ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

羽生、大山に並ぶ。谷川早投げか?

2019-05-24 07:22:24 | Weblog
昨日、羽生善治九段が谷川浩司九段を下し、大山康晴15世名人の持つ1433勝に並びました。僕はこの記録は時間の問題だと思っていたし、まだまだ大きく伸ばすのではないでしょうか。マスコミも大きく取り上げていたようで藤井君効果で将棋界に光が当たっていることを実感します。通算勝利数に関しては、藤井聡太出現以前ならせいぜいNHKが事実を淡々と流しただけなのでしょうが、ニュース速報まで流れたみたいですね。ちょっと驚きですが(笑)

羽生谷川戦を自宅に帰ってから棋譜で確認したのですが、激戦でしたね。ソフトの評価値もほぼ互角のまま進みました。終盤の入り口あたりは人間の目で見ると谷川さんがいいように見えるのですが、ソフト的にはそれほどのリードではありません。もっと驚いたのは投了の数手前までわずかに谷川リードを示していたことです。そして投了した場面すら羽生やや有利ぐらいの数値なんですよね。

人間的な目で見ると、谷川さんが羽生玉を詰め切れず、谷川玉は粘りがきかない形をしていて投了やむなしかと思っていたのですが。これまで数々の谷川さんの早い投了を見てきましたが、昨日の投了図は納得のいく形です。しかし、やはりソフトが正しいのでしょうか?まあ、確かに藤井君なら絶対に投げないし、叡王のタイトルを取った永瀬君なら「まだまだ勝負はこれから」と思っていたかもしれません。永瀬叡王の粘りは定評がありますからね。案の定、将棋ファンの中には谷川さんの早投げを指摘する声も多くありました。ソフトに全く関心を示さない谷川九段ですが、投了の場面のソフトの評価くらいは確認したほうがいいような気がするのですが。まあ、谷川さんは全く関心ないでしょうけどね。

羽生さんに関しては長きにわたる努力のたまものです。谷川さんとは対照的に時代の最先端の研究を取り入れています。今でいえばAIということになります。僕も「羽生さんのソフト研究がすごい」と昨年の竜王戦の時に書きました。勿論、あくまで推測です。しかし、羽生さんと数多く対戦してきた佐藤康光九段が「羽生さんの指し手に衝撃を受けた。人間では思いつかない手を指していた。相当激しいソフト研究をしているのだろう」との記事を見て、出鱈目を書いてなくてよかったと思いました(笑)こうしたAI研究を極めていけば、羽生さんはまだ10年はトップクラスの棋士として活躍できるのではないでしょうか。タイトル戦での羽生・藤井聡太戦を見てみたいものです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする