豊島将之王位に木村一基九段が挑戦した王位戦第7局は110手で木村九段が勝利し、4勝3敗でタイトルを奪取しました。
素晴らしいですね。46歳での初タイトルは、これまでの有吉道夫九段の37歳を大幅に上回る最年長記録です。タイトルと年齢というと藤井聡太七段に代表されるように最年少の方ばかりが注目されますが、最年長タイトルも快挙だと思います。
将棋界では早熟でないと大成しないという考え方があって、木村九段のように23歳という比較的遅い年齢でのプロ入りも大きなハンディだったと思います。中学生棋士がウサギの典型なら、プロ入りが遅く、46歳で初タイトルを取った木村さんはカメの代表格です。遅咲きの棋士たちに大きな勇気を与えるタイトル獲得でした。将棋の神様はいるのかもしれませんね。
また木村九段は解説にも定評があります。藤井フィーバーにより将棋がネットのテレビなどで流れると、木村九段の解説も多くみられるようになりました。話の上手さ、面白さが藤井聡太出現以降の新しいファンを獲得したのは間違いありません。
もちろん千駄ヶ谷の受け師といわれるほど、受けの強さに定評があります。玉の周りにベタベタ駒を打ち込むというよりは、薄い玉形でも守り切ってしまう高度な技術は誰も真似ができないのではないでしょうか。その辺が豊島名人の正確無比な差し回しを混乱させたと言えるかもしれません。
「千駄ヶ谷の受け師」とともに「将棋の強いおじさん」とも言われます。これからの時代、いやすでに現在、人気のある棋士は身近であって、なおかつ一流の芸を持つ人が条件になっています。「藤井君」「おじさん」が典型的な例です。将棋連盟の職員は奨励会時代はOO君、プロ棋士になった日からOO先生と呼びますが、そうした文化は残してほしいです。しかし、OO先生と呼ばれて満足しているような棋士はこれからの時代には合いませんね。
とにもかくにも木村九段、いや木村王位。悲願の初タイトルおめでとうございます。「百折不撓」の棋士としての生き様を見事に実現しました。
素晴らしいですね。46歳での初タイトルは、これまでの有吉道夫九段の37歳を大幅に上回る最年長記録です。タイトルと年齢というと藤井聡太七段に代表されるように最年少の方ばかりが注目されますが、最年長タイトルも快挙だと思います。
将棋界では早熟でないと大成しないという考え方があって、木村九段のように23歳という比較的遅い年齢でのプロ入りも大きなハンディだったと思います。中学生棋士がウサギの典型なら、プロ入りが遅く、46歳で初タイトルを取った木村さんはカメの代表格です。遅咲きの棋士たちに大きな勇気を与えるタイトル獲得でした。将棋の神様はいるのかもしれませんね。
また木村九段は解説にも定評があります。藤井フィーバーにより将棋がネットのテレビなどで流れると、木村九段の解説も多くみられるようになりました。話の上手さ、面白さが藤井聡太出現以降の新しいファンを獲得したのは間違いありません。
もちろん千駄ヶ谷の受け師といわれるほど、受けの強さに定評があります。玉の周りにベタベタ駒を打ち込むというよりは、薄い玉形でも守り切ってしまう高度な技術は誰も真似ができないのではないでしょうか。その辺が豊島名人の正確無比な差し回しを混乱させたと言えるかもしれません。
「千駄ヶ谷の受け師」とともに「将棋の強いおじさん」とも言われます。これからの時代、いやすでに現在、人気のある棋士は身近であって、なおかつ一流の芸を持つ人が条件になっています。「藤井君」「おじさん」が典型的な例です。将棋連盟の職員は奨励会時代はOO君、プロ棋士になった日からOO先生と呼びますが、そうした文化は残してほしいです。しかし、OO先生と呼ばれて満足しているような棋士はこれからの時代には合いませんね。
とにもかくにも木村九段、いや木村王位。悲願の初タイトルおめでとうございます。「百折不撓」の棋士としての生き様を見事に実現しました。