ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

谷川VS藤井 あっけない幕切れ

2019-09-01 19:29:42 | Weblog
王将リーグ入りをかけた谷川浩司九段対藤井聡太七段戦はわずか57手で藤井七段の勝利となりました。対局そのものは中盤戦で終わってしまいました。

新旧中学生棋士対決として注目を集めた対局でしたが、谷川さんのコメントに「大悪手」とありましたが、ほぼ互角の局面が藤井優勢に傾きました。少し気づきにくい面もあるのですが、これは悪手と言われても仕方がないですね。藤井君が8ニ角と打ち、谷川さんの7三にいる飛車取りとしたのですが、6四に角がいたため、飛車をスライドさせれば9一角成とは出来ないと判断して8三飛車と逃げたのですが、藤井君は構わず9一の香を取りながら角を成りこみました。確かに角は取れるのですが、藤井君の五段目にいた飛車が横から睨んでいて、角のヒモをなくした谷川さんの銀が取られてしまいます。そこからの指し手は谷川さんから見ると不利な状況になります。よって9一の角は取れませんでした。藤井君の角が成り込んだ時には谷川さんもすぐに気づいたのでしょうが、時すでに遅し。数手後に投了となりました。

それにしても谷川さんは諦めが早いですね。将棋に対して凄くプライドが高い人なので、自分のミスに我慢できないのでしょう。それが年を取ってより加速しているようです。藤井君との激しい終盤を期待していたので残念です。

それに対し、藤井君はまだ10代ということもあってか、最後の最後まで勝負を投げません。例えば名人になったらここまで粘る訳にはいかないでしょうが、基本的には今の姿勢を大人になっても続けてほしいです。そして、いよいよ王将リーグ入りです。17歳は加藤一二三さんに次ぐ早さだと思います。メンバーは全員A級棋士になる可能性が高いです。個人的には3勝3敗の五分には戦えるのではと期待しています。勢いに乗ればタイトル挑戦もあるでしょうし、負け越しもあり得るでしょう。しかし結果はどうであれ、これだけレベルの高いメンバーの中でリーグ戦に参加できるのは、間違いなく将来につながる大きな経験になりますね。
コメント
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