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Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

ベルグレイヴィアでHappy New Year

2013-01-02 10:10:00 | シャーロック
謹賀新年kadomatsu
今年もよろしくお願いいたします。

去年のお正月に地元英国では放映されたシャーロック/シーズン2の最初のエピソード「A Scandal in Belgravia/ベルグレイヴィアの醜聞」。日本再放送は今年の元旦の夜でした。NHKさん粋ですね。エピソード中でクリスマスと新年を迎えますから一緒に気怠い気分が味わえますからね~。

実は、このエピソードの感想はまったくブログに書いておりません。私にとって触れたくない感情的なものがあるから。でもやっと心の整理をするいい機会だから書いておきます。



「シャーロックと愛」がテーマのこのお話では、The Womanことアイリーン・アドラーが登場ます。シリーズ1でシャーロックに関わる女性と言えば、大家サンのハドソン婦人とシャーロックにぞっこん片思いのモリー・フーパー。このふたりには安心して感情移入できます。ハドソンさんはいわば221Bのお母さん、男の子の母は地位安泰。シャーロックの性格悪いところもかわいいところもわかって、このエピソードでもジョンに「なんで僕達はシャーロックのこと(恋愛経験)知らないんだ?」という質問に「だってシャーロックですもの」とさらっと言ってのけ、安心して私のヒーローをお任せできる存在、シャーロックに大型犬のように慣れてハグハグされて「ああ!あの役やりたい」とさえ思います。モリーちゃんは、お仕事で実際にシャーロックに関わってるけど、好きなことも悟られてるのにいいように扱われて、まるで、ドラマを見てシャーロックを好きになった自分のよう。でもモリーちゃんは理系女子で真面目だし美人だけどそれを武器に生きるタイプじゃないからやはり安心できる。そう、ベルグレヴィア以前には、シャーロックのまわりには安全パイの女性しか登場しなかったから、見ている人(←自分のことですな)が仮想恋愛して幸せになれたのだ!またはシャーロックの性別は考えないで天才探偵に自己投影して楽しめた!

ところが、アイリーンは、ファム・ファタール、急に色っぽ~い展開にビクッ。ジョンの言葉を借りれば「You flirted with Sherlock Holmes?/シャーロック・ホームズをくどいてるのか? 」ですからねー。そうだ、シャーロックって男だったんだよね。しかもかなり上等の。ドラマが、少年少女文庫のように、大人の恋愛は蚊帳の外のような世界だと思ってたのに何てこった!しかし、美人で強くて頭も良いアイリーンに対抗意識を持つなんてありえない。もし私が頑張っておしゃれしてくどきに行っても良くてモリーちゃんのような扱いですね。それはわかってるんですけどぉ!でも他の美男美女が出て来るおしゃれでスリリングな映画のように素直にただウキウキできないんですよー。

それは、もちろん10代の時みたいに、お話の主人公に仮想恋愛してたのが理由のひとつ。残りの理由は、シャーロックが生身になりすぎたショック。シャーロックが完全無欠だったら、絶対おもしろくない。人間を超えようと感情を捨てようとしていても、ところどころほころびる隙間が魅力だと思う。それなのに、同時に、嫌なんです。恋愛なしで完結していたシャーロックの世界が壊れたのが。人間と人間じゃないものの間をウロウロしていて欲しいヒーローなのに、地面に堕ちて来たのを見てしまったって思うのです。なんて勝手な言い分なんでしょうか。

