ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

村下孝蔵「初恋」

2024-06-11 12:40:41 | 音楽

五月雨は緑色

悲しくさせたよ

一人の午後は

 

作詞・作曲 村下孝蔵。1983年2月発売。オリコン最高位3位。

 

私が子供だったこともあり、「初恋」を歌う村下さんは公務員のように映りました。アーティストと言えば沢田研二のようなイメージを持っていましたから。しかし、時が進むにつれて村下さんの歌詞の美しさ、歌唱力も高く、真のアーティストであることが理解できるようになりました。若くして亡くなられたのが残念です。

 

冒頭の「五月雨は緑色」

今年は少し遅れていますが、梅雨のしとしと降る雨。後方の木々が雨を緑に染めているイメージを抱きます。

二番の入りも「夕映えはあんず色」。くっきりと季節や時間帯、また光景を聞き手に印象づけます。そうすることで、後に続く歌詞の物語性もより高く、深く刻まれる事になります。職人技ですね。

 

「放課後の校庭を走る君がいた」

私はてっきり、この少女は陸上部というイメージを持っていました。しかし、「実際のところはテニス部だった」とどこかで見聞きした覚えがあります。初恋は実らぬからこそ美しい。メロディーラインは今で言う昭和歌謡に分類されるでしょうが、普遍的な想いを見事に描いた「初恋」は長く後世に伝わっていくのだと思います。

 

放課後の校庭を走る君がいた

遠くで僕はいつでも君を探してた

浅い夢だから 胸を離れない

 


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