Skb-RS ~ロードスターはじめました~

北海道でロードスター(NB8C)と
デミオ・スポルト(DE5FS)を放し飼いする日記。

Skb-RSとは・・・

メークミラクル

2009-01-23 23:03:47 | Weblog
今日、運転していたら隣にMR-Sが走っていた。
赤で、前期型。

MR-Sは決して悪くないと思う。
いや、好きだ。

デザインも悪くないんだけど、あえてもう少しエグさというか、謎な部分、毒のある部分があれば、もっと深みがあって魅力的なデザインになれた気がする。

エンジンも、1800ccで、セリカのエンジンではなくて あえてビスタあたりのエンジンを流用してるトコなんか、粋な選択だったと思う。
まぁ、MR-2のハイパワー路線からの反動と、マツダロードスターに習ったという面が大きいのかも知れないけど、とにかく、面白いスペックの車だ。

きっと、もうひとひねり 拘った部分があればもっとキャラが立ったんだと思う。
MRという成り立ち自体、魅力的なのだから。


ただし、トヨタがコストをかけてMR-Sに手を加えて、魅力度が増したとしても、売上げ台数としてはそれほど上がらなかっただろう。
車の良し悪しじゃなくて、もうそういう時代だったよね、ってこと。

でも、そんな無駄そうなトコロに、車好きって妙に魅せられて、そういうのが生産終了後のファンの数に違いが出てくると思う。

ただし、メーカーはそんなことまで求めて車作る必要も無いわな。



そんなことをMR-Sを見ながら考えていると、ふと気づいた。

幌が、NBロードスターに似ている。
まぁ、それだけロードスターを研究して作られたってことだな、って最初は思ってたんだけど、見れば見るほど似てくる。
ついには信号で隣に停まって、しっかり観察したが、もうその段階になると、むしろロードスターとの違いを見出すことすら出来なくなっていた。


たしか、MR-Sの幌はZ式に開閉する。
だから、中の骨組みは違う。
でも、かぎりなく多くの部分を流用しているのかも知れない。

いまネットで調べたら、やはり幌を作ってるメーカーは一緒だった。
だとすれば、きっと同じパーツを多く流用してるとしても、自然なことだよな。
さらにはS2000の幌も同じところで作っていたそう。

いくら台数の少ないオープンカーとは言え、その3台の国内の生産分を全て一手に引き受けていたら、かなりの受注数だよな。
国内の幌の90パーセントくらいのシェアになるんじゃない?(計算してないけど)


このようなところから、幌にブランドがついて、いずれレカロやブレンボのようなブランド力を持つに至るのかも知れない。

そう考えると、ふだん何気なく使っている様々なモノたちも、きっといろんなところで作られているわけで、考え始めるとキリがない。


何気なく使ってる携帯電話は、ソニー製だけど、液晶画面の部分は、ソニーの下請けの液晶画面専門のメーカーが作っていることだろう。
小型CCDカメラだけを作ってるメーカーがあって、そこの下請けはレンズだけを専門に作るのだ。

電話の折れ目の蝶番(ちょうつがい)だけを作るメーカーもあるかも知れなくて、案外そこはノートパソコンや車の内装のヒンジの部分でも高いシェアを誇るかも知れない。
電話のボタンだけを、あるいは握る部分のグリップのラバーだけを正門に作るメーカーもあるのかも知れない。





考えてみれば、そういうものが全部、どこでどう作られているかを俺は、まったく知らない。
携帯電話のこのボタンがどこでどう作られたのか、それが国内なのか海外なのかさえ、知らない。
さっき食べたエビが、どこの海のものか、養殖か天然かも知らない。
知ろうと思えば知れるかもしれないけど、知ろうと思うこともない。
車も、作ったのはマツダで広島で作られたけど、このハンドルはどこで作られて、この革はどこで生成されたかまでは知るわけがない。
見てるテレビ番組も、北海道文化放送がフジテレビから放映権を取得して放送してるのは分かるけど、だれが作ったのかは知らない。

このCDも、レーベルは書いてても、メーカーは書いてないし、まぁメーカーは東芝とか日立だろうけど、CDがどうして情報を記録できているか、分かるようでやっぱり分からない。


分からないことだらけ。

すごいのは、分からないのに、分かってるつもりで何も意識しないで使ってるところ。
あたりまえの携帯電話だと思ってる。

きっと今もどっかで、この携帯電話のボタンだけを延々とライン上で作っているのかもしれない。
案外、町工場みたいなところでオジサンが座って作ってるのかもしれない。
もしかしたら、作ってる人も、何のボタンに使うのか分かってなかったりして。


ただの幌のことだったのに、考え始めるとキリがなくなってしまった。