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ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

病院へ・新人王戦表彰式など

2018-12-05 22:52:46 | Weblog
今日は5週間ぶりに病院へ行ってきました。通常4週間なのですが、担当医師の都合で1週間伸びました。僕は比較的大きな病院へ通院しているのですが、個人経営のメンタルクリニックなどと比較してメリット・デメリットはあるのだと思います。大きな病院の場合、多くの患者を抱えているため、どうしても診療時間は短くなります。ほんの数分ですね。「何も変化がない」などと言ったりしたら、即診断終了となりかねません。それでも1時間は待たされますから、医師ができるだけ速く患者を捌こうとするのも無理はないのかもしれません。

それと個人のクリニックに比べれば、医師の個性は出しにくいでしょう。だから可もなく不可もない診察になりがちなところはあると思います。それでも当たりはずれはありますけどね。僕にとっては抗不安薬を適量出してくれる医師が相性がいいということなのですが。

合間に竜王戦第5局をちらちら。やはり第5局も羽生竜王がリードし、広瀬八段は難しい局面が続く展開になりました。終盤、ややもつれたようですが、羽生さんが広瀬さんの追撃をかわして3勝2敗としました。いよいよ竜王防衛、そしてタイトル通算100期に王手です。ここのところ広瀬さんは逆転勝ちで2連勝しましたが、実力が拮抗している者同士の対局で、そうそう逆転勝ちが続くとは思えません。これで流れは大きく羽生さんに傾きました。広瀬さんにとって第6局は異様な空気の中での対局となるでしょう。どうも広瀬さんはこのところ、斬られ役のイメージがついていますね。朝日オープンの決勝でも藤井聡太七段に敗れていますから、その印象が強いのかもしれません。

その竜王戦のさなか、新人王戦の表彰式が行われました。主役は藤井聡太七段と囲碁の広瀬優一二段。将棋と囲碁の表彰式を同時でやるんですね。知らなかった。当然のように佐藤康光会長も出席。同世代のライバル羽生善治がいまだに大舞台で戦う中で、佐藤会長はみずからもA級棋士でありながら、会長として多忙な日々を送っています。

「1秒で1億と3手読む男」。全盛期の佐藤康光九段はそう呼ばれました。独創的な戦術は序盤のピカソとも言えますね。羽生さんは谷川さんを剛速球投手に例えていましたが、佐藤さんも物凄いストレートでした。しかしなぜか、羽生さんとの相性は悪く、結果としてタイトルもかなり献上する形になりました。そして今、皮肉なことに羽生さんが将棋に集中できる環境を整えているのです。こういう巡り合わせなのでしょう。

「1億と3手読む男」が藤井七段に祝辞を述べている。読みの深さに定評のある藤井君は谷川光速流の後継者であるとともに「1億と3手読む男」の後継者でもあるのかもしれません。

年齢的に下り坂の時期に将棋連盟を支える立場に置かれた状況は谷川九段とダブって見えます。だからこそ佐藤九段には頑張ってほしい。A級に踏みとどまってほしい。羽生さんが100期に王手をかけたこの局面で佐藤康光を応援するのは、このブログぐらいかもしれません。