雨にも負けず山歩き♪

青空を見上げながらも、しっかり足もとを見つめて歩く自然観察情報!

仙人池と池平山で剱岳を間近に見る<1日目>

2024年05月24日 | 富山県の山


剱沢大雪渓を歩く。。。



2015/10/8~10(木金土) 仙人池と池平山で剱岳を間近に見る!①


<1日目>  立山室堂~剱沢雪渓~仙人池ヒュッテ
<2日目>  仙人池ヒュッテ~しんいちろう池~池平山~仙人池ヒュッテ
<3日目>  仙人池ヒュッテ~剱沢雪渓~立山室堂


<1日目>金沢東IC(5:00)→立山IC(5:45)→立山駅(6:15~)→立山ケーブル(7:00発)→
美女平バス(7:15発)→室堂(8:00~10)→雷鳥平(8:45)→剱御前小屋(10:15~25)→剣沢小屋(11:00)→
真砂沢ロッジ(12:45~13:15)→二股(14:15)→池の平分岐(16:15)→仙人池ヒュッテ(16:30)





立山室堂~仙人池~池平山往復~立山室堂…3日間のGPS軌跡


青空を味方に、剱沢雪渓を歩いて仙人池ヒュッテを目指す!


仙人池に通って20年と言うベテランS氏のお蔭で、紅葉時期に憧れだった仙人池に行く事ができた。

美女平では紅葉真っ盛り!バスで一気に標高を上げるので、その変化を目の当たりにできるのも、
立山登山の楽しみの一つであるが、室堂平の早朝気温は何と!マイナス2.1度と定点カメラ画像に出ていた(@_@。

心配していたお天気も、初日の室堂ではスッキリ青空が広がっていた
足元には石畳みの間に、前日か夜中に降ったと思える新雪が残っていて、気温の低さを実感!
天気は良かったが紅葉の鮮やかさはなく、室堂一帯は晩秋の雰囲気に近かった。


 
到着時の室堂                      新雪が残っていた。


 
いつもならのんびり過ごす「みくりが池」も通り過ぎるだけ!      地獄谷のガスは活発だった!



雷鳥沢テン場、20張り程のテントの横を通り過ぎる!


称名川の橋を渡って雷鳥沢を登る!



称名川に架かる橋を渡る!(橋と言っても手作り感満載の木板の橋だけど)
草紅葉の別山が美しい!この場所に来られて、この後どんな眺望に出合えるのか楽しみである♪


剱御前小屋でしばしの休憩をさせて頂く。


 
晩秋の立山、浄土山を後方に見ながら、剱御前小屋に着いた!


稜線上の剱御前小屋付近では風が強く感じられて、青空も半分消えて、周りはいつの間にかガスって来ていた。
立山室堂に若干雪が積もったこともあり、途中の剱御前小屋ではスタッフさんから厳しい言葉を聞く!

「今日の午後の天気予報をご存知ですか?NHK発表と山岳予報は違いますよ!
午後からは吹雪の予報が出てます!
帰りには30cm程のラッセルになるかも知れないので、

その時は立山に戻らず欅平の方に下山してください。」・・・

念のため途中の真砂沢ロッジの営業日を聞いたら、
「真砂沢ロッジは9月末で営業を終了しています!」…とのこと!…なんですと


真砂沢ロッジのHPでは10月8日頃まで営業の予定であると、出発直前に確認していたのだが、

100% HPを信用してはいけない(>_<)…やはり重要なことは、電話などで直接確認するのが原則か?
(実は、ロッジの電話番号は調べたのだが、衛星電話と書いてあり、高そうで直接確認をしなかったのである)
もしも初日に、到着が大幅に遅れそうな場合は、真砂沢ロッジ泊も考慮としていただけに、ヤバかった(^^ゞ

とまぁ剱御前小屋ではこのような話し合いだったので、一瞬ひるんだが、半分見えていた青空を信じて、
ここまでのタイムも予定より早かった事もあり、崩れる前に少しでも早く行こうと、休憩もそこそこに出発した!



眼下には剱沢テン場(7張り確認)正面には前剱への登山道も見えたいた。



剱沢テン場の水は、ホースから流れた形のままで凍り付いていた!



剱沢テン場を通り過ぎて、眼下に小さな池と、奥の青い屋根は登山研究所基地のようだ!


剱沢小屋に到着!


 
剱沢小屋と小屋前の絵になるオブジェ?…「雪と岩の殿堂 剱岳2999m…剱沢小屋」と書かれていた。



日差しが当たっている部分(もしや剱岳山頂?)を望遠で撮ってみた…なる程!岩の殿堂だ!


いよいよ大雪渓に突入!



剱沢小屋から20分弱歩いて、いよいよ剱沢大雪渓に突入した!


標高が下がると紅葉が色鮮やかになってきた!