dokuroいや、好きなんですよ!もちろんこのエピソードがあって幸せには違いない。

クリスマス・スペシャルみたいなシーンなんて特に!仕事上のおつき合いのレストラードやモリーちゃんまで集まっちゃって!でも誰が招待したんでしょうね。そんな気がまわるのはハドソンさんですか?
もちろん寝起きのシャーロックもバッキンガム宮殿もね。(ところで私はシャーロックはシャワーのあとかとも思ってたんですがそしたら髪が濡れてないのは変ですよね~。それにティーらしきものも飲んでますしねえ。普通、お風呂上がりにティーやコーヒーは飲まないよね。やっぱり寝起きのアッパーシーツなのかな。。。)
それからアイリーンの部下に車で連れて行かれたジョンがマイクロフトのことを「まったくpower complex(権力の誇示って訳だったかな)」って言った台詞の直後に、バタシーの発電所が現れる!あれはロンドン住人なら誰でも知ってるだけでなくピンクフロイドのアルバムカバーにもなっているので世界的に有名ですよね。英語で発電所は普通power stationですけど、大きなビルやその集合体をcomplexというので、あの発電所のことになるわけです。「ほほお!」とにんまりする瞬間。
1/5追記
そうそう、英語と言えば、MOMOさんのブログで色々語りあって気がついたことがありました。字幕や吹替えにもなってない意味。
宮殿でマイクロフトがお茶を入れるシーン:マイクロフト「I'll be mother.お母さん役だ」シャーロック「And there is a whole childhood in a nutshell.紆余曲折の子供時代だった」このI'll be motherは実は慣用句で「お茶を入れますね」という意味なのだとMOMOさんブログのコメント欄に。それでやっとマイクロフトやハリーさんのギョッとした表情に納得できますよね。シャーロックはマイクロフトが「お茶を入れよう」と言ったのにわざと文字通りの意味にとって返事してわざわざ兄弟の軋轢をふさわしくない場面で披露したんですね!な~んてヤナ奴!
そのあと、シャーロックが宮殿を去る時に言った台詞「I'm not the Commonwealth.」これは英国連邦じゃない=愛国者じゃない=女王様に義理はないという意味でしょうが、commonwealthの語源を調べたらcommon good(共通善)だったんです。深読みすると「僕は愛国者じゃないし善人でもない」となって増々シャーロックらしい。追記ここまで


あと、白状しますと、ラストシーン、アラビアのシャーロックですが、私はしばらくあれはシャーロックの妄想だと思っていたのです。すみません、よく考えたら、オチが妄想なんてドラマや映画はあり得ないので自分で却下しました。アイリーンは死んだから、彼女のカメラ・フォンが遺品に欲しかった、と理解したのになあ。手渡したジョンのように。逃して生きていると知ってるのにそれでも欲しいなんてシャーロック~~そこまで好きだったのね。。。。とここでまた勝手な嫉妬心。


素晴らしい作品にケチをつけるつもりはまったくありません。とってもとっても心の奥深くにしみ込んだエピソードでした。でも、そうさせた自分のつまらないこだわりも、書いておきたかっただけです。すごく好きだけど、辛くもあるので。

smile
さ!2日「バスカヴィルの犬」3日「ライヘンバッハ・ヒーロー」と正月から3夜連続なんてNHK素敵!



   















BBC BOOKS ベネディクト 序文の後編

2012-12-16 16:29:00 | シャーロック


10月に書いた「BBC BOOKS」を読んでくださった”ましゅまろさん”から、「THE HOUND OF THE BASKERVILLES のベネディクト・カンバーバッチによる序文」の後半も、というお声をいただきました。「え?私の和訳でいいの?いいの?!」と柴犬のように素直に尻尾を振って書き出したしましまです。

この本とは、サー・アーサー・コナン・ドイルの原書に、BBCテレビドラマ「シャーロック」のスタッフやキャストが1冊にひとりずつ序文を寄稿したシリーズです。序文は全4ページで前半2ページの和訳が過去記事に。後半2ページの英文はアマゾンさんの「クリックなか見検索」から読めます。

では後半は3ページ1行目、Holmes からですよsmile

「ホームズは後に自分自身を『犬の1種、そして狼ではない』と記述している。そして、匂いの追跡中には興奮しすぎた狩猟犬のようであるのと同時に、一方、彼は時おり221Bの暖炉辺で気怠く無気力だったり、憂鬱そうに白日夢にふける、イヌ科の習性の別の面を披露するのだ。人類の親友らしくなく、彼はしばしば溶解度7%のコカイン投与の助けを借りてそこにいたるのだけれど。

 ホームズ聖典には、犬科はよく登場する。夜吠える犬や吠えない犬。『The Gloria Scott』で披露されるのは、大学在学中のホームズがブルテリアに噛まれて回復するのに10日もかかったという話だ!それからトビーという興味深い混血の犬がいる。忠実なスパニエルが半分、もう半分がラーチャーの血をひいている(と言うことはグレイハウンドが1/4とアイリッシュ・ウルフハウンドが1/4がということだよね? 集中するんだ、カンバーバッチ!)。ともかく、ラーチャーの血が濃く出ているスパニエル犬(それは逆だと思うんだけど・・・大きさではそれが優勢だけどね、この事例では)という考察はさておき、ホームズは「あえてトビーに助けをかりる、全ロンドン警察にではなく」という事実を考えてほしい。

 しかしホームズ聖典には唯一の本当に重要な犬がいる。そしてそれはダートムアの霧中を不吉にも音もなく足早に歩く ーいにしえの呪いがバスカヴィル家を訪れたのだ!

 僕はこの素晴らしいお話を最初は読んでもらったのを覚えている。先生にだったか、楽しませてくれるのがうまい僕の父にかだった。僕はそのゴースト・ストーリーの要素は本当に恐かったけれど、僕達のヒーローが不断の論理遂行によって迷信の蜘蛛の巣を吹き飛ばすのに元気づけられた感覚も覚えている。だが、待てよ! ドクター・ワトソンはダートムアに行かされたんだった ・・・ ひとりで! 僕達の新しいバージョンであるBBCのシャーロックでは、僕達はロケ地で数日間を過ごした。ロンドンから逃れ、この話のもうひとつの主役であるダートムアを発見するために。それは呆然とするような景色だった。うねる丘陵や谷が荒野に開けた尊厳に割り込んでいき、その眺めは太陽が沈み行く中どこまでもどこまでも続いているのだ。太陽が沈むと今度は、急に寒くなり風景はどういうわけかその姿を変え、まったく今までとは違う荒れ地となる。これが荒涼としながらも美しい、コナン・ドイルがみごとに岩の丘陵と霧の悪夢の風景に変えた地だ。物音が近づいてくる。君の胸は締めつけられる。手を伸ばしても届かない闇の向こうには何が横たわっているんだろうという恐怖で。そして今度は彼方の遠吠え・・・その痛みと絶望にぞっとするような。飢餓の叫び、復讐に燃えた野獣!

 というわけで、もし君が初めてなら、ようこそ、そしてページを繰ると君を待っているスリルが羨ましいな。もし古い友のところに戻って来るようにこの本を読み返すというのなら、君の時間をとらせたことを許してよね! 紳士淑女の皆さん、最も著名で、愛されていて、恐ろしくてシャーロックホームズの事件の趣に満ちた「The Hound of the Baskervilles」でございます。

 これでよかった? もう1回やってもいい? どういう意味だい、撮影のようにはいかないって・・・?

 Oh!

            ベネディクト・カンバーバッチ  」


以上です!
最後の「Oh!」は、皆さん、シャーロックの声と抑揚で読まれたことでしょう!


・・・実はこの本、この序文が載っているので、ベネディクト来日の成田に持って行った本なのです。もしもチャンスがあったら、この序文のところにサインをしてもらいたいな~って! いえ、それは、来日の記事に書いたとおり、叶わぬ夢だったんですけど。


12/18追記:訳への注釈・コメントは文中では邪魔なのでこちらにまとめて


*人類の親友(man's best friend)「犬は人類の良き友」とはよく聞きますね。

*トビー(Toby)は「四つの署名The Sign Of Four」に出てきました。ラーチャー/lurcherとは犬種ではなく混血の密猟(純血種を使う貴族に対して)に使うための犬としてイギリスとアイルランドで発達したタイプの総称です。ベネディクトが書いた2種の他にもブルテリア、コリー、ジャーマン・シェパード、レトリバー等とのクロスもあります。他の雑種犬と違うのは、ラーチャーは狩猟に合わせて意図的に人間が改良したという点です。



狩猟は動物愛護の精神と矛盾、もめてる昨今ですけど、狩猟犬ラーチャーはイギリス&アイルランドで愛されているのがカレンダーが数種発行されていることからもわかります。雑種とも純血種とも違うなんともいえない可愛さです!

BBC BOOKS

2012-10-01 23:01:00 | シャーロック
10月に突入しました。しましま一族が集合した運動会も、台風も終わって、
もうひとつ、やっとのことで終わったのは「THE SIGN OF FOUR」です。



せっかくドラマのファンになったんだから、原作も知っておきたいと、
せっかくだったら原作なんだから原書で、
せっかくだったら、大好きな俳優さんの写真の表紙と
豪華執筆陣の最新の序文がついた、BBC BOOKSシリーズが出てるじゃないか!と
せっかくだから、発表順に読み進もう、と始めてしまったのです。

その発表順は、最初が「緋色の研究」こと「A STUDY IN SCARLET」
2番目が、「四つの署名」こと「THE SIGN OF FOUR」
どちらも長編で、巻末にオマケとして短編がひとつずつ収録されています。
前者には「ボヘミアの醜聞」後者には「白銀号事件」でした。

いやー、日本語でさえ小説というものをあまり読まない私です。
なぜこんな拷問に自ら手を出してしまったんでしょう!苦クク。。。。
いえ、120年前の本をそのまま読むという経験は面白いです。
でも、この本、まったく現代語訳ってされてないんでしょうか?奥付には書いてないし。
日本語では明治の表記と文体で今そのまま読むのは難しいじゃないですか?
英語って古風な言い回しなどは今使わないってのはあるでしょうけど
100年以上ほぼ変化がないってのは戦勝国ならではのまっすぐな文化史なのかな。
英文学にお詳しい方にぜひ教えていただきたいです~!!!




こちらのシリーズは現在のところ5冊出ているようで、私はそのうち4冊を
持っています。発表順では、次は最も面白いと人気の高い「冒険」こと
「THE ADVENTURES OF SHERLOCK HOLMES」です。やったーー
でも、実は順番を守らず「BASKERVILLES」を先に買ってしまったんです。
ひとえに「序文」著者がベネディクト・カンバーバッチだという理由で。。。

ところで、ネット社会の現在、本文だけなら無料で原作全てが読めるサイトもあるんですよね。しかしそれを知ってなおお金を払ったのはその序文が読みたかったのが大きいんですが、なんとアマゾンの「クリック!なか見検索」でも半分くらいは読めてしまうことに最近気がつきました!!がーーーん!・・・いや、全文は読めませんよ!読めたら著作権侵害だ!!

序文の著者は、「SCARLET」がモファットさん、「署名」がマーティン・フリーマン、「冒険」がゲイティスさんです。

著作権のことを叫びながらも、せっかくこちらのブログを読んでくださってる方のために、BASKERVILLESからベネディクトの序文を、私のつたない和訳で前半の95%を紹介します!なんか変なんですけど、さすがに英語文そのままは転載いたしません。これで雰囲気が伝わったらいいなと思います。そしてぜひとも日本アマゾンでも販売してますので、原文をお読みになりたい方はポチッと行ってくださいね。

INTRODUCTION<序文>

「ミスター・ホームズ、あれは足跡でした。巨大な魔犬の!」
 
 有名な台詞。

 完。

 待てよ、’魔犬’の作品全体の序文を書いて欲しいの?
(もしもこれをミュージカルにするとしたら、こうやって話すのがいいな。「魔犬!」のミュージカルか・・・そうだ、いいアイディアがあるぞ・・・
・・・集中するんだ、カンバーバッチ!)

 これって、マーティン・フリーマンによる策略なのかな? ー例のシリーズが間もなく「ジョン」とタイトルが変わると確信してるからって。 だって、原作の中でも最も人気があって恐ろしくて、それなのに15章中6章にはホームズが出て来ないというので悪名高いのが、この作品なんだ。なぜだ?

 なぜかって、そうだろう、犬のせいだよ! あ、ごめん、これはネタバレだったかな・・・

 でもシャーロックは、その世にも巨大な犬を探して近所をかぎまわり、早すぎるくらいに解決する。そして僕たちは221Bに戻り、石炭入れからまた1本葉巻を優雅に取り出す時間には間に合う。とにかく、マーク・ゲイティスがこうしちゃいけないってことはないよね? 彼は、僕たちのバージョンを書いたんだし、それに犬を飼っているんだし!バンセンって名の犬!マーク(とバンセン)に公平であるために言っておくと、口から火を噴射したりはしないし(前の晩にくさい薫製ニシンでも食べない限りはね)、めらめらとくすぶる光で目を輝かせたりしないし、彼の首の逆毛と喉袋が揺らめく炎で浮かび上がったりもしないけど。(しましま注:ここは原作本文に対比してますね)ただごろんと転がって君にお腹をくすぐらせてヨダレは垂らすけどね・・・

 僕はシャーロック・ホームズには遅れて来た。3年前に手を付けて、いまだに追いつこうとしている感じだ。原作は全部読んだけど、最初は何もわからず大のホームズファンふたりを信用するしかなくて ー そう、スティーヴン・モファットとマーク・ゲイティスを。世界で最も偉大な(顧問、だけど僕が思うには万能の)探偵を演じるための僕の本能をふたりに預けたんだ。幸運にも、彼らはただの狂信ではなく、イギリスでも最も優秀な作家だった。始めのところから読み出し、「緋色の研究」を読んでいる時、本はキャラクター設定のための教科書であり、シャーロックを演じることを容易にしてくれることに気づいた。

 ドクター・ワトソンは、職業柄、非常に知覚力の鋭い人だ。(もっとも、ホームズが何度も言うように、彼は、見てはいるけど、常に観ているわけではないんだけど。)とは言え、ホームズに紙上に命を吹き込んだ人物としてワトソンは異彩を放っている。僕の研究としての読書も調子が出てきた。この素晴らしい物語に関するもの全てを好きになるにつれて。喜びに満ちているじゃないか、ホームズ聖典を読むことが宿題と言えるなんて。ああ、僕の役者人生!

 ワトソンは初期のホームズの外見についてうまい記述をしている: 彼を観ていると、良く訓練された純血種の狩猟犬が、茂みを前に後に駆け回って、熱意に鼻を鳴らしながら、ついには途切れていた匂いにたどり着く様子をいやおうなしに思い出す。

(以下略)by Benedict Cumberbatch



*この続きはアマゾン「なか見検索」で英文が読めます。
再度「集中するんだ、カンバーバッチ!」も出てきますよsmile

10/4追記 なんと!さっき日本アマゾンさんのBASKERVILLESの「クリックなか見!検索」を開けたら、序文が全部読めるようになってた?!なんだなんだ?!著作権はどうした??本が売れなくてもいいの?太っ腹だなあ。。。。

12/18追記:訳中の補足/文中にあると邪魔なのでこちらにまとめました
*「ジョン」とタイトルが変わる・・・これは「シャーロック」に対する「ジョン」なんでしょうけど、シャーロックと言えばそれで立派なタイトルだけど、ジョンというありふれた名前だとタイトルだと即座にわかりませんね。(苦笑)
*薫製ニシン・・・kippersと言って、イギリスの朝食メニューのひとつです


SHERLOCK:The Casebook

2012-08-15 10:30:00 | シャーロック


BBCドラマ「シャーロック」の公式本、SHERLOCK: The Casebookの著者、
Guy Adamsさんが、The Baker Street Chronicleに1ページ寄稿されています。
現在販売中のものですので全文転載は控えますが、£、$、€だてのみ販売なので
\には積極的ではないと受け取り、ちょっとだけなら紹介してもいいのかな~

GUYさん、上記の名前からのリンクでも分かるとおり、ホームズ本を含む著作のある
ライターさんで、学校の暗~いヴィクトリア調の図書室で出会って以来のシャーロキアン/ホームズィアンだそうです。演劇でホームズ役の経験もあるそうで、自らのことを
「haunted/取りつかれた」というキーワードで表現しています。

この著作にあたり、テレビ番組について今さら本にする意味に悩んだそう。
DVD/BRにコメンタリーもメイキングオブも入ってるし、ネットには膨大な情報
が溢れているのに、さらに何か新鮮なネタを提供できるのか・・・

そして結局、かつての著作:The Case Notes of Sherlock Holmes(新作ではNotesがbookになったのですね)



を踏襲して、ドラマの裏話を含め6つのエピソードを
シャーロックとジョンの視点で精密に調べ、時に議論も入れ、証拠、新聞の切り抜き、
インタヴュー、メール、事件の核心に至るジョンのメモ、登場人物の発言 etc.
で構成したとあります。

以下、本のカバー上での議論、と書かれて掲載されている会話なのですけど、
現在ネットに公開されているカバーには見当たらないのは、変更があったのかな??
英語読むのめんどうな方のためにご参考までに訳しますが
義務教育の英語を訳して意味があるのかちょっと疑問にも思う日々。。。
(でも、この本だって日本語版が出たら、そっちも読みたいですよね。)

book book book book book book

SHERLOCK: A book about me, finally.(僕の本だぞ、ついに)
JOHN: And me. Obviously. About us in fact.(僕のでもあるぞ。そうだろ。実のところ僕ら、だ)
S: Oh. Really? Strange.(そうか?変だな)
J: Perhaps they wanted to appeal to more than one reader.(出版社は1人よりは多くの読者を狙ったんじゃないか)
S: Does it feature medical facts? Knitwear guides?(特集は医学的事実か?ニットのショップガイドか?)
J: OK. It's ABOUT you but written mostly by ME.(まあ、君についての本だが、書いたのはほとんど僕だ)
S: Oh. Really? Why? (ああ、そうなのか?でもなぜだ)
J: Because you would have written a book about how you once solved a murder case by observing the tensile strength of the grass on the victim's lawn. With graphs and formulas.(君が書いたら、殺人事件をいかに被害者の芝生の張力強度の観察により解決したか、なんて本になってたからね。グラフと公式だらけで)
S: Formulae. Is the book being edited? Perhaps I should edit it.(Formulaeだ。formulasはアメリカ語。本は編集されているのか?僕が編集した方がいいな)
J: You can write the index.Nobody ever reads the index.(目次なら書いてもいいぞ。誰も読まないからな)

So does this mean I have finally been exorcised of Homes?(これって僕はついにホームズの呪いからとかれたってことなんだろうか?)

S: Obviously not. You have a bookcase devoted to me. You even own 1988's Without a Clue on DVD. You're an anally retentive obsessive.(そんなわけないだろ。君の本棚は僕の本でいっぱいだ。DVDになりそうもない1988年版まで。幼児期にも遡る偏執狂だ)
J: This from a man who keeps an alphabetical collection of dog hair in the bathroom.(バスルームに犬の毛をアルファベット順にコレクションしてる男なんだから)
S: That's practical.(そいつは実用的だ)
J: It's disgusting.(キモいよ)
S: How can I identify species at a glance without committing them all to memory. What's his excuse for owning Hound of the Baskervilles in so many editions?(記憶に頼らずどうやって一目で種を見分けろって言うんだ。バスカヴィルの犬をそんなにたくさんの版で所有してる言い訳は彼は何だって?)

GUY: Well, the illustrations...(ガイ:あの、挿絵が・・・)

S: Shut up, I was talking to John. (黙れ、僕はジョンに話している)
J: Ask him, I don't know.(彼に聞けよ。僕にはわからん)
S: I don't want to ask him, he looks at me funny and I think he's just stolen one of my nicotine patches.(あいつには聞きたくない。妙な目で見てるし、あ、今僕のニコチン・パッチを盗んだじゃないか)

GUY: Could you sign it?(それにサインもらえますか?)

S: John, make him go away before I'm forced to steal your gun and shoot him.(ジョン、あいつを追い出せ。僕が君のガンを盗んであいつを撃つはめになる前に)

I suspect I am haunted for life.(僕は一生取り憑かれているんだろうな)



オンデマンド

2012-08-11 14:59:00 | シャーロック
NHK オン デマンドのページの一部down



右上のNODの文字、頭文字なんでしょうけどシャーロックの吹き出しに見える。
" Look, John. Another idiot over there."   ←私のコト

散々「BS来なくてシャーロックをテレビで見れない」と愚痴愚痴書きましたが、読んでくださった方の中に「オンデマンド」で見ればいいのにと思った方いらっしゃったのではないでしょうか。。。。
ああ、恥ずかしいです。私はオンデマンドはテレビでBS見れる人しかできないと思い込んでいたのです!!
思い込みが激しいのは自覚しているんですが、自分の思考のどこからどこまでが思い込みなのかは、わからないものです。それが発覚した時の恥ずかしさったら。。。。
ネット接続あれば可なんですね?!シャーロック2全エピソード日本版も見てしまい、ブログ書いて気持ちの整理をしたつもりが、また蒸し返し。

もしも、私のブログ読んでくださってる方で「もう!最近シャーロックのことばっか。いい加減にして!」と思われた方ぜひオンデマンド無料契約してご覧になってみてください。8/18まで、視聴は単品210円です。損はしません。

蒸し返して見て、改めて気づいたり思ったことは、以前の記事に追加しておこう・・・
まったくメタファーだらけの台詞なので、ドイルの原作読んでないとか、文化知識がないのはどう頑張っても気づけないけれど、そうじゃないのは見返して気づくことも。きっとまだあるんだろうなァ

追記1は記事の下の方に
追記2は真ん中へんに