判に向かう時、ドアの向こうに群がるプレスや警察の中に姿を表す前の短い会話


ジョン「Ready?」          シャーロック「Yes」

このジョン頼りがいあるなー。シャーロックがやけに素直だなー。

裁判の前に女性警備員への頼み事
「Would you mind slipping your hand into my pocket?」



丁寧な「would you mind~」は「僕のポケットに君の手を滑らせてくださるかな?」
って訳す??その丁寧さとイヤらしさのギャップ。「羊達の沈黙」レクターみたい。

その裁判の判決が「無罪」とジョンからの電話で知ったシャーロック@221Bは、
・・・・お茶の準備・・・!! ガチャンガチャンとケトルのスイッチ入れて
ティーセットをトレイにセットするシーンに胸が震えました・・・かっこよくて!
そしてライブ演奏でお出迎えするとは・・・やっぱり君たちalike=ソックリ、大見得の切り方が。


弾いていたのは、ヨハン・セバスチャン・バッハのヴァイオリン・ソロのソナタno.1

モリアーティが部屋に上がって来てヴァイオリンを止めたシャーロックに、
「ヨハン・セバスチャンがあきれるだろうな。」続いて「バッハは死ぬ間際に、息子がピアノで弾いていた彼の曲が途中で止まったのを聞いて」ここからシャーロックが話を引き継ぎ「ベッドから飛び起き曲を最後まで弾いたそうだな。」
モリアーティ「メロディを最後まで弾かないなんて我慢ならなかった。」
シャーロック「君もだろ。だから来た。」
は~~、弾いてた曲の話から自分達の話にすり替わったよ~。お話を完結させなきゃというモリアーティに。レトリックもいちいち気障ですね!そしてモリアーティのBachの発音はバッハとドイツ語っぽく聞こえたなあ。英語では通常バックと言うけど。

そうそう、この後出て来る、「fairy tale」と「You're on the side of the angels.」って和訳は?「童話」?「お話」?このふたりに似つかわしくない単語だけに気になります。後者の方は「天使達の味方」?意訳して「善人のお仲間」?でもやっぱり「天使」は残して欲しいな。悪魔のモリアーティにふさわしい単語だから。
そしてこの後、無罪になるため陪審員を脅迫したことを「Easy peasy」と言っていた。どんな和訳だったのでしょう。これって、「か~んたん」って言う子供っぽいかわいらしいボキャブラリーなんですよね。ラストの屋根の上でも「Atta boy」ってこれも子供に使う褒め言葉だし、シリーズ1でも「Round round garden, like a teddy bear」を子供の手遊び歌に最も合わないシャーロックが歌ったり、拳銃突きつけ緊張みなぎるプールシーンで「Dear Jim, please~~」と子供番組真似したり、よく出てきますよね。モファット&ゲイティスさん版のピーターパン=「大人にならない男の子」の暗示かな。

8/11追記「easy peasy」の前の台詞
「and every person has their pressure point, someone that they want to protect from harm.誰にでも弱点がある。守ってあげたい人がね。」ってモリアーティが言ったこと、私は陪審員恐喝のことだと聞いてたけど、これ、シャーロックのことも言ってたんですね!だってその直後の会話でSH「どうやって僕を破滅させるんだ?」JM「僕は言ったよ~」って。。。(日本語訳記憶ないけど確かこんな意味)追記ここまで



↑このシーンでも、シャーロックがモリアーティのことを「He's been a bit naughty.」→私なら「最近ちょっと悪い子なんだ。」NHKの訳楽しみ。その直後に固くビシッと「For the sake of law and order, I suggest you avoid all future attempts at a relationship, Molly.」が来るのが余計におかしい。「法と秩序のために、今後いかなる恋愛への企ても回避することをお勧めするね。」でしょうか。

そうだ、ここにハードでおしゃれな男の話に似合わないもの、がまだありました。
モリー・フーパーのさくらんぼのカーディガンが!!
down

写真はWear Sherlock BBCさんからお借りしました

この後、モリーとシャーロックの会話にジーンと来るんですが、視線がついさくらんぼに・・・
そしてWear Sherlockさんでクレジットを見てまたドキっ!「Dolly Dear」?
大英博物館のちょっと南のガーリーな店だ・・・私服持ってる!モリーと趣味あう?!
このアイテムは海外のファン達も注目、ファッションのサイトpolyvoreにもいくつかモリー・コーデがupされています。モリーは、今注目のgeekの女性版かしら!