下るにつれ風も治まりガスも晴れ、凍っているかもとの心配はあったが、軽く足跡が付く位の程よい硬さ、
下りはやはり滑るので途中でアイゼンを履いた。

雪渓の途中では剱岳がマジで間近!見慣れていた剱岳(表剱)とは山様が違い過ぎて、不思議な感覚!
左手側に聳え立つ鋭い峰々に圧倒され、平蔵谷、長次郎谷、三ノ窓雪渓や小窓雪渓では大・大感動!
眺望にも感動だが、今この場所に立っていると言う自己満足感に感動である(*^_^*)



平蔵谷



長次郎谷



真砂沢ロッジ付近で雪渓も途切れてきて、夏道が歩けるようになった。
今秋は残雪が多く、この辺りまで夏道をほとんど歩かないのは20年来初めてだとS氏。
剱沢雪渓歩きそのものが初めての私には、頼もしいベテランS氏からの情報が有難く身に染みる(^^♪


 
真砂沢ロッジで遅めの昼休憩!標高2200m…この辺り紅葉がピークで鮮やかだった。



雪解け水が流れるガレ場あり!



夏道を歩いたり雪渓に戻ったり…臨機応変で、ベテランS氏の道案内は頼りになり安心であった!



剱沢沿いの登山道



沢沿いの紅葉も鮮やかだったが、沢の水が澄んだエメラルド色で美しい。



二股手前で沢ギリギリの登山道


 
二股の橋を渡る!一人ずつって書いてあった(^^ゞ…細くて足元は透けている!


二股を過ぎたら登山道は登り!



三ノ窓雪渓(三ノ窓氷河)2012年に氷河認定されたようだ!



二股の橋を渡ってから約2時間、仙人新道の登りは辛かったが、紅葉はピークで、鮮やかな赤や黄色に癒され(^^♪
急登を終えた個所に、ちょうどベンチのある展望台もあり、ご褒美の裏剱絶景が待っていた。



紅葉越しに小窓雪渓(小窓氷河)




池の平小屋への分岐(ここから池の平小屋まで30分)と書いてあった。



分岐を過ぎると木道…正面の山の中腹に仙人池ヒュッテが見えてきた。


仙人池ヒュッテに到着!


 
仙人池ヒュッテ                    玄関にあった温泉方角案内?アイデア賞!


池の平への分岐からは、眼下に仙人池ヒュッテの赤い屋根が見えており、15分弱でヒュッテに着いた。
以前に歩いた下の廊下で阿曽原小屋に宿泊して「阿曽原温泉」は入浴できたのだが、仙人温泉は何処に?

ちなみに、仙人池ヒュッテスタッフのお姉さんの話では、欅平から阿曽原温泉経由で仙人池に来ることはできるが、
いつもの年より残雪が多い為、今秋は「下の廊下」も、黒部ダムからは開通していないとの事であった。

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ちなみに、写真を引っ張り出してブログを完成させている今は、2024年5月である。

私が下の廊下を歩いたのは、登山を始めて3年目の2008年!  あの時の印象が強烈過ぎて、
今から15年以上前とは思えない(^^ゞ…古すぎて探すのが大変なので、自分の為にここにリンクを貼っておく!
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期待の仙人池からの逆さ剱岳は、ガスでお預けとなる! 

初日に最も心配だったのは、平日の為、立山駅始発のケーブルが7時(紅葉時期の土日は6時)であり、
時刻表通りにバスが出発すると、室堂到着は8時半、土日の混雑を避けたのが裏目に出そうで、悩みの種だった。
ヤマケイ標準タイムの8割で算出しても、仙人池ヒュッテ到着予想は、夕日が沈む17時半ギリギリとなる計算。
この日、富山県の日没は17時25分だったので、最悪、最後はヘッデンの出番があるかも?と、思ったのである。

ところが嬉しい誤算と言うか、美女平でバスが30分早く出発してくれて、涼しさもあり休憩も短めに全員が頑張ったので
予定より1時間早い、16時半にはヒュッテに到着できて一安心、その日のうちに仙人池も下見に行く事ができた♪
生憎到着時は頭にガスがかかり、池から剱岳全景を見ることはできなかったが、もうここに辿り着けただけで大満足(^^)v

仙人池の紅葉もピークをやや過ぎているせいか?平日でもありヒュッテは思ったほどの混雑もなく
窓からドーンと剱岳が見える(はずの)8人部屋を4人で貸し切りと言う待遇であった。(もしやS氏の顔かも?)
夕方5時頃から小屋周りはガスガス…急激に気温も低下、結局朝まで真っ白!
当然夕日を見る事もなく、山小屋泊の楽しみの一つ、星を見ることもなく、夕飯を食べて寝るのみ!…
なのだが、
有難いことに仙人池ヒュッテにはお風呂があり(^^)v…畳1畳程の大きな浴槽に浸かる…


連泊の団体さんなどは既に入浴済と言う事で、やや温めのお湯だったが、スタッフに伝言をとお願いしたら
直ぐにお姉さんが飛んできて、ボイラーのタイマーを付けて下さり熱々の湯に…この日は寒かったので正に極楽湯! 

8÷4=2…と言う事で、敷布団も毛布も、掛け布団も2枚づつ確保、それでも隙間風の入る部屋は寒かったけど
長距離を歩いた疲れとお風呂で温まった効果は絶大で、19時過ぎには布団に入り早めに就寝した。


長い長い一日が終った!


仙人池と池平山で剱岳を間近に見る!<2日目>へ



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