肝心のシャーロックとジョンの話もひとつ最後に。
前回バスカヴィルでも「コートの襟立ててツンとするのはやめろ」のようなこと(日本語見てない)をジョンがシャーロックに言ってたけど、それって「よそ行き戦闘ルックをオレにまでするなよ」って意味かなーと思いましたが、今回もまたジョンの本音発言が出てました。相手を受け入れてるけど、自分の気持ちも分かって欲しい。すべての大切な関係にあるべき態度。言わなきゃ伝わらないことってあります。

ジョン「Don't do that.」(それやめろよ)
シャーロック「Do What?」(何を?)
J「The Look.」(あれになってる)
S「The Look?」(何に?)
J「You're doing The Look again.」(またあれをやってるんだ)
S「I can't see it, can I?」(だって見えないぞ)鏡見て「It's my face.」(僕の顔だ)
J「Yes, and it's doing a thing. You're doing a "We both know what't really going on here" face.」
(そう、その顔がまたやってる。”何が起きてるかはオレたち分かってる” 顔だよ」
S「Well we do.」(だって分かってるだろ)
J「No. I don't. Which is why I find The Face is so annoying.」
(いや。オレは分かってない。だからその顔はかなりムカつくんだ)


0.15あたりから

さて、モリアーティーの魔の手はこの「シャーロックの大切なもの」にも・・・
そして
見ても解けない「謎」のことも私の脳内いっぱいにひろがっていますが、
そちらは放送終了後にまたゆっくり頑張りたいと思います。





The Baker Street Chronicle

2012-07-29 13:33:00 | シャーロック
「THE BCD」こと「The Baker Street Chronicle」が7月26日に届きました。
日本語では「ザ・ベイカーストリート新聞」と呼んでいいのかな?ベイカー街?
こちらとまったく同じ表紙です。down


写真はJOE RIGGSさんのHPから拝借しました。

これはドイツで発行されている、タブロイド版ホームズ新聞の
BBC「シャーロック」特集・特別英語版です。ドイツから来たのです~~
なのに、イギリスで受け取っている上記のJoe Riggsさんとか、この新聞でも紹介されているファン・サイトのSHERLOCKOLOGYさんが受け取った25日となんと1日違い。
優秀!すごいぞ、ドイツ郵便局!

値段は送料込みで11.5ユーロだったと思います。実は衝動的にポチっとしたとき、なぜか
支払い画面に切り替わらず、何回も何回もトライしてしまい、結局あきらめました。
その数日後にいきなりPAYPALからメールで請求書が来た時に、嬉しい反面10部くらい
注文してたらどうしようと思いましたが、1部の値段でほっとしたのでした。


中身はこんな感じです。かわいいので裏表紙から。



冷蔵庫にペタペタっと。右の真ん中へん、TESCO(スーパー)のレシートには、
ビスケット、牛乳、パン、チュリオスとの印刷が。ビーンズはなしww

down同封されていたお手紙とチラシ。カラーコピーかプリントアウトの手作りっぽさがいい感じ。
お手紙の宛名は「Dear SHERLOCKian, SHERLOCK-Fan and SHERLOCK-Addict!
的確な表現!



down表紙をめくると、社会現象の今昔が。
現代のファンって日本人に見えますけど・・・?ww



down順当なロケ地や所縁の地ガイド。この他にも全4p。
私このニュー・スコットランドヤードのすぐ前で夜中の12時頃、お巡りさんに職務質問されたことがある・・・



downベイカー街221Bの間取り図。この次の見開き2pには、
パイロット版や、グラナダ・シリーズの見取り図や写真が解説とともに。



downジョンのブログ「16th March」付けが、4pに渡りシャーロックの
コメントと交互に掲載されてて、男2人がこんなに文のやり取りするわけないと
途中で目次を見たら、やはり編集さんの創作でした。絵はかわいいけどsymbol3


downフェルトのお人形の作り方!ジョンのセーターは編まないといけないのか?!
裏表紙の冷蔵庫に貼られた写真には、モリーやモリアーティのお人形もありますねww



down数々の考察:「マイクロフトの指輪の謎事件」「暗号/ヴァチカン・カメオ」「ムズ・ハリエット・ワトソン事件」「シャーロックの贅沢なライフスタイルに関する興味深い事件」
些細なことが気になって仕方がないのはどこの国でも同じなんだとほっとした(←していいの?)。



down最終エピソード「ライヘンバッハ・ヒーロー/The Reichenbach Fall」の解説が長々と6p。



新聞は全48p:
nikukiuシャーロックのウェブ「The Science of Deduction」や
ジョンやモリーのブログの作者さんのインタヴュー
nikukiuシリーズ2エピソードのドイルの原作や他のホームズ映画との関連比較
nikukiuドイツ語版のメイキングオブ&声優さん紹介
nikukiuJoe RiggsさんによるThe Memory Palace
nikukiuSherlockologyメンバーのインタヴュー&他のファン・サイトの紹介
nikukiu10月発売予定の公式ガイドブック「SHERLOCK:THE CASEBOOK」著者の紹介とインタヴュー
・・・・などなどなど、盛りだくさん!私もまだ読み終わってません・・・!

The Baker Street Chronicle
ドイルが住んでた家「アンダーショウ」が実はまだ開発業者の上告と闘い中なので
フェイスブックで「いいね」して欲しいそうです。
オーダーもこちらのリンクからできます。なにかに現在売り切れと書いてあるのを見ましたが
新聞なのに1st Editionとあるから、増刷予定ありと推測します。






バスカヴィルの犬

2012-07-26 14:22:00 | シャーロック
BSアンテナの気配もありません。
シリーズ2エピソード2「The Hounds of Baskerville」の日本語放送も見られないので、また些細なことを思い出して寂しさを紛らわします。なのでストーリー上重要なネタバレはなしです。

巨大犬の謎解きに来たイングランドの田舎の村。宿泊したパブの前でsmile


ロンドンでは見られない爽やかな笑顔は・・・ベネディクトだけ?マーティン無理してる?あ、眩しいだけかな。でもなぜベネディクトは平気?

ここですよ。Dartmoor。



<勝手にキーワード1クリーム・ティー>

この村のあるデヴォンと聞けばスコーン+クロテッドクリームの「クリーム・ティー」を思い出す。デヴォン・クリームはロンドンのスーパーでも売ってる。
エピソード冒頭、ニコチン禁断症状を見かねたハドソン夫人が「お茶でも飲んで」と提案した時には「お茶より7%増強じゃなきゃダメ」と却下したのに、依頼人ヘンリーに煙草を吸わせてその煙で満足、しかも事件は価値なしとの判断したシャーロックがヘンリーを追い返そうとして「Off to Devon with me. Have a cream tea on me.デヴォンに行って。クリーム・ティーして。」と言ってたのは、土地の連想ですよね。item5 


<勝手にキーワード2犬を探せ



夜、パブの暖炉の前で超不機嫌なシャーロックの台詞。「We're looking for a dog. That's your brilliant theory. Cherchez le chien!」・・な、なんで突如フランス語?と調べてみました。結果、「Cherchez la Femme/女を探せ」が元ネタだと思われます。1864年デュマの作品が初出で、意味は大ざっぱに言えば「事件の影に女あり」という探偵小説の決り文句です。この「la Femme/女」を「le Chien/犬」に置き換えて、尚かつ、前の「That's your brilliant theory/君のご立派なセオリー」は女好きジョンの性癖を意味して「女を探せ」にかかっている・・・うーん、意地悪冴え渡るセリフ!!また和訳がつらいね・・

<勝手にキーワード3アスペルガー

アスパラガス・・・

と聞こえてしまった英語のアスペルガー「Asperger's」



ロンドンから離れた村にまで出没したレストラードに「 What the hell are you doing here?」と罵倒するシャーロック。でも彼のいないところでのジョンとレストラードの会話が・・・
J「彼は嬉しいんだよ。密かに。」
L「いつもの顔ぶれってのがいいってことかい? 彼の・・・」
J「アスペルガーに?」

アスペルガー症候群/障害の特徴 (Wikiから抜粋)

他者の心を読むことが難しい。言わなければ、意図していることが何かを理解できない。
しかし、特徴の見かたを変えると、客観的で、事実を正確に理解して表現する。
きわめて強い、偏執的ともいえる水準での集中を伴う。
自分の興味のない分野に対しての忍耐力が弱い。
音、匂いに敏感(略)・・・・


わーーー?!特に最後の「匂い」!シャーロックの嗅覚って動物並みなシーンが何度も!
ヴィクトリア時代にはなかった病名も、21世紀には一般人の知識(あ、ジョンは医者だった)。

以上、ストーリーや見どころはまだ放映前ですし、他のサイトもあるし、私の出る幕ではありませんが、

<勝手にキーワード4シャーロックの顔

ハドソン夫人の言った「Joli Laid」そのもの!!!
当代二枚目俳優とは思えない表情のバリエーション、
どうぞBSお持ちの方、日曜日には楽しんでくださいね